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神がかりの人物(ドナルド・トランプ)が強大な政治権力を握る危うさは?

2024-07-28 10:54:09 | 時評
〇<アサ芸biz>「ニッポン有事!」「神に選ばれた」と確信するトランプ「平和実現」の可能性 【佐藤優】  (要旨転載)
・ 筆者はこの事件がトランプ氏の内面世界に与えた影響に注目している。トランプ氏は宗教右派ではなく、アメリカの中産階級以上に信者が多い長老派(プレスビテリアン)に属している。
  長老派は、スコットランドに起源を持つカルヴァン派の一潮流だ。筆者はトランプ氏の認識と行動は、世俗化されたカルヴァン主義と見ている。
  (筆者自身がカルヴァン派なので、この派に属する人々の思考様式が肌感覚で分かる)。

・ カルヴァン派は、ある人が神に選ばれ救われるか、捨てられ滅びるかは、その人が生まれる前に決まっていると考える(二重予定説)。特に生命の危機に直面し、生き残ったときにカルヴァン派の人は
  「やはり自分は、神によって選ばれている。命は神によって貸与されたものなので、今回生き残ったのは神が私にこの世でやるべき使命があると考えているからだ」と受け止める。

   今回の銃撃でトランプ氏は右耳を負傷した。弾丸があと5センチ顔に寄っていたら、頭部が吹き飛んで死亡していたはずだ。トランプ氏は実に運が良かった。
  ただし、カルヴァン派の人は、こういう事態を運が良かったとはとらえず、自分が生まれる前から神によって選ばれていることの証左と受け止めるトランプ氏は今回の事件で
  「自分は大統領選挙で必ず当選する」という信念を強めたと思う。そして今後いかなる試練があっても、神によって選ばれた自分はそれを克服し、アメリカを再び偉大な国家にする使命を果たす
  ことが出来るという自信を深めたと筆者は見ている。


* 『トランプ氏は、前回大統領の座にあったとき、北朝鮮の金正恩総書記と3度会談し、朝鮮半島で戦争が起きることを防いだ。トランプ氏が平和の実現こそが自分が神によって与えられた使命という
  思いを持てば、歴史に残る大きな業績を残す可能性もある』。 
  ← 金正恩総書記との会談が戦争を防いだ? 何故、そう言えるのか、確たる証拠があるのだろうか? 佐藤氏の言う平和とはどういう状態? ウクライナの属国化?

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仮にトランプ氏が当選したあとの外交政策がどうなるか? それは誰にも予測できない。道理を踏み外すことはあるまい、との希望的観測と正反対な悲観論の両方が入り乱れている。
我々としては受け身で推移を見守り対処するしかないが、「神がかり」になることを是とする人物が政治権力を握る事の恐ろしさ、ここをアメリカ国民はどう思うのか?何も思わないのか?

 先日も述べたが【冷戦終結後の誤った対ロシア外交のツケ】が30年後の今になってブーメラン効果となりアメリカに降りかかっている現状を反省せず、【神に選ばれた自分】というエネルギーで
これからも突き進むなら、その先にどんな混沌が待ち受けているか! たぶん、佐藤氏が予想するような(平和実現)は来ないのではないか? 佐藤氏は皮肉と自虐で書いたのか?
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