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『タコに自由を!』だと?  笑わせるな  偽善もほどほどにしろ

2024-07-26 18:36:01 | 時評
【GIGAZINE】🐙 タコの養殖を禁止する「オクトパス法案」がアメリカ議会に提出される
* 2024年7月25日に議会に「Opposing the Cultivation and Trade of Octopus Produced through Unethical Strategies Act(非倫理的な方法で生産されたタコの養殖および取引に反対する法律)」、
  通称「OCTOPUS法」を民主党のシェルドン・ホワイトハウス上院議員と共和党のリーサ・マーカウスキー上院議員が発議した。

* OCTOPUS法の骨子
・アメリカにおける商業的なタコ養殖事業を禁止する。 ・商業的に養殖されたタコおよびそれを含む製品の輸入を禁止し、違反した者に罰金を科す。 ・輸入業者に対し、養殖タコを輸入していないことを
 証明するよう義務付ける。 ・アメリカ海洋大気庁(NOAA)に対し、管轄下の貿易プログラムにおけるタコの漁獲方法に関するデータの収集を義務付ける。

【A】養殖禁止の科学的理由
  タコの養殖は窒素やリンなどの物質が海洋に流出して藻類の大量発生する事態を招き、酸素が少なく生物が住めない海域を発生させたり、海洋生態系を脅かしたりするおそれがあるとする専門家も。
  また、病気や寄生虫を防除するために使用される抗生物質などの薬物が、海の食物連鎖を崩壊させるのではないかと危惧する声も。
   マイアミ大学の環境科学者であるジェニファー・ジャケー氏は「タコは肉食動物で、飼育には餌となる動物を捕獲する必要があるので、商業的な養殖は持続可能ではありません。
【B】養殖禁止の倫理・人道的理由
  1.タコは多くの研究で高い知能を持つことが裏付けられていますが、これに加えて意識を持つことを示唆する研究も増えてきました。これはつまり、タコは喜びや苦痛といった感情を持つことが
    できる動物であることを意味しており、そのような生き物を狭い養殖場で飼育するのは非倫理的であるとホワイトハウス氏らは主張。 ← じゃ、牛・鶏・豚に感情はない、と断定?
  2.タコは大変賢く、好奇心旺盛で、活動的なので工場式養殖場でいい生活を送らせることもできません。この法律は、アメリカ人が自由を支持する方法のひとつなのです。つまり、タコの自由を。
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【A】の科学的理由だが、地球上では多くの動植物の栽培・養殖経営が古くから行われている。これらで用いられる餌/肥料や化学物質が環境+食物連鎖に影響を与えるというなら、タコに限らず、
 あらゆる動植物の工場式養殖生産は危険このうえない。 何をいまさらタコに限ってこの理屈をふりまわすんだ? 日本では多くの漁業資源の安定生産を目指して養殖研究が進んできた。
  ここに登場する議員や科学者たちは、自分が何を言っているのか、わかっているのか?
 
【B】これは私が前から言っている≪優性思想≫そのものである。知能の高い低いで<殺してよい・食べてよい><養殖はいけない>を分けるのが、アメリカ人の「自由」とどう結びつくのか?
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