静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

病理的な自己愛のまま成人し 国会議員にまでなってしまった~長谷川岳議員~  国会職員&自治体職員を守る仕組みの提案

2024-07-11 14:04:30 | 時評
▼ 【毎日】政治家が怒りを制御できない理由 長谷川岳議員の「威圧的言動」 【聞き手・畠山嵩】  要旨抜粋
  昨日≪ 札幌にみる国会議員と道庁の支配関係  自治体とは名ばかりか? クニの地方支配は間違ってるだろう? ≫と題して、国会議員と地方自治体職員の間の歪んだ支配関係を糾弾した。
 本日の記事は、長谷川議員の言動をビョーキと見立て、中央官庁などのメンタルヘルス対策に携わった経験を持つ公認心理師の舟木彩乃さんに、政治家が怒ってしまう理由、怒りをコントロールする
 ために何をすればいいのかを毎日の記者が聞いたもので、具体的な提案(3)(4)が盛り込まれている。 なるほどと頷く、ためになる内容なので紹介したい。

(1) 長谷川氏を巡っては航空機内での客室乗務員への威圧的言動も問題になりましたが、彼は「国民の代表になるべき人」ではないと思います。こうした問題を起こす議員は
  「自己愛性パーソナリティー障害」の傾向が強いのかもしれません。この障害を持つ人は「特別な自分」は注目・称賛されるべきであり、特別な計らいがあって当然だという意識が強いのです。
  対人関係においては、他人への共感力が欠如しており、勝ち負けで物事を判断します。格下だと思う相手が自分に意見をしたり活躍したりすると激しく嫉妬し、露骨に怒鳴ったり暴力を振るったり
  することがあります。このように異常に自己中心的になるのは、等身大の自分自身を愛せないという「病理的な自己愛」を根幹に持っているからです。

(2) 脳内の側頭葉や海馬の近くに位置するへんとう体は、怒りや不安、恐怖といった感情を強く感じると活性化することが分かっています。こうした感情が脳と身体を完全に支配してしまうことを
   「へんとう体ハイジャック」と呼びます。 これらの感情が自分にあることを認め、「怒り」そのものと「実際に怒っている自分」を同一視せずに、「怒り」を手放すことが重要になります。
      具体的方法としては、我を忘れて怒鳴り散らさないように口を閉じて沈黙を維持する▽その場で深呼吸し、怒りが収まるまで6秒待つ▽怒りに限らず、ネガティブな感情が湧き起こったら
   「ちょっと失礼」などと言ってその場から離れる▽自分の考えていることを完璧に理解してくれる人はいないことに気づく――などです。

(3)国会に「ハラスメント通報窓口」を設けるべきだと考えます。この窓口は、省庁や国会の職員、党の職員や議員秘書らが利用できるようにします。相談内容は通報者のプライバシーに十分
   配慮した上で公開します。内容を公開することで政治家の威圧的言動を抑止することが期待できます。

(4)政治家の威圧的言動に対しては、組織側の対応も重要です。雇用する組織は、被雇用者の心身の安全に配慮する義務があります。政治家のハラスメントが度を越し、職員のメンタルヘルスが危うく
   なるような状態に至らないよう、組織側は職員を守らなければいけません。
ハラスメントをしている側が悪いのは当然ですが、職員を守る義務を今の組織は十分に果たせていません
   中央官庁や自治体が、組織として政治家に対して毅然(きぜん)とした態度を示さなければこの問題は永遠に終わりません

(5)たとえ政治家からのハラスメントで公務員が辞めるケースが多くなかったとしても、ハラスメントのうわさはすぐに広まります。それは行政という職場で働く魅力を失わせることにつながります。
   かつての官僚は「自分が日本を変える」という思いを持てたかもしれませんが、現在はそういった働く意味を持ちにくくなっているのではないでしょうか。
   官僚の人材の流出が叫ばれていますが、日本の国力を低下させないためにも、安心して働ける職場作りに向けて早急に対策に取り組むべきです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 札幌にみる国会議員と道庁の... | トップ | Z世代が石丸伸二氏を支持する... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時評」カテゴリの最新記事