11月11日(木)
『ナビィの恋』や『ホテル・ハイビスカス』の中江裕司監督が撮ったドキュメンタリーに
『白百合クラブ東京へ行く』という作品があります。
白百合クラブは平均年齢70歳のおじい、おばあたちの音楽・舞踊団といったところでしょうか。昭和21年にクラブが発足したときはみんな生きのいい、にーにーとねーねーでした。それより、もっともっと前はかわいい小学生。
そして、通ったのがここ
石垣市立白保小学校です。たまたま泊ったホテルの近くにありました。今年で創立114年、広々とした草の校庭です。
その中央を少し外れたところに、3本の大きな木が育っています。オオバアコウ、デイゴ、ガジュマルです。
白保小学校が白百合クラブのおじい、おばあたちの母校だと知っていたので、そっと敷地内に入りました。教室の前も校舎の入口に登って行く階段の脇にも花が咲き乱れていました。
私は教室の前に咲いていた右の写真の花の名前が知りたくて、ちょうど教室にいた先生に声をかけました。
チョーマメといって、この花を使って色水をつくるんだそうです。1年生の教室です。
先生が校庭内の林や、市内にある、バンナ森林公園で拾った木の実を加工した小学生たちの作品を見せてくれました。図工の教科書にも採用されたそうです。
使っている木の実はリュウキュウウラジロガシ、モダマ、テリハボク、ソテツ、マツボックリ。下の写真のクマさん、ライオンさんにはモクマオウも使われています。
一番下の写真は保護者のお母さんたちの作品です。
白保小学校は1学年1クラス。だいたい20人前後で全学年で100人と少し。学級崩壊などとは今のところ縁がないそうです。学校が大好きで、なかなか家に帰らない子どもも多いようです。現に1人の男の子が机につっぷして眠っていました。友だちがちょっかい出したら、
「○○は今、お昼寝タイムだからそっとしといてね」と先生。
子どもたちは白百合クラブの伝統を受け継いでか、歌と踊りが大好きだそう。
ただ、旅行者が多い土地柄、不審者の出没もあったそうです。先生にお断りしてその後も校庭を歩いていたら、事務の方に注意を受けてしまいました。
浅井先生、あとで事務の方に叱られてしまったらゴメンナサイ。