自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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100歳の人形作家

2007-04-11 | 展覧会
高齢、女性、手仕事などのキーワードがあると、すぐ反応してしまいます。

まさにそのキーワードが重なった展覧会がありました。
100歳記念 人形作家 渡辺うめの世界展をアートホール神戸に見に行きました(会期は17日(火)まで)。

但馬の農民の姿を映し取った人形を作り続けてきた渡辺うめさんは1907年3月23日生まれ。つい先日100歳を迎えたところです。




年表を見ると、お若いころから人形作りの素養がおありだったようですが、精力的に農民の人形を作るようになったのは、ご主人を亡くされた75歳のころからです。

これまでに作られた約200点の作品の中から、今回は31点とのれん、タペストリーが展示されています。

人形は赤ちゃん、子どもから老人まで、農家で暮らす人々の生活を表現しています。こんなに「しわ」の多い人形は初めてというくらいお年寄りの人形が多いです。
農機具や昔の農家にある什器、着物などが忠実に再現されています。

どれを見ても、その手の細かさに驚かされます。
「柿」という作品ではどっさりの、もいだ柿と皮をむいた柿の区別に、「牛追い」という作品の牛とまつ毛には特にビックリです。

「牛のいる家族」は畳2枚分はある大作です。なんと87歳の時の作品です。
農機具はもちろんのこと、いろり、かまど、石臼、食器、土壁・・・、見事としか言いようがありません。
何か続けることはすごいことだと、またもや実感した展覧会でした。

(1枚目の写真は神戸新聞のWebサイトから借用しました)




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