10月4日(日) 神戸学院大学有瀬キャンパス メモリアルホールで
第422回グリーンフェスティバル 朗読劇による『ペスト』の世界
原作:アルベール・カミュ作『ペスト』
構成・演出:小原延之さん
出演:大阪女優の会
神戸学院大学のグリーンフェスティバルは大学近隣地域の人々や学生・教職員に向けて舞台芸術を提供しています。なんともありがたいことですが、無料で公開されているのです。
私はだいぶ経ってからの観覧ですが、クラシック音楽や落語、ジャズ、管弦楽など素晴らしい舞台を楽しませていただいてきました。
ご多分にもれず今年のコロナ禍で春季は開催がなく、秋季の1回目がこの朗読劇による『ペスト』の世界です。
フランスの作家カミュが『ペスト』という小説を書いたということは知識として知っていても、読んだことのない人が多いでしょう。私もその1人です。
ところが、「コロナ社会」を予見していたような小説だと話題になり、増刷された単行本、文庫本が今年数多く売れたそうです。
私は本を買っても、借りても読了できる自信がありませんから、今回のこの企画は願ってもないことでした。
構成・演出の小原さんは原作を、できれば原文を読んでほしいと言っていますが、原作に忠実な朗読劇として構成されているようなので、観劇できただけでもよかったと思っています。
出演は12人の女優さんたち。小道具を替えて何役も掛け持ちします。
広い舞台で少々耳が遠くなった私ですから、聞き取れないせりふも多かったのですが、筋はそこそこ理解できました。
死んだネズミから物語は始まって、最後には元気に走りまわるネズミのことが人々の話題にのぼってきます。
そう希望は持てるんです。あくまでもネズミは端役ですけどね。
キャンパスは秋色になっていました。
(10/4撮影)
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