『住んでみたドイツ8勝2敗で日本の勝ち』、
『住んでみたヨーロッパ9勝1敗で日本の勝ち』を読みました。
ともに講談社+α新書、著者は川口マーン惠美さんです。
川口マーンさんは1956年大阪生まれ、ドイツシュトゥットガルト在住でドイツ人と結婚、在独は30年を越えます。
もともと、大学の専攻はピアノで、ドイツへも音楽留学でした。
現在は拓殖大学日本文化研究所客員教授で、2012年6月には漁船で尖閣諸島まで出かけたというのですから、とても守備範囲の広い^^方と見受けられます。
ドイツ、ヨーロッパと日本との勝ち負けは具体的な数字を挙げてというよりも、多分に情緒的な比較という面があります。
内容は本の見出しから十分推測できるでしょう。
★住んでみたドイツ・・・のほうは
まえがき―ドイツ人も驚く宅配便が走る国
第1章*日本の尖閣諸島、ドイツのアルザス地方
第2章*日本のフクシマ、ドイツの脱原発
第3章*休暇がストレスのドイツ人、有給を取らない日本人
第4章*ホームレスが岩波新書を読む日本、チャンスは二度だけのドイツ
第5章*不便を愛するドイツ、サービス大国の日本
終章*EUのドイツはアジアの日本の反面教師
★住んでみたヨーロッパ・・・のほうは
はじめに―日本人にはサッカーより野球が向いている
第1章*泥棒天国ヨーロッパ
第2章*エアロビのできないドイツ人
第3章*不便をこよなく愛すノルウェー人
第4章*スペインの闘牛と日本のイルカ漁
第5章*ケルンの地下鉄建設と池袋の道路工事
第6章*日本の百倍ひどいヨーロッパの食品偽装
第7章*日本的になったドイツの宗教事情
第8章*歴史の忘却の仕方―ヨーロッパとアジア
第9章*奴隷制度がヨーロッパに遺した「遺産」
第10章*歌舞伎と瀕死のオペラを比べて
第11章*同性愛者が英雄になるヨーロッパ
第12章*「移民天国」か「難民地獄」か
第13章*EUはローマ帝国になれるのか
終章*劣化するウィーン・パリ・フランクフルトvs.進化する東京
読んでみると、実際にはタイトルほどの点差はないドイツ、ヨーロッパと日本の比較です。
それでも、この日本に住んでいる日本人として安全に便利に暮らしていることは確かです。
あれはダメ、これも劣っているとけなされて萎縮するより、いい気持ちになって、さらに進化しようじゃありませんか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます