2月23日(土) 神戸文化ホール中ホールでエレーヌ・ブレグ フルートリサイタル
曲目はー
バッハ◆ソナタ ホ長調
プーランク◆フルート・ソナタ
ラカゼ◆母音(フルート独奏)
シュルホフ◆フルート、ヴィオラ、コントラバスのための小協奏曲
フルート:エレーヌ・ブレグさん、コントラバス:幣隆太朗さん、
ヴィオラ:クリスティアン・ナシュさん
アンコールでー
ハイドン◆ディベルティスマン
ダルテヴェル◆フルートの5つの瞬間
ライネッケ◆フルート・ソナタ『ウンディーネ』
ジョリヴェ◆リノスの歌
アンコールでー
久石譲◆もののけ姫
ピアノ:石橋尚子さん
エレーヌ・ブレグさんは2017年に開催された第9回神戸国際フルートコンクールの優勝者です。
2年前、私はコンクール期間中通し券を買って、ほとんどのシーンを見届けました。
ブレグさんは若々しく余裕をもった雰囲気で神戸に帰ってきました。
フランス生まれのブレグさん、パリ国立高等音楽院在学中の19歳のときルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団に入団、その後も国際的に活躍を続け、2018年から南西ドイツ放送交響楽団の首席奏者を務めています。
今回のリサイタルはブレグさん、ご自身でMCを担当しました。
なんと、日本語勉強歴1年だそうです。
「神戸のフルートコンクールが今までの人生で一番、私を変えてくれた。今後日本で活動の場を広げるためにも、私の持っている全ての奏法を神戸の観客にお見せしたい」と、事前の取材に答えています。
ラガゼの『母音』は無伴奏。
ランボーの詩を基に母音を演奏者が声に出して言ってから演奏が始まります。
ランボーの詩そのものも演奏者が朗読するという、変わったスタイルの曲でした。
ダルテヴェルの『5つのフルートの瞬間』はブレグさんの友人の作品。日本初演です。
プログラム最後、ジョリベの『リノスの歌』は1曲だけ何を吹く? と聞かれたらこの曲を選ぶという、ブレグさん最愛の1曲だそうです。
ピアノの石橋さんのサポートにも感謝の言葉を伝え、カンペなしの司会に「ちなみに…」なんていう言葉をまじえて客席を和ませる、ブレグさんの魅力を演奏と行動で発揮したリサイタルでした。
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