寝っ転がって本を読むと知って、俄然親近感がわいた佐野洋子さんが72歳で亡くなって9年、いまだに新しい本が読めます。嬉しいです。
洋子さんの著作の中から抜き出した、どちらかというと辛口の言葉と、そこに添えられた北村裕花さんのとぼけた絵は新しい大人の絵本を見るようです。
子どものスイミングスクールに付き添ったヨーコさんは持って生まれた才能で飛び向けた力を発揮する人間と、凡庸な努力を重ねてやっと人並みの人間がいると、悟ります。
そして、もう英会話はやめよう、と思うのです。
私(ヨーコさんね)だって少しは努力した。でも私、特別に才能のない人だったのね。
私の短い抜き書きだと面白さは伝えられません。
そんな”言葉”が5巻分。
ヨーコさん、5巻の中から1巻目のこの”言葉”を抜き出したのは他でもありません。
私、ヨーコさんが他界した歳近くになって、女子大のオープンカレッジで初心者向けの英会話講座を受け始めて、この4月から3年目に入りました。
単語もフレーズも習ったそばから忘れる日々です。
仲間は学期ごとに入ったり抜けたりで、8~10人のメンバーが集まり、3年目を迎えたのは4人。
女性がほとんどなのですが、ほぼ全員名前は〇〇子と子が付く昭和の世代です。
まあ凡庸までにも到らなくても、あと2年は続けようと思っている私です。