第29回小説すばる新人賞(集英社主催)の受賞者は16歳高校2年生の青羽悠さん。
青羽さん、若いっ。
小説すばる新人賞からは朝井リョウさんや荻原浩さんを輩出したそう。
という新聞記事を読んだ日にたまたま読み終わったのが早見和真さんの『小説王』でした。
この小説の主人公の1人はやはり、若くして新人賞を受賞するもその後は鳴かず飛ばずのよくあるパターン。
そこに出版社の編集者になった小学校の同級生や、新人賞の審査員で作品をけなした作家大先生や、最初の読者になる恋人なんかが関わってきます。
電車の中で、まず読書している人はいない昨今、出版界、紙媒体は苦しそうだけれど、熱くあがいている人たちがいるっていうことは本好きとしてはうれしいことです。
でも経過や結末がうまく行き過ぎかな。小説だから、いいよね。