人が住む場所に、ごくごく普通に見られる、花や木の出自や特徴を著した本です。
知っていたこともあれば、へ~っ、そうだったんだということも。
たとえば・・・
「いろいろな色の花を咲かせる植物の種類は多いが、真っ白、真っ赤、真っ黄、真っ青の4色を咲かせることができる植物はそう多くない。ヒヤシンスは珍しく、この4色を咲かせることができる植物である」とか。
「エノコログサは二酸化炭素を効率よく体内に取り込み、水の消費量ま少ない」とか。
それで、ほっておくと、すぐもりもり群落をつくるんですね。
「ベゴニアの葉っぱ葉の中央の軸に対して、左右対称ではない。また同じ株に雌花、雄花が咲く雌雄同株の花である」とかね。
ゴーヤやキュウリなど実が生るものは分りやすいけれど、鉢花でも雌雄同株があったんですねー。
2枚の花びら(正確にはガク)が大きいほうが雄花です。
小さめの花が雌花です。
書評にあった著者のことばです。
「植物は、エライ。人間の科学が進んでいるっていうんやけど、光合成のまねもでけん。ちっちゃな葉っぱ1枚に勝てない」