私のオリンピック

オリンピックがロンドンで開催されている。勝ったり負けたり一喜一憂の日本選手が放送される。開催前もそうだったが「目標はメダルです。金です」と宣言するアスリートが多い。今の若者の風潮であろう。「楽しんできます」と言うコメントまでもあった。
しかし１９０８年、所も同じロンドンで聖公会のペンシルベニア大主教は説教で次のように話した。
「このオリンピックで重要なことは勝利するする事より、むしろ参加する事であろう」これを聞いたクーベルタン男爵は感銘し、演説に引用した。百年以上前の言葉であるが決して色褪せてはいない。「どんな色でもいいんです、メタルがほしかった」なんてスポーツマンの言葉ではない。
メダル、メダル・・・は精神の後進国にまかせて、日本選手は美しく戦ってほしい。負けた時こそ、言葉と表情に清々しさを見せてほしい。清々しい姿こそ、勝利者より尊敬されるだろう。
写真はすべての日本人が見て高揚した、五輪のジェット機である。大空の五輪はくっきりと心に残っている。