「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

「ステイホームは読書をどうぞ!」 顧客はビートルズとボブ・ディラン!そんなノーマン・ハリス著『ビンテージギターをビジネスにした男』を「音楽ファン」なら絶対に読むべきだ!

2021-01-19 14:41:22 | 編集長「MASH」の本棚(書籍紹介)

先週の俺とハウリンメガネが書いた
「2連発ポール記事」
はもう読んで頂けたかな?
(まだの方は「以下 ↓」 をどうぞ!)

MASH編

https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/f33cf24c7a0f9303e374d25ff2cfd9a4 

ハウリンメガネ編

https://blog.goo.ne.jp/12mash/c/da584f01ed3a37e306e2198f31480e77

ほぼ、ず~っと
「コロナ関連記事」
だったから、
少し「クッション的読み物」
になったのではなかろうか?

『夕刊ハードパンチ』
としてリニューアルしてからと云う物
やっぱり「時事ネタ」が多くなるワケで・・・。

しかも昨日から国会も始まったでしょ?
こりゃぁ「益々突っ込まなきゃならん事柄」
が多くなりますよ。
そーなると当然
「記事も奴らへのパンチ記事」
になっちゃうのよ。

だから今日は、その前に
「ステイホーム中は読書でもどうぞ!」
っていう
「お気軽に読める」そんな「書籍紹介」にしよう。
と思ってね。じゃぁ、行くぜ!

本日ご紹介する本は
『ビンテージギターをビジネスにした男』
ノーマン・ハリス著

まさに
「ビンテージ・ギター・ビジネス」
というものに、真っ先に目を付けた男。
それがノーマン・ハリス氏でR。

元々ミュージシャン(しかも鍵盤奏者)
である彼が、バンド活動の頓挫から
予想外に「ビンテージ・ギター」の道に
吸い寄せられ、魅了された後
「数々の大物アーティスト」と
「無数のディール」をこなした挙句
その道において「大成功を収めた」
そんな痛快本がコレだ。

どこかで聞いたようなお話だが(笑)
もちろん俺なんかは
元祖ノーマン氏の足元にも及ばんワケで、
オマケに自分がギター弾きだから、
「手放せないブツ」が多々あったりと・・・(苦笑)
まあ、スケールが大きく違うのは当然。

書籍の「細かい内容」は
ネタバレを避けたいので
そこは読んで頂くとして
先ず彼や俺が身を置く、そんな
「ビンテージ・ギター・ビジネス」
について少し記しておこう。

実際、コレが分からないと
この本はちっとも面白くないからね。

元々ノーマン氏が目を付けた70年代初頭・・・
まだギター、特にエレキ・ギターなんて
「薄汚い中古品」がイイトコロだったんだ。
58年製のレスポールSTDでさえね(苦笑)
今じゃぁ「3000万円」だぜ!
ホント、「化けちまった」ワケだよ(笑)。

さて、計らずとも俺がこの世界に入ったのも
バンド活動の傍ら
「中古ギターを次々と購入していた」
からに他ならない。
もうかれこれ「30年前」の話だ。

時は1990年、バブルの時期だよ。
あの時はまだ、「色々と面白いお店」が有ってね・・・
まだビンテージというよりもどれも中古品扱いでさぁ。

俺のバンドはコロナでは「夜の街」としてお馴染み
そう!新宿歌舞伎町をメインに活動していたんだ・・・
だから、そのお陰で「新宿界隈のお店」には
大変お世話になったもんなんだ。

まあ色々買ったよ。
70年代のUSA製「テレ」や「ストラト」
リッケンの「360(12弦)」や
「グレッチ」「カジノ」みたいな
「ハコモノ」そして「ギブソンのアコ」まで・・・
バイト代で買えるモノは全部ね。

その後、アメリカへ行く様になり
向こうでも購入して来てね・・・
まあ90年代は増えるばかりだったなぁ。
2000年くらいに俺が「ギターShop」を出した時も
まだまだ「それほど高価ではなかった」
様に記憶しているよ。

だから2005年くらいまでは、
随分と買い増していたんだよね。
その後、急に「値上がり始める時期」が来て
市場から名器が消え始めたんだ・・・。
レスポール、ストラト、テレキャス・・・・
なんかがね。

それから15年が経ち、今2021年か・・・。
この「ビンテージ・ギターの世界」は
いよいよ「成熟期に入った」
と言えるんじゃないかな。

さて、基本はお分かりになったと思うので
本書の大まかな内容に話を戻そう!
先ず目を引くページはノーマン氏が取引した
そんな名器の数々が
「美しいカラー写真」
にてご覧頂けるところ!
「ギター好きな人」なら
もうこれだけで十分じゃないかね!

また、内容の見所は
「大物ミュージシャンとのバトル(?)」
などが
「愉快痛快に語られ」
実に興味深いんだよね。

「ビートルズ」の「ジョージ・ハリスン」や
我らが大師匠「ボブ・ディラン」
そして「我が永遠のアイドル」
「ポール・マッカートニー」

「彼のレフティ・レスポール」
にまつわるお話・・・。
おっとこれ以上は、言っちゃあいけねぇ!

「ビンテージ・ギターに興味がある人」は勿論
「ギタリスト」や「音楽ファン」」にも、
ぜひ一読願いたい。
なぜなら本書は「そのビジネス話」以上に
「ギター愛に溢れている」からだ。

そして、ビンテージ・ギターが奏でる
「そのサウンドが、どれほど素晴らしいものなのか!」
と云うコトを的確に文章で表現している点こそ
とても印象的で興味深い。

この類の本は一見
「趣味的な書籍」
と思われガチなんだ・・・。
しかし
「時代を先取りしたパイオニア」
が綴る物には、いつだって
「人生における大きなヒント」
が隠されている・・・。

俺はそう思っているよ。

多くの人に読まれるべき書籍だね!

《 編集長「MASH」筆 》
https://hardp.crayonsite.com/