「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

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ボブ・ディラン名古屋公演初日!ピアニストに徹したボブによる、東京とは全く違う、美しいライブでした!

2014-04-18 11:07:12 | BOB DYLAN

ゼップ・名古屋

ボブ・ディラン12公演目

名古屋初日

 

結論から言おう

 

「終始ボブの声が大きくMIXOutされ

 軽めに声量を抑えて歌うボブ

 全曲ピアノ時には座って演奏するほど

 ピアノに寄り添った歌い方に徹していた

 本当に素晴らしい名古屋の夜でした

 

本当に驚いた

名古屋の会場が

始まる前から盛り上がり

終わる頃には、ひとつになっていた

 

とにかく

ボブ

His Band

名古屋でも

バリバリのライブ

を見せてくれました

 

アレンジは終始変わっており

「She Belongs to me」

での、演奏が止まって

ボブのハープのみ

だったアレンジは

そこにチャーリー

のリード・ギターも絡んで

最高のロック・ブレイクに

 

「Beyond here lies nothin'」

ではジョージのドラム・ソロからスタート

するようなアレンジになっておりました

 

しかし、この日のジョージ

全編で素晴らしかったです

恐ろしくノリノリにさせるドラミング

に会場は腰からシェイク

 

トニーはこの曲の途中で

ワーウイックのチューニングが狂い

フェンダー・ベース6

に自ら交代

すぐに回収に来たベーステック

不機嫌そうに見ていました

当たり前ですが・・・・

 

そして出ました

初出曲

Workingman’s Blues #2 

 

チャーリー

トニー

ボブ

による

お得意の20秒ミーティング

が暗転されたステージ上で繰り広げられ

バチーン

最高の演奏だ

 

前にも書いたけれど

やはり

初出曲の演奏は

イイ緊張感があり

クオリティが高くて最高

ですね

 

メンバーも慣れてくると

一時はスタンダードになる傾向にあるので

昨夜は本当に貴重でしたよ

アヴァンギャルドなアレンジも良かったです

 

とにかく

札幌2公演を見ていないせいか

東京最終日とのアレンジの変化が如実

お陰で書くことがたくさんです

 

「Tangle up in blue」

ではチャーリーがストラトで

アームを使用したアーミング・プレイ

をオカズで連発

 

2nd set

のオープニング

スチュによるギター・インストも全く違う曲でした

そこからの

「High Water」

はリズムもガラッと変わるので

最高にカッコ良かった

 

今夜も聴きたいなぁ

アレ

 

この曲でボブ

はドラムのタイトな部分で

ジョージを2回ほど指差しておりました

 

ちなみにショーのエンディングでも

ジョージを指差すシーンがあったほど

この日はドラムとピアノが爆発

しておりました

 

チャーリーのギターソロも良かった

そう言えばチャーリー

俺たちが持参した

LPレコードを見て

「Early Roman Kings」

の曲中に軽くコチラへお辞儀をしてくれました

 

トニーが気付き

チャーリーに目配せし

気付いてくれて、お辞儀

という図式です

 

狭い会場ならでは

の観客とのコミュニケーションですね

 

この日のハイライトのひとつ

「Spirit on the water」

では演奏で観客を乗せましたよね

 

曲に併せて手拍子も出たくらい

ボブのピアノが美しく鳴り響き

バンドが一体に

 

とにかく昨夜は

スタンドマイク時

よりも

ピアノに座っている時の方が

歌も感情が入るのか

美しいメロディで歌っておりました

 

そしてピーク

は間違いなく

「見張り塔」

 

ピアノ・ソロからスタートし

最初からJAMな感じ

そこからスタートし

途中もピアノをアヴァンギャルドに弾きまくる

ボブ

そこに追従できず

JAMに行けないバンド

 

リズムさえも狂って弾くボブ

の独創性には

キース・ジャレットも真っ青

と思わせる素晴らしい演奏

 

しかし観客の手拍子ともズレはじめ

仕方なくスチュと話していたトニー

中央に出てバンドを仕切り

強引に元のリフに戻し

エンディング

 

個人的には

あのまま数十分続いても、一向に構わない

という気持ちだったんだけれどね

 

とにかくカオスのような演奏の後

今ツアー中一番

と思わせる

「風に吹かれて」

の美しさで無事終了

ここでも、最後までピアノにこだわっていたボブ

がおりました

 

整列時には会場の女性から

お花が投げ込まれ

満足そうに抱えるボブ

 

ショーはまだまだ終わらない

そんな予感がする

名古屋の初日

でした

 

Setは以下

    

Stu's Guitar(J45) intro
Things Have Changed 
She Belongs to Me 
Beyond Here Lies Nothin'
What good am I? 
Workingman’s Blues #2 
Duquesne Whistle 
Pay in Blood 
Tangled Up in Blue 
Love Sick

 <Half Time>

Stu's Guitar(Telecaster)intro
High Water (For Charley Patton) 
Simple Twist of Fate 
Early Roman Kings 
Forgetful Heart
Spirit on the Water 
Scarlet Town 
Soon after Midnight 
Long and Wasted Years

 <Encore>

All Along the Watchtower 
Blowin' in the Wind

<4/17 Mash >

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