カカ・マハジャニという帰依者は下痢に苦しんだことがあった。それでもババへの奉仕を休むわけにはいかなかったので、カカはタンビア(ポット)に水を入れてマスジッドの隅に置き、もよおした時はそれを持って出くようにしていた。
サイババは全てを知っていたので、カカは病気のことを彼に知らせはせず、ババがすぐに癒してくれると考えていた。マスジッドの正面の舗道を建設する作業にババの許可が下りたのだが、実際の工事が始まると、ババは興奮して大声で叫びだした。みんなが逃げ出し、カカも同様に逃げようとしていたが、ババは彼を捕まえるとそこに座らせた。混乱の中で、誰かがそこにピーナッツの小袋を忘れて行った。ババは一握りのピーナッツを取り出すと、手の中で擦り合わせ、殻を吹き飛ばして、きれいなナッツをカカに与え彼に食べさせた。
ババはがみがみ小言を言いながら、同時にナッツを綺麗にむき、またカカにも食べさせていた。ババは自身でも少し食べた。それからナッツがなくなると、ババは喉が渇いたから水を持ってくるように彼に頼んだ。カカは水差しいっぱいに水を持ってきた。するとババは少し水を飲んで、カカにも飲ませた。ババはこう宣言した。
「さあ、これで君の下痢は止まった。舗装工事に参加するといい」しばらくして逃げていた人々が戻ってきて作業を始めたので、動くのをやめていたカカも彼らに加わった。ピーナッツは下痢の薬だろうか?現在の医学的意見によれば、ピーナッツは下痢をさらに悪化させ、治すことはないとされている。この場合や他の場合においても、本当の医学とはババの言葉であった。