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シルディ・サイババ(二匹の羊)

2011-10-23 | シルディ・サイババ

  ある時レンディから戻る途中、ババは羊の群れを見た。そのうちの2匹がババの注意を惹いた。ババは彼らの元へ行き、抱きしめて優しく撫でてから、彼らを32ルピーで買った。帰依者たちはババのこの行動に驚いた。彼らはババが騙されて取引させられたのだと思った。

というのも羊は一匹あたり2ルピーで買えるもので、高くても34ルピー、二匹で8ルピー程度だったからだ。彼らはこのことでババを叱り始めたが、ババは穏やかなままだった。シャマとタティヤ・コテはババに説明を求めた。

彼は家もなく面倒を見る家族もいないのだから、市場の価格などどうでもいいのだと言った。彼は自分の金で彼らに4セール(3.732kg)のダル(レンティル)を買ってくるように頼み、それを羊に食べさせた。それが済むと、ババは羊を群れの主人に返し、次のような羊にまつわる思い出を語った。

 

  「おお、シャマとタティヤ、君たちは私がこの取引で騙されたと思っている。違うのだ。羊たちの話を聞きなさい。彼らは前世で人間であり、私の側に座っていたのだよ。彼らは異父兄弟で、最初は互いに愛し合っていたが、後には敵同士になった。兄は怠け者だったが、弟は活発な男でたくさん金を稼いだ。

 

兄は貪欲で嫉妬深くなり、弟を殺して金を奪おうと考えた。彼らは兄弟の関係を忘れ、互いに諍い合うようになった。兄はあれこれと手を尽くして弟を殺そうとしたが、全て失敗に終わった。彼らは不倶戴天の敵同士となり、最後には兄が大きな棒で弟の頭をひどく殴り、弟は斧で兄を叩き、結果どちらもその場で死んでしまったのだ。彼らの行動の結果として、今世は二人とも羊に生まれてきた。

 

彼らが通り過ぎたとき、私はすぐに彼らだと分かった。そして彼らの過去世の物語を思い出したのだ。彼らを可哀相に思って、私は彼らに食餌を与え、休ませ慰めてやりたかったのだ。こういう理由で私は金を使い、そのことで君たちは私を責めた。君たちは私の取引が気に入らなかったから、私は彼らを羊飼いに返したのだ」羊に対するなんというサイの愛情であろう!

スリ・サイに頭を垂れよ - 皆に平安が訪れますように

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