癒しの森 湯布院(仙人の健康相談室)  


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NO688・・・春はストレスの季節

2019-04-23 | ヒーリング
春の記事ですが、最近の気温は初夏で少し遅くなりました。

ストレスは心に影響する
 春は木々が芽吹くように自然界が活動的になり始め、人体に於いても全身の「氣」の巡りが活発になってくる季節とされてます。ただし、ストレスを受けて「氣」の巡りが悪くなっている人にとっては、「気滞」とよばれるストレス性の症状が顕在化しやすくなる季節でもあります。特に日本ではこの時期に入学や卒業、就職や転勤など生活環境が変わる方も多く見受けられるようになります。


 一概にストレスと言っても様々ですが、漢方では特にこの季節「怒」というタイプのストレス(起こっているようなイメージがありますが、本来は「恕の心」を表しており、奴隷のように自分の思い通りにならないことにイライラするという状態を指しています。)が、「鬱恕傷肝」と呼ばれるように自律神経と関係の深い「肝」に直接ダメージを与えることで全身の氣の巡りが悪くなり、イライラや抑うつといった自律神経症状だけでなく、「肝」と関係する目の症状や、筋肉の痙攣、ゲップやガスといった胃腸症状などを発症しやすくなります。


 以上のような「恕」というタイプのストレスが「肝」を中心に影響した場合には四逆散や逍遥散などの適応となりますが、もともと気血が不足していたり、ストレスが強かったり、あるいは長期にわたってストレス状態にあるようなケースでは「肝」にとどまらず、「心」がダメージを受けてしまいます(ちなみに、恕以外の喜・思・憂・悲・驚・恐も含めて精神的なストレスは総て「心」に影響を与えるとされています)。


 ストレスの影響が五臓の「心」にまで影響が及んだ場合には、イライラや抑うつだけでなく、不眠や動悸がみられるようになりますが、こういったケースでは、まず「心」の症状である不眠や動悸を改善することを最優先に対応すべきです。因みに、西洋医学におけるうつ病の診断基準では睡眠障害は必発条件とされます。

 次回に続きます。
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