『資本主義的ユートピアを目指せ
サッチャー首相が力説したように、「働かざる者、食うべからず」という人生の基本に立ち返るしかない。
政府が貧しい人にどれだけ金銭を与えても、貧困から抜け出せるわけではない。
サッチャー氏は「その人が自分でできること、また自力でやるべきことを、その人に代わってやってあげても、恒久的な助けにはならない」と語っていた。必要なのは、自己責任の考え方や勤勉の精神だ。
日本のいびつな社会保障をつくり上げた政治家、官僚はいずれ責任を取らされ、年金・医療・介護の公的制度は、解体されるか民営化される。
国民としては自衛に入るしかない。若い世代は人生設計を立て、勤勉に働き、財産をつくる。あるいは、子育てに励んで、将来面倒を見てくれる孝行な子供をつくるのも一つの道だ。高齢の方や老後が近い方は、可能なら今からでも奮起して、安心できるところまで稼ぐ手立てを考えるべきだろう。
もちろん、経済的に失敗してしまった人、家族の助けが得られない人、どうしても働けない人を救うセーフティー・ネットを用意するのは政治の仕事になる。
「飢えず、凍えず、雨露がかからない生活、病気の際に痛みを取り除く医療」は誰にも不可欠だ。
「社会保障と税の一体改革」は成り立たず、まったくの幻想だ。自己責任と勤勉の精神を復活させ、
「資本主義的ユートピア」を目指す中にこそ、日本もアメリカもその他の先進国も、
新たな「姥捨て山地獄」を阻止することができる。』
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