◆中国共産党のプロパガンダ計画がリーク 経済崩壊は紛争につながるか
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10160
中国メディアを監視する米チャイナ・デジタル・タイムズ紙(China Digital Times)がこのほど、中国共産党中央宣伝部と新華社通信から中国の国内メディアに向けて発行された通達を掲載した。
リークされたこの通達は、中国メディアが9月の経済データを報道する際に、「中国経済の未来は明るい」ことを強調するよう指示している。
◎あからさまな中国の経済プロパガンダ
通達の中には、「9月の目標は、経済プロパガンダの強化と世論の誘導。中国経済が明るいことを示し、中国の経済システムの優位性を広めるための言論形成、期待の安定化、そして信頼度を高めることだ」などと書いてある。9月はまだ終っていないため、経済データがまだそろっていないにもかかわらず、中国当局はすでに「9月の統計は中国経済が良好であることを示している」と決めているのだ。
これまでも、中国から出てくる経済データに疑問を投げかける人は少なくなかった。今年の半ばから始まった中国株式市場の混乱に伴い、中国側から出てきた「第1四半期のGDPは7%成長」という発表に、世界中から疑問の声が噴出した。今回の通達はその疑義を裏付けるものとなった。
◎追い詰められる中国共産党
中国共産党は、いま大きな危機に直面している。「嘘」がバレて中国経済に対する信頼が急速に失われつつある今、海外の企業が撤退し、外資が逃げ始めている。
今の中国経済は、全員が「嘘」だと分かっていても、「嘘」を言い続けるしかないという状況だ。これは、中国共産党が追い詰められていることの裏返しとも取れる。このまま経済が低迷し、雇用が消え始めれば、海外企業や資本家だけでなく、中国国民も共産党政府の統治能力に疑問を持つだろう。
その時、中国はどうするのだろうか。経済の本道で国を繁栄させることができないのであれば、軍事力をお金に換えるしかない。南シナ海や東シナ海における中国の侵略主義が、さらに激化する可能性がある。
日本の国論は安保法制を巡って揺れているが、悪化する東アジア情勢は日本の予定に合わせてはくれない。日本は周辺国と連携して、早急に地域の安全保障体制の強化を進める必要がある。(中)
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2015年9月3日付本欄 中国経済は減速ではなく、縮小している
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2015年8月28日付本欄 世界同時株安は今後どうなる? 日本は「高付加価値」「新たな価値」をつくる戦略を
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10111
2015年10月号記事 失速を続ける中国経済 限界に達した中国共産党が選ぶ未来とは - The Liberty Opinion 5
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10070
アメリカ、イギリス、インドネシアは歓迎、中国は批判。これを見れば、安保法案が正しいことがわかる。日米の軍事同盟が強化されれば、中国には不利となるから、批判している。
国会の前でデモをしていた人達の思いは、中国の思いと一致していた。
『 中国国営通信、新華社(英語版)は19日未明、安全保障関連法の成立を「日本は戦後の平和主義を破棄した」と速報した。これに先立ち「日本が戦後国際秩序に挑戦していると思うのは理にかなっている」との論評も配信した。
中国外務省の洪磊副報道局長も同日、「戦後日本の軍事・安全保障分野でかつてない行動だ」と警戒を呼び掛ける談話を発表。「日本は軍事力を強化し、専守防衛政策を放棄するのではとの国際社会の疑念を引き起こしている。日本に国内外の正義の叫び声を聞き、歴史の教訓をくみ取るよう促す」と述べ、歴史問題と絡めて日本を批判した。
日本の脅威を国内外に宣伝することで、中国の軍備拡張や強引な海洋進出に対する国際社会の批判をかわす狙い。国営中央テレビは、民主党の枝野幸男幹事長が、満州事変にちなんで安倍晋三首相が過去の日本を取り戻そうとしていると演説した場面を繰り返し放送し「日本の脅威」を強調した。(共同)』
「同盟強化の努力」歓迎 米国務省
『日本の安全保障関連法が成立したことを受けて、米国務省は18日、「同盟を強化し、地域と国際的な安全保障上の活動において、より積極的な役割を果たそうとする、日本の取り組みを歓迎する」との声明を発表した。
国防総省も声明を出し、安保法制が4月に日米両政府が改定した防衛協力指針(ガイドライン)に沿っているとの見解を示し、「戦後70年、平和や民主主義を支えてきた」日本は他国の模範となり得るとたたえた。 米上院軍事委員会のマケイン委員長(共和党)も同日の声明で「日本の役割拡大を歓迎する」として、新ガイドラインに基づく協力強化への期待を表明した。(共同)』
◆中国では許されない安保法制への抗議活動 自由を守るために「抑止力」が必要
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10186
19日未明に安全保障関連法が成立したことは、世界各国で主要ニュースとして大きく報じられた。米国務省の報道担当は「地域と国際的な安全保障に、より積極的な役割を果たそうとする日本の努力を歓迎する」とコメント。
中国と対立を深めるフィリピンやベトナムなどの東南アジア諸国も法案の成立を歓迎している。
中国では、国営テレビが、国会前で反対の声を上げる人々の様子を繰り返し放映し、「民衆や各界が強烈に反対する中で強行に可決」と強調した。
◎香港のデモは報道規制しても日本のデモは報じる中国メディア
法案成立前夜の18日、中国各紙は一面で、安保法案の採決をめぐり与野党議員がもみ合う写真とともに「国会での乱闘」「安倍政権が民意を無視した」という見出しで大きく報じた。
中国では民衆による抗議活動や集会は禁止されているが、ほとんどのメディアが日本の国会前の抗議活動を“積極的"かつ“好意的"に取り上げていることは興味深い。というのも、2014年の香港の民主化デモの時は、民衆の不満の矛先が党官僚など一部の特権階級に向かうことを防ぐためか、中国当局は抗議活動の報道を厳しく規制していたからだ。
◎中国の一般市民の反応が興味深い
日本の国会前の抗議デモの報道に対し、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)には、ネットユーザーからさまざまな声が寄せられた。
「このニュースから感じたことは日本の民主主義と透明性のすばらしさ。うらやましいと思った」
「中国だったら"仕方ない"とつぶやくことしかできない」
「中国だったら非合法的集会だ」
「政府に抗議しても逮捕されないのはいいよね」
「抗議集会に参加した日本人は装甲車で踏みつぶされることを恐ろしいと思わないのだろうか」
中国メディアには「安部政権が民意を無視して"戦争法案"を強行採決した」と日本国内の"分断"を示す狙いがあったようだが、日本人が自由に抗議活動をしている様子を見た中国の民衆は、国民が政権批判をしたり、集会を開いて抗議活動をしていることを驚きをもって受け止めている。
中国共産党は安倍政権を批判するつもりだったのだろうが、ブーメランのように返ってきた形になった。
軍事力を誇示する中国では、言論・表現、集会などの自由が認められていない。もしこうした国が本格的に日本を攻撃する事態になり、日本が国を守れなければ、民衆が自由な意見を表明し、政権を批判することはできなくなる。今回成立した安保法制は、安保法制や政権を批判している国民の自由をも守るものでもある。 (真)
【関連記事】
2015年9月19日付本欄 安保法案の成立、海外メディアはどう報じた?
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2015年9月17日付本欄 安保法案の成立に向けての攻防が過熱 民意が絶対ではない
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10174
2015年9月号記事 「安保法制はなぜ必要か」を国民に説明すべき - 「憲法守って国滅ぶ」では本末転倒 - The Liberty Opinion 6
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9926
米国大統領候補、ドナルド・トランプ氏の主張する「日米安保論」[HRPニュースファイル1502]
http://hrp-newsfile.jp/2015/2422/
◆すでに始まっている米国大統領選挙
来年2016年は、年初に台湾総統選挙、7月に日本で参院選挙が行われると共に、11月に米国大統領選挙が予定されており、国際政治上でも重要な一年となります。
特に米国大統領選挙は、すでに共和・民主両党の候補者選びが進んでおり、各地から候補者が名乗りを上げ、マスメディアによる討論会も開催されています。
オバマ氏が2期目であるため、新たな候補者を擁立する民主党は、ヒラリー前国務長官と、「社会主義者」を自称するバーニー・サンダース上院議員の二人に絞られつつあります。
一方、8年ぶりに大統領の奪還を目指す共和党は、ジェフ・ブッシュ元フロリダ州知事、カーリー・フィオリーナ氏(元ヒューレットパッカードCEO)などが名乗りを上げていますが、現時点で米国民の話題をさらっているのが、ドラルド・トランプ氏です。
この方は1980年代から「不動産王」と知られ、現在40億円を超える資産を持っている「大富豪」です。
彼が、8月末時点の共和党候補者の中で40パーセント近い支持率を集め、9月下旬の段階ではやや低下しているものの、依然として人気を得ている原因は、その「放言」にあり、いわば米国版「ハマコー」(浜田公一)のような方であることです。
米国でも、ときおりこうしたタイプの候補者が出るのですが、従来の政治家、あるいは政治的な手法に対する不満の受け皿になっているのかもしれません。
◆物議を醸しだしたトランプ氏放言の数々
さて、その物議を醸しだしてきたトランプ氏の放言の数々を以下にお伝えさせていただきます。
〇「(金正恩氏について)彼は頭がおかしいか、さもなければ天才だ。」
〇「オバマ大統領は、アフリカ生まれではないか。」
〇 オバマ氏主導の医療改革(オバマケア)について「俺が大統領になったら、すぐやめる。」「俺にはもっとすごい案がある。」
〇 ヒラリー氏について「わが国の歴史上最悪の国務長官だった。」「彼女は負ける。そして負かすのは私だ。」
〇「メキシコ人はアメリカに犯罪に麻薬をもたらすし、メキシコ人は犯罪者だ。もちろんいいヤツもいるが。」「メキシコ人が来ないように国境に万里の長城を築いたらいい。」
こうした方が自国の大統領にふさわしいか否かについて、最終的に米国民は、良識をもって判断されると思います。
またトランプ氏自身は、ビジネス界出身であり、共和党の考えを直接代表しているわけではなく、一見、品性のかけらもないような発言が続いていますが、それに関わらず、一定の支持を集めている理由も考えなくてはならないと思います。
◆日本に関する米国民の本音?
同様に、トランプ氏は、日本・アジアに関しても以下のような「放言」があります。
〇(安保法成立前の8月25日の発言)安保条約について「日本が攻撃されたら我々は直ちに助けに行かなければならないが、米国が攻撃されても日本が我々を助ける必要はない。公平だろうか。」
〇「米国は軍隊を送って韓国を守る態勢だが、得られるものは何もない。これはクレイジーだ。」
9月19日の未明に混乱の中、安保法が参院で可決成立しましたが、時を同じくして、一定の支持を集めている大統領候補者から、上記のような発言が行われたのです。(上記の「日米安保論」は、後に修正されました。)
一方、民主党は、伝統的に親中的で、ヒラリー氏のご主人、クリントン前大統領は、中国へ大きく傾斜し、結果として日本経済は大打撃を受けました。
要するに米国内では日米同盟についての懐疑的な議論がこれまでもあったし、今後も議論され続けているのです。
◆やはり安保法制は必要。
安保法制反対の市民運動は、60年・70年安保闘争の再来を狙ったようですが、沖縄でも基地反対闘争が激化し、翁長知事は普天間基地の辺野古移設に関わる県の許認可を白紙にする方向も表明しています。
こうした状況を最も喜んでいるのは、中国・北朝鮮です。
特に中国は、フィリピンとの国境に当たる南シナ海で岩礁を埋め立て、巨大な軍事基地の建設を進めているほか、日中中間線での石油掘削事業をさらに展開させ日本との国境線を自国に有利に進めようとしています。
中国は、解放路線を進め自由の雰囲気も見えますが、実情は決して政府の批判はできず、共産党による一党独裁を改めることもできない状況で、国家による厳しい統制の中にあります。
安保法の反対派には、ゆくゆくは中国の支配下に入ってもよいのではないか、と考えている方もいるかもしれませんが、それが実現した時にくるものは平和ではなく「隷従」であることを忘れてはなりません。
一方、米国内でも中国が進める覇権主義に対し、日米同盟強化による徹底抗戦が必要だと考えている人達もいます。
そうした層の信頼を裏切らない意味で、また、トランプ氏のような国粋主義的な発言に説得力をもたせないためにも、今回の安保法制は絶対に必要であったのです。
幸福実現党は立党以来、誰が正しいかではなく、何が正しいかという観点から、党利党略にとらわれず国の進むべき方向を指し示してきました。
今回の安保法制も、やはり必要であると訴えてきました。マスコミは「戦争法案」と名付け危機を煽っていますが、実際は「戦争抑止法案」であると、現実を正直に見据えるべきです。
文/幸福実現党・政務調査会チーフ 小鮒将人
◆堤防決壊の原因!? 太陽光パネルは安全か アメリカでは死者も
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10171
関東・東北豪雨で、茨城県常総市付近の鬼怒川の堤防が決壊した際、太陽光発電に使うソーラーパネルのことが話題になった。決壊場所は、周囲に比べ2メートルほどの高さが設置業者によって削られていたため、当初、「ソーラーパネルのせいで決壊したのでは」とささやかれていた。
実際に決壊したのは、その下流からだったようだが、同地点でも川の水が溢れていた様子が、上空から撮影された映像で確認されている。昨年のパネル設置工事の最中、周囲の住民から通報を受けた市の担当者が業者に指摘し、土のうで補強していたというが、果たして高さや強度は十分だったのだろうか。
エコなエネルギーとして期待された太陽光発電。そのソーラーパネルが全国に普及するにつれて、リスクが目立ってきた。
まずは、感電の危険性だ。今回の豪雨では、一般社団法人・太陽光発電協会が、水没したソーラーパネルに近づかないよう警告を出した。ケーブルを切っても、浸水していても、太陽光が当たればパネルは発電するため、感電する危険性があるという。
パネルの設置で、土砂崩れの危険性を高めてしまっている例もある。和歌山県では、2011年に土砂崩れが多発したために「地すべり防止区域」として指定されていた山で、斜面を削ったにもかかわらず、その後補強工事もせずにパネルを設置している場所があると報じられた。近くには人が住んでいるという。
事業主の名前が分からない場所もあるという。耐用年数が過ぎて撤去する際、誰が責任を取るのか。パネルの中身には重金属も含まれる。割れて地下水に染み込んだ場合、環境汚染にもつながる。
また、突風で壊れ、周囲の建物を破壊している。8月には福岡県で、突風にあおられた屋上のソーラーパネルが約150枚飛ばされ、パネルが当たった民家が半壊するなどの被害が出た。6月にも群馬県でパネルが約600枚飛ばされている。風に弱いようだ。
アメリカでは死亡事故も起きている。屋上に設置されていたパネルそのものから出火した際、高温でも発電し続けるため、感電した消防団員が何人も亡くなったという。
東日本大震災後、原発は危険だということで、政府は再生エネルギーの使用割合を高める目標を立てるなど積極的に推進した。ただ、原発のリスクに過剰反応して再生エネルギーに飛びついた結果、「安全な運用」への注意が薄れ、人命を危機にさらす事故もひき起こしている。
例えば、山の斜面を削ってパネルを設置したならば補強工事が必要だが、採算が合わないために行われていないケースがある。また、パネルを設置するために木が切り倒され、保水力を失った山が原因で洪水が増えれば、何のための再生エネルギーなのか分からない。
「反原発」を掲げる人には、こうした代替エネルギーのリスクにも目を向け、いま本当に必要な、経済活動を支えるエネルギー体制を真剣に考えてほしい。(居)
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2014年9月30日付本欄 いまだに続く脱原発運動 大局観のない元首相が叫ぶ「原発ゼロ」にこそ終止符を
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Web限定記事記事 太陽光、風力…自然再生エネルギーは救世主たりうるか-エネルギー政策の基礎知識
http://the-liberty.com/article.php?item_id=2900
2011年9月11日付本欄 甲子園5個分で3千戸分の"メガ"ソーラー発電所
http://the-liberty.com/article.php?item_id=2828
「STAP細胞、再現できず」との論文 心ある研究者は小保方氏に助け舟を
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10235
米ハーバード大の研究グループなどが「STAP細胞は再現できなかった」とする論文を24日付英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。同時に理化学研究所も「STAP細胞はES(胚性幹)細胞が混入したものだった」と昨年の検証実験の結果をまとめた論文を発表した。
STAP細胞論文の共著者チャールズ・バカンティ教授のグループなどは、以前に公表されたSTAP細胞の作成法に基づいて実験を行ったが、STAP細胞は得られなかったという。他のグループも様々な条件で試み、計133回の実験を行ったが、すべて失敗に終わった。
ネイチャー誌は論説記事の中で、「多くの研究者が参加した結果、STAP細胞は再現できないことが分かった」と結論づけた。
◎STAP細胞がある可能性は残っている
たしかに、公表された作成法でSTAP細胞ができなかったことは事実だろう。だが、条件を変えればSTAP細胞が作成できる可能性は残っている。
STAP細胞論文を発表した小保方晴子氏が昨年9月以降に行った再現実験も、24時間監視カメラが稼働し、第三者が小保方氏の実験に立ち合うという、厳しく制限された条件下で行われた。
大川隆法・幸福の科学総裁は今年6月、小保方氏の守護霊を呼び出し、その本心を聞いていた。非公開だった再現実験の様子について、小保方氏の守護霊は次のように述べた。
「自由に物が取り寄せられないような状況ですので」
「(細胞ができてからの)時間とか、機能とか、そういういろんなものの条件が合ってないと駄目なので、みんなが協力してくれる関係にないと、すべてはできない。私がいちばん受け持ったところは、最後の変化させるところなので。(中略)素材部門のところの調達、それから準備、培養班が確保できなかったら、やっぱりできないですね」
STAP細胞の作製に成功したという小保方氏は、自由に実験できる状況で再現実験ができていない。つまり、他のグループができなかったと言っても、STAP細胞の存在を否定できない。
◎新たな発明や発見には、数多くの失敗がつきもの
現在、小保方氏は社会的に抹殺され、実験もできない状況にある。実験する機会が与えられなければ、STAP細胞が本当にあるとしても、その存在を証明することはできない。小保方氏の守護霊は次のようにも述べている。
「STAP細胞はありますし、いずれ誰かの手で、客観的なところまでつくれるくらいには行くと思いますが、今回の件で、最低でも十年は遅れたというふうに見ていいと思います」
発明王トーマス・エジソンは、1300という発明の数もさることながら、その「失敗の数」でも有名だ。例えば「私は実験において失敗など一度たりともしていない。これでは電球は光らないという発見をいままでに、2万回してきたのだ」という言葉も残している。
つまり、時代を変えうる新たな発明や発見には、数多くの失敗がつきものなのだ。心ある研究者やマスコミは、チャレンジ精神を持つ研究者を応援し、「救いの手」をさしのべるべきだ。(泉)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『小保方晴子博士守護霊インタビュー』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1493
幸福の科学出版 『小保方晴子さん守護霊インタビュー それでも「STAP細胞」は存在する』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1144
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Web限定記事 「STAP細胞はやはり存在する」 小保方氏守護霊が悔しさを吐露
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9876
2015年8月号記事 STAP細胞は「生命の起源」に迫っていた - 「小保方博士守護霊インタビュー・再論」 - 大川隆法総裁 法話・霊言ガイド
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9808
ガンで亡くなった友の命がけのメッセージ
http://voicee.jp/2015032610804
仲間と夢を語り明かした日々
故・S君(享年33歳)と僕は学生時代に知り合い、すぐに意気投合して親友になりました。同じ信仰を持つ仲間5人で、毎日のように彼の家に集まっては、将来の夢や信仰について語り明かしました。
底抜けに明るく、チャレンジ精神旺盛なS君は「俺、人を幸せにできる起業家になりたいんや。いつか、世界にも出て行くで~!」と言って、大手通信会社のプロジェクトスタッフや営業マンなど、いろんなことに挑戦していたようです。彼が地元の富山県に戻ってからは、たまに電話で話す程度でしたが、いつも親身になって話を聞いてくれる彼に、僕は深い縁を感じていました。
ガンが見つかって
ところがあるときから、S君の声にどことなく元気がありません。僕は仕事中も彼のことが気にかかり、あるとき電話をかけてみることにしました。
「S、最近どう?」
「……実はな、俺、ガンなんや」
予想もしていない答えでした。聞いてみれば、少し前に、腹部のガンが見つかったとのこと。病院に行った時には末期の状態で、手術もできないほどでした。しかし気丈な彼は、僕たちに心配をかけまいと黙っていたのです。
そして彼は「ガンって、自分の心の傾向性にも原因があるって言うやろ?俺、自分の心を正して、ガンを治そうと思うんや」と、強気な口調で話していました。
昔の仲間も集まってできるかぎりのことをした
ショックでしたが、親友が病気と闘うのを、黙って見ているわけにはいきません。
治る可能性がある限りできることは何でもしたいと思い、僕はすぐ昔の仲間に連絡し、みんなでガンに効く薬や病院を探しました。
仲間の1人が、大阪に良さそうな気功の施術院を見つけました。また1人が、わざわざ富山から出てくるのだから、琵琶湖正心館にも行って『強力・病気平癒祈願』を受けてはどうかと提案。話はどんどんと決まっていきました。
そして当日。
何年ぶりかに見たS君は、ガリガリに痩せていました。
見るも痛々しい姿でしたが、彼は以前と変わらぬ明るい笑顔を見せてくれました。
車で精舎と病院を回り、夜はみんなで僕の家へ。S君を休ませながら栄養たっぷりの料理を作り、昔のように盛り上がりました。
ふと気がつくと、横になっていたS君が布団にもぐりこみ、「僕のために……ありがとう」と、声を殺して泣いています。
僕は心の中でS君に「独りで我慢せんでええ」「一緒に乗り越えようや」と語りかけました。
青年部活動への意気込み
以前から、人を思いやる心が強かったS君。病気と闘いながらも、「みんなに幸せになってほしい」と、病院で知り合った人や幼なじみに伝道していました。
2007年の3月18日、東京正心館で説かれた大川隆法総裁先生の法話「青年と勇気について」にも、彼は支部の法友と一緒に駆けつけました。総裁先生のお話を直接聴けたことが、よほどうれしかったのでしょう。帰ってからも、支部の婦人部の方に「僕、青年部活動を頑張ります!富山の皆さんのお役に立ちたいんです」と、やる気満々で話していたそうです。
関西青年部で支援の祈り
4月に入り、S君から「歩けなくなってきたし、食べれないし、厳しい状態。もう仏に任せようと思っとる」とメールが届きました。
彼が諦めかけていることを感じました。
いつもの仲間4人だけの力では足りないと、関西青年部のみんなの力を借りることに決めました。意を決して、知りうる限りの法友にS君の事情を説明し、支援の祈りをお願いしました。
すると、みんなが互いに呼びかけ合い、時間を合わせてお祈りしてくれることになったのです。そのなかには、S君のことを直接は知らない人もいました。
幸福の科学の仲間たちの愛に、胸が熱くなり、涙が止まりませんでした。
彼らから次々と届く励ましのメールをS君に転送すると「俺も同じ時間にお祈りさせていただいた。もう言葉にならん。みんなの温かさに涙々やった。完全復活して、伝道に、報恩に生きるわ。その生き方で、皆さんにお返ししていくわ。皆さん、大きな大きな光をありがとうございます」と返事が。
みんなの思いが届いたのか、数日後、S君の容態が少し安定したと聞きました。
僕は久しぶりに電話をかけてみました。
「みんな、お前のことを応援してくれてるで。はよ元気になれよ」
そう言うと、彼は、声をあげて泣き始めたのです。
体はボロボロでも魂は救われているとわかり、僕は少し、ほっとしました。
命がけで伝道の大切さを教えてくれている
しかし、ガンは着実に進行しました。ある日彼は、痛み止めのモルヒネすら効かない激痛のなか、健康になって伝道したいわと、僕にメールを送ってきました。
その続きには、こうありました。
「病気になって、まるで火あぶりされてるような激しい痛みを味わって、叫んだり転げまわったりしてるうちに、ふと、『真理に縁なく死んでいく人たちは、あの世でこれ以上の魂の痛みを味わうことになるんやろうな』と思ったわ」
こんな状況にありながら、彼は他の人の痛みのことを考えていたのです。
「縁ある人に、こんな痛みを味わわせたらいかん、と思った。どんな善人でも、この時代に生まれて三宝帰依しなかったことに対する魂の痛みを味わうはず。僕らは、そんな魂の救済をしてるんやから、堂々と伝道していくわ!」
S君は、伝道の大切さを命がけで教えてくれていたのです。
最後の約束を交わした
春ごろ、僕は仲間で連れ立って、富山の病院にお見舞いに行きました。
病室にしつらえた小さな祭壇の前で、S君はベッドに身をおこし、「よう来たな~」と僕たちを迎えてくれました。
人の心を和ませる、優しい笑顔――。後から聞いた話ですが、僕たちが到着する直前に強いモルヒネを打ち、痛みをこらえていたそうです。
そんな彼は、「M君、俺な」と僕に呼びかけ、夢を聞かせてくれました。
「富山でめっちゃ魅力的な青年部を作りたいねん」
その気持ちに僕も精一杯答えました。
「よっしゃ、俺は関西で頑張るわ。だからお前も、富山から愛と勇気の伝道の波紋を広げてくれよ。一緒に、仏法真理を世界の常識にしていこうな」
これが、彼との最後の約束になりました。
亡くなった仲間の支援を感じる
5月中旬。幸福の科学の仲間たちの心に、伝道への情熱を遺し、S君は帰天しました。彼は最後まで、みんなの幸せを祈っていたそうです。
僕は葬儀の帰り道に、病気は治らなかったけれど、S君にはあの世で新しい使命があるのだろうと思いました。
すると、数日前にばったり再会した、中学時代の友人の顔が心に浮かんできたのでした。
もしかすると「あいつに伝道するように」とS君が教えてくれているのかもしれないと思い、心の中で「よし、S、応援してくれよ!」と意気込みました。
さっそくその友人に連絡し、S君のことを話しました。
「この間、親友がガンで亡くなってな。まだ33歳やで。普通なら死ぬの怖いやろ?でもそいつ、幸福の科学で真理を学んで、人間の生命は永遠やって信じてたから、最後まで希望を持って生きることができたんや。あいつの姿を見てて思ったけど、生きてるうちに、あの世のことを知るって大事やで。生き方が変わってくるねん」
話しながらS君の応援を感じていました。最初は戸惑っていた友人も、最後は僕を信頼し、幸福の科学への入会を決意したのです。
法友とともに未来へ
S君のことを考えると、「今生かされていることに感謝しながら、彼の分まで、たくさんの人のお役に立とう」と、気が引き締まります。いずれあの世で再会したときには、今世の僕らの頑張りを、S君への土産話にしたいと思います。
「仏法真理を、世界の常識にしたい!」
S君の志は、僕たちの心の中で、確かに「復活」しました。夢と自信をもって仏法真理を伝え続けます。