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ビタミンDと「がん」との興味深い関係

2014年06月25日 | 健康情報

ビタミンDは、食物から摂るほかに、日光を浴びると身体の中でもつくりだす

ことができるビタミンです。

小腸や腎臓でカルシウムの吸収を促進する働きと、それに伴い血液中の

カルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくる働きがあります。

ビタミンDが不足すると、骨や歯の形成がうまくいかなくなり、子供では

くる病、成人では骨軟化症などがおこることが知られています。

高齢化社会を迎えるにあたり、骨粗鬆症の人が増えてきています。

若いうちからビタミンDとカルシウムを十分に摂ることに加え、適度な

日光浴と運動を心がけることで、骨粗鬆症予防に役立つと言われています。

そして、近年、ビタミンDは、「がん」の発生率や死亡率にも影響する

ことが指摘されています。

事の発端は、1980年代に報告された「紫外線をよく浴びる地域では

大腸癌の死亡率が少ない」という疫学研究にまでさかのぼります。

要点をまとめると

紫外線を浴びる

体の中でビタミンDが生成される

ビタミンDが「がん予防」に働く

という論理展開になります。

そして、それを裏付けるような観察研究が、いろいろな種類のがんについて

報告されるようになりました。

闇雲にビタミンDのサプリメントを補充することは推奨されず、まずは、

バランスのとれた食事からビタミンDをきちんと摂取することが大切に

なると理解して下さい。

 

(2014年6月25日 朝日新聞)