脳の神経や睡眠の専門家によると、春になり、日照時間が長くなって気温が上昇
すると、その変化に体がついていけず、眠気を調節する自律神経のバランスが
乱れたり、体内時計がずれたりした結果、昼間も眠くなるといいます。
●眠気スッキリ長持ち法
日中、車を運転しているときなど、眠気に襲われ、一度スッキリしても、また眠気が
やってきて困ることがあります。
長い時間、眠気をスッキリさせる方法として、専門家が薦めるのが、“かむ”こと。
“かむ”運動には、顔の4つの筋肉の運動、そして、歯の付け根からの刺激、
味覚・嗅覚・触覚など、多くの刺激が、持続的に脳へ働きかけるためです。
また、どんなものを“かむ”かもポイント。硬いものをかんだほうが刺激が強そうです
が、市販のガム程度の硬さで十分。大切なのは、適度な硬さで、かみ続けられる
ことです。
●起床後につづく眠気解消法
眠りから目覚めた後、すっきり起きるためには音楽を聴くことがポイントです。
目覚めた後も眠っているような状態を「睡眠慣性」といいます。
そんな睡眠慣性から抜け出すために睡眠の専門家が薦めるのが、アップテンポな
曲を聞くことです。アップテンポな曲の中でも、もう一つ効果的なのが、自分の好み
の曲を選んで聴くことです。起床後すぐ、1~2分後から聞き始めるのも重要です。
●眠くなりにくいカラダづくり
「平日眠くならないようにする」には、日々の起床時間を同じにすることがポイント。
休みだからといってついついふだんよりも遅くまで眠ってしまうと、「体内時計」が
ずれ、平日になっても戻らない“週末ぼけ”を起こしてしまいがちです。
1日のリズムは、個人差はあるものの、大体決まっています。この1日のリズムが
ズレてしまうと、ふだん眠っている時間に目が覚めたり、反対に、ふだん目が覚め
ているときに眠くなってしまったりします。毎日、同じような時間に起床し、太陽の
光を浴びることで、生活のリズムを一定に保つことが、体内時計のズレを少なくし、
眠くならないカラダ作りに不可欠です。
体内時計のなかでは起床時間に加えて、食事の時間も重要です。
食事は、体内時計のリズムがずれやすいのを調節する働きがあります。
逆に、夜中に食事をすると胃が活動して脳も活動状態になります。すると、脳は、
「まだ夜じゃない」と勘違いして、リズムのズレを生み出してしまいます。
(2013年4月2日 あさイチ)