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パーキンソン病の症状改善に太極拳が有効、米研究

2012年02月21日 | 健康情報
パーキンソン病の症状改善に太極拳が効果的だという研究論文が8日、
 
米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル」に発表された。

オレゴン研究所のチームは、米オレゴン州の4都市でパーキンソン病患者
 
195人を対象とした無作為研究を行った。
 
被験者は太極拳、筋トレ、ストレッチを行う3つのグループに分けられ、
 
それぞれ該当する運動を週2回60分、6か月間行った。

その結果、バランステストと歩行時の歩幅において、太極拳のグループは
 
他の運動グループを上回った。転倒の回数についても、太極拳グループは
 
ストレッチのグループより少なかった。筋トレのグループと太極拳グループの
 
転倒回数は、ほぼ同じだった。

「この結果は臨床的に極めて重要だ。現在の理学療法に太極拳を加える
 
ことで、パーキンソン病の主要な症状のいくつかに対処できる可能性が
 
示されたからだ」と、論文主筆者の李甫中氏は指摘する。
 
特にバランスや歩幅で向上がみられたことは、こうした身体機能の衰えを伴う
 
患者のリハビリに、太極拳を基本とした動作を取り入れることの有効性を
 
示していると、李氏は言う。

太極拳は、緩やかで柔らかな動作を連続して行う中国武術を基とした健康法
 
で、深い呼吸とリラックスを伴う。儒教や仏教に由来する陰陽思想を根底
 
とし、人間の健康も陰陽の調和によってもたらされると考える。陰陽の均衡が
 
崩れると体調を崩すが、太極拳でこの不均衡を整えることで健康を保てると
 
いう。

パーキンソン病は、運動機能に関連した脳内物質が減少する進行性の病気
 
で、手足のふるえや筋肉のこわばり、バランス感覚の欠如などの症状を伴う。
 
50歳以上で発症することが多いが、若いときに発症する例もある。
 
(2012年2月16日 AFP)