北米原産のクランベリーが“健康果実”として注目を集めている。
老化防止に効果があるとされるポリフェノール類が豊富で、「美肌づくり」は
もちろん「ぼうこう炎予防」といった女性に多い排尿の悩み解消にも役立つと
される。
米国民に愛され続けるクランベリーは酸味が強くてそのまま食べるのに向か
ないが、民間療法として古くから感染症などに効果があるとされ、同州で
本格生産が始まった1930年代から飲用などに加工されてきた。
今や米国のジュース市場ではオレンジ、アップルに次ぐ第3位の消費量だ。
“健康効果”が大いに注目されたきっかけの1つは、米ハーバード大学の研究
チームが1994年に高齢女性153人(平均78歳)を対象に実施した大規模な
臨床試験だ。果汁27%のクランベリージュースを毎日300ミリリットルずつ
半年間与えたグループは、そうでないグループに比べ、ぼうこう炎などの尿路
感染症の発生頻度が3分の1近くに低下。
高齢の女性ほど罹患(りかん)リスクが高くなる尿路感染症の予防効果を立証
した。最近は歯周病菌やピロリ菌の感染予防や生活習慣病の予防効果などに
関する報告もあり、注目度は高まる。
日本でも研究が進む。岡山大学大学院の公文裕巳教授(泌尿器病態学)は
「クランベリー特有のポリフェノールには、細菌を体外に排出させ、体内に
とどまって悪さをする病原菌の“すみか”を作らせない働きなどが認められる。
このため尿路感染症の慢性化を抑え、(抗生物質の使い過ぎに伴う)耐性菌の
発生を防ぐことにも役立つと考えられる」と説明する。
日本の場合、クランベリーはまだ米国ほど身近ではないが、最近はジュースや
サプリメントなどのさまざまな形で目にするようになり、市場も広がっている。
(2010年10月22日 サンケイ新聞)
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老化防止に効果があるとされるポリフェノール類が豊富で、「美肌づくり」は
もちろん「ぼうこう炎予防」といった女性に多い排尿の悩み解消にも役立つと
される。
米国民に愛され続けるクランベリーは酸味が強くてそのまま食べるのに向か
ないが、民間療法として古くから感染症などに効果があるとされ、同州で
本格生産が始まった1930年代から飲用などに加工されてきた。
今や米国のジュース市場ではオレンジ、アップルに次ぐ第3位の消費量だ。
“健康効果”が大いに注目されたきっかけの1つは、米ハーバード大学の研究
チームが1994年に高齢女性153人(平均78歳)を対象に実施した大規模な
臨床試験だ。果汁27%のクランベリージュースを毎日300ミリリットルずつ
半年間与えたグループは、そうでないグループに比べ、ぼうこう炎などの尿路
感染症の発生頻度が3分の1近くに低下。
高齢の女性ほど罹患(りかん)リスクが高くなる尿路感染症の予防効果を立証
した。最近は歯周病菌やピロリ菌の感染予防や生活習慣病の予防効果などに
関する報告もあり、注目度は高まる。
日本でも研究が進む。岡山大学大学院の公文裕巳教授(泌尿器病態学)は
「クランベリー特有のポリフェノールには、細菌を体外に排出させ、体内に
とどまって悪さをする病原菌の“すみか”を作らせない働きなどが認められる。
このため尿路感染症の慢性化を抑え、(抗生物質の使い過ぎに伴う)耐性菌の
発生を防ぐことにも役立つと考えられる」と説明する。
日本の場合、クランベリーはまだ米国ほど身近ではないが、最近はジュースや
サプリメントなどのさまざまな形で目にするようになり、市場も広がっている。
(2010年10月22日 サンケイ新聞)
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