「詠草」
精神科を「心療内科」鬱病を「鬱症状」と友達に言う
感心をする削げ方よケータイの目玉おのれの頬に向けおり
苦笑してただ見つめ入る 白刃が我の頭を切り飛ばす様
緑みどり緑しか無い六月の里山公園 風なまぬるく (☆)
ぽんと投げ結局なにもなかったと歌に残して終わる本厄
「うたう☆クラブ」
朝靄の河原に濡れる黒馬の吐息はすべて朝もやとなる (☆)
霧雨を受けとめているアスファルトしゃーっしゃーっと車が過ぎる
三十一拍に自分を捏ねあげて放る あくまもとっくにしんだ
(放る=ひる)
冬の陽に窓と網戸は重なってナナホシテントウを閉じこめる
鳥に沿い鴉 谷に沿い谺 ジャングルジムに沿って雅と
『短歌研究』の「詠草」欄と「うたう☆クラブ」に、(ほぼ)毎月投稿しています。
備忘録の意味と、一応作歌活動もしてるんですよ、という報告として、このブログにも載せていくことにしました。
(☆)の付いたものが、採られた歌です。
一応、「詠草」の方を連作的に、「うたう☆クラブ」はランダムに、という分け方はしています。
あくまで「一応」ですが。
しかし、こうして改めて見ると、意味の分からない歌ばっかりだな、我ながら。
まあ、いつものことですが。
あああ、ジャングルジムが見えた!
こういうの好きです。
なかなかコメント書けなくてごめんなさい。新コーナー?たのしみにしています。
そうか、この歌はそういう意味だったのか……
いや、もちろんそういうつもりで作歌したんですが、作ったのは半年以上前なもので、すっかり忘れてました。
正直、ここにアップしたときは、
「なんじゃ、このぶっ飛んだ歌は」
と自分で思って……
これから月に一回ずつ、挙げられていけばいいなと思っています。
どうぞよろしく。
この度、お題「001」から「100」までの百首全部の選歌を終え、それらについての感想や返歌などの記載も無事に終えることが出来ました。
これも、皆様方の寛大なるお心と篤いご支援の賜物と存じ上げ、ここに御礼申し上げます。
御作につきましては、数首の鑑賞を試みさせていただきました。
つきましては、お暇な折にでもご一読賜り、私のブログ「臆病なビーズ刺繍」の所定の欄にコメントなどをお寄せいただきますと大変嬉しく存じ上げます。
何卒、宜しく。 鳥羽省三
[追伸] なお、御作についての私なりの「秀歌十首」なども、ご希望に応じて選ばせていただきます。