はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

「短歌研究 2011年10月号」詠草・うたう☆クラブ

2011年10月22日 14時20分49秒 | 日詠短歌

「詠草」

殺人の現場へハイル・ヒトラーのようにケータイ突きつける群れ(☆)

終戦と勝戦記念日おなじ夏二十日のずれに作られた今

草刈りの終わったあとの土道の死屍累々の上を蝉声

戦犯にランクがあるという事実 土塊はまだ手に付着して(☆)

歌碑詩碑に埋め尽くされた南島の岬ゆっくり海に没する(☆)


「うたう☆クラブ」

天動く否、雲うごく朝焼けに寒鳥の声満ちる土道

一文字は新春号に満ちみちて短歌とは「死」の似合う器か (☆)

いつのまに嫉妬似合わぬ歳となり慈父の視線を送るしかない

静脈は空に向かって伸びきらず角の角から壊死がはじまる

桜濃き静岡の山車窓より低く連なり続くを見おり


(☆)のついているものが、取られた歌です。

「詠草」で3首とられたことはとても嬉しいしありがたいのですが、この歌群でとるかあ?と正直、複雑な気持ちです。
「うたう☆クラブ」でも、似たような傾向のをとられてるし。
こーゆうキャラで売りたいんじゃないんだけどなあ……


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