「詠草」
殺人の現場へハイル・ヒトラーのようにケータイ突きつける群れ(☆)
終戦と勝戦記念日おなじ夏二十日のずれに作られた今
草刈りの終わったあとの土道の死屍累々の上を蝉声
戦犯にランクがあるという事実 土塊はまだ手に付着して(☆)
歌碑詩碑に埋め尽くされた南島の岬ゆっくり海に没する(☆)
「うたう☆クラブ」
天動く否、雲うごく朝焼けに寒鳥の声満ちる土道
一文字は新春号に満ちみちて短歌とは「死」の似合う器か (☆)
いつのまに嫉妬似合わぬ歳となり慈父の視線を送るしかない
静脈は空に向かって伸びきらず角の角から壊死がはじまる
桜濃き静岡の山車窓より低く連なり続くを見おり
(☆)のついているものが、取られた歌です。
「詠草」で3首とられたことはとても嬉しいしありがたいのですが、この歌群でとるかあ?と正直、複雑な気持ちです。
「うたう☆クラブ」でも、似たような傾向のをとられてるし。
こーゆうキャラで売りたいんじゃないんだけどなあ……
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