ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

攻撃陣沈黙で2試合連続スコアレスドロー【東京ヴェルディ戦】

2022-08-23 | Weblog
8月21日にアウェーで行われた2022年明治安田生命J2リーグ第32節東京ヴェルディ戦ですが、試合結果は0対0の引き分けに終わりました。


☆注目三平選手先発復帰&松本選手とマンシャ選手
前節の千葉戦からヴァンフォーレは先発メンバーを2人変更。攻守のバランスを取ることに長けている石川選手に代わり松本選手、ウィリアン・リラ選手に代わりここ最近好調を維持していた三平選手がピッチに入ります。松本選手には持ち前の高い攻撃性能をボランチの位置で発揮するために、チームとしてポゼッションし持ち上がった後に仕掛ける力を期待されていたと思います。そして三平選手にはリラ選手のときにはあまりみられないシャドーの選手たちと連携しながら状況打開していく力と、クロスボールにピンポイントでヘディングで合わせて得点を挙げる力に注目されていたと思います。そして前節の千葉戦で衝撃のJリーグデビューを飾ったエドゥアルド・マンシャ選手は2試合連続の先発出場。最近のヴァンフォーレに足りていなかったディフェンスの高さを一手に担う存在として、千葉戦の活躍がフロックではないことを証明するために引き続きハイパフォーマンスをみせられるか注目されていました。

☆中盤の攻防避け、ロングフィードで勝負
ヴァンフォーレはこれまでのように細かなパスを繋ぎながら攻撃を組み立てていくと思われたのですが、試合が始まるとそのような傾向は少なく違う攻撃手段で仕掛けていきます。その手段とはヴァンフォーレが後方でボールを持つとロングフィードで相手DFの裏のスペースにシンプルに放り込み、三平選手や鳥海選手らがそこに走り込んで攻撃の起点を作る展開を多用します。大半のロングフィードは流れたり相手のDFに対応されたりと繋がらないことが多かったのですが、それをやり続けることでボールを拾える回数も増えてきて、前線のスペースでボールをキープし味方選手の上がりを待つような攻撃展開ができるようになります。対戦相手の東京Vは中盤のポジションにテクニック力のある選手が揃っているので、まともにパス回しで中盤の攻防を挑むよりはその中盤を省略してロングフィードで一気に前線に送る手段は効果的だったと思います。

☆間延びする陣形に負担がかかる中盤の守備
序盤からロングフィード主体の攻撃にチャレンジしていてもなかなかゴールを奪えないヴァンフォーレ。スペースは効果的に突いていくことができてきましたが、そのロングフィード主体の攻撃の代償としてDFからFWまでの距離感が長くなり、陣形が間延びしている状態に陥ってしまいます。そしてロングフィードを送る攻撃は細かなパスを繋ぐより成功すれば1つのキックで一気に決定機が作れますが、やはり出し手と受け手のタイミングやロングフィードの精度によってパスがピンポイントで通る確率は低く、相手にクリアされたりこぼれ球を拾われて反撃を受けるケースが多々出てきます。相手の反撃を受けたときに陣形が間延びしていると中盤のところどころにスペースが生まれて相手に好き放題に中盤のエリアを使われてしまうのが難点で、そこをカバーするために山田選手や松本選手&荒木選手や関口選手のウイングバックも含め、彼らが広い範囲を精力的にディフェンスに動いていた印象がありますね。陣形が間延びしていた影響で彼らの守備負担は相当なものだったと思います。

☆単発な攻撃&マンシャ選手負傷退場
人数をかけて攻撃する攻撃手段と比べ、ロングボールで裏を抜け出す攻撃は抜け出した前線の選手が単独でシュートを狙っていくケースが多く、相手の守備陣もディフェンスの的を絞りやすい特徴があります。今回はそこがゴールが決められなかったポイントと言えます。相手に寄せられGKにシュートコースを切ったポジショニングをとられると途端にゴールに流し込むことが難しくなり、この日のヴァンフォーレはトータルでシュート16本を放ちましたが、可能性を感じるシュートはほんのわずかな印象でした。一気にゴール前に迫れる攻撃の先にはシュートする選手の能力の高さが必要となってくるので、個の力で状況打開するスーパーな選手がいない以上、難しい仕掛けになっていたことは間違いないと思いますね。そして気がかりなのがマンシャ選手の負傷交代。彼は交代する数分前から足の異常を感じており、ピッチに座っては立ち上がってプレーを続けていました。しかし後半27分に完全にプレー続行不可能となり野澤陸選手と交代。ここ2試合守備面で圧倒的な存在感をみせていただけにとても心配な交代となってしまいました。ケガの程度が軽く済むことを願いたいですね。

☆イゴール選手を残す交代策
0対0のまま試合時間が経過し、ヴァンフォーレは勝ち越しを狙うために最後の交代カードを切ります。それはフォゲッチ選手と飯島選手の2枚替え。もちろん彼らを悪く言うつもりもないし良い選手だと思うのですが、サイドで存在感を示せる選手や小柄で相手の守備網に潜り込めるタイプの選手を使うのではなく、分かりやすく正面突破からゴールを狙えるFWの選手を最後のカードとして使ってほしかったのが本音。ベンチにはこの試合6人のフィールドプレーヤーと1人のGKが準備していましたが、5人の交代枠から外れフィールドプレーヤーで唯一使われなかったのがイゴール選手。彼は8月6日の途中加入でシーズン終了までの短い在籍期間で結果を出そうと意気揚々とベンチで準備していたと思います。しかも0対0と膠着した試合展開で一番ゴールが求められている状況でFWの選手として出場できなかったショックは計り知れないでしょう。個人的にはイゴール選手のような士気が高く突破力という分かりやすい武器を持つ選手に最後の攻撃を託したかったですね。

☆引き分けに終わった要因は?
この試合引き分けに終わった要因として、前半にあったたくさんのCKのチャンスを満足に活かせなかったことが第一に挙げられると思います。ヴァンフォーレは前半からCKの機会を得ることが多く、その数は前半だけで7本。しかも左CKが多かったので同じキッカー&同じゴール前のポジショニングで何本も蹴っているうちにタイミングが合わせやすくなっていたと思います。しかしその7本のCKはシュートに繋がる効果的な手段とはならず。現代サッカーはセットプレーが一番の得点チャンスと言われています。キッカーの質があまり良くないのか、それともゴール前で競り合う選手の迫力が足りないのか分かりませんが、いずれにしてももったいないと思えるシーンでしたね。

そしてもう一つは間延びした陣形。先ほども言いましたが、ロングフィード主体の攻撃で一気に前線の選手たちと走らせるため、どうしても後ろと前のポジションに距離感が生まれてしまいます。ロングフィードに対して前線の選手は待ち構える状態となり孤立を生む要因に。途中出場したリラ選手は出場序盤は距離感を良い状態に保てていましたが、次第に前線で孤立するようになり個の力で突破することもできなくなっていました。そして攻撃手段が分かりやすく、前線を走った選手がそのままシュートを狙う場面もあり単発で攻撃が終わってしまうケースも多々見受けられました。1人で状況を打開できる能力の高い選手がチームにいたならそれも成立しますが、現在のヴァンフォーレにはスーパーな選手がいないのでこの方法では相手の守備網を切り崩すのはとても困難になります。多くのシュートを放てても得点が決められなかったのはこのような原因があると個人的には思っているので、状況改善のためには単発にならずに複数人で攻めていけるような工夫が今後必要になってくるでしょうね。

しかしこれまでポゼッションサッカー一辺倒だった戦略がロングフィード主体の攻撃に変わったことは評価するべき。相手の特徴に応じて戦い方を変えていく気持ちは大事で、今回はうまくいきませんでしたが思うような結果がなかなか出せない状況でいろいろな挑戦をしていくことは良いことだと思います。かといってこれを境にガラリと戦略を変えていくのではなく今まで積み上げてきたポゼッションサッカーの経験を活かしつつ、勝利のために必要な新たなエッセンスを探し出して必要に応じて違うやり方を加えていってほしいですね。


…この引き分けにより今シーズンのヴァンフォーレの成績は、9勝14分け9敗の勝ち点41となり順位は12位のままとりあえず変わらず。確実に勝ち点1は拾えていますが2試合連続スコアレスドロー&3試合連続引き分け中なので、これから上を目指していくためには勝ち切るチャレンジが求められます。次こそは勝ち点3が積み上げられるように、選手たちには残り試合を全力で戦ってほしいと思います。



2022.08.21 2022明治安田生命J2リーグ 第32節 vs.東京ヴェルディ





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夏のJリーグカード企画35

2022-08-23 | Jリーグカード 2022



6月18日に発売された2022 Jリーグオフィシャルトレーディングカード。5パック購入した中で1日1枚ずつ紹介していき、ヴァンフォーレ甲府の選手が出たら企画成功となる『夏のJリーグカード企画』のコーナーです。5パック(35枚)購入し、7月20日から1枚ずつ毎日開封してきたこの企画もついにラストワンとなります。果たして最後にヴァンフォーレの選手は出るのでしょうか?この企画最後のカードはこちらです!!






058 喜田拓也(横浜F・マリノス)

下部組織からトップチームに昇格し、在籍10年目を迎えた横浜の生え抜き選手。攻守の貢献度が高いボランチとして活躍中。

☆今シーズンの成績:13試合1アシスト(2022年8月23日時点)

※これまでの結果
【J1】磐田1、名古屋1、G大阪2、福岡2、札幌1、C大阪2、鳥栖1、神戸1、横浜2、浦和2、鹿島2、清水2、FC東京2、広島1、川崎1、柏1、京都1、湘南1
【J2】山形1、琉球1、町田1、東京V1、水戸1、徳島1、岩手1、千葉1、山口1

ついに最後までヴァンフォーレ甲府の選手は登場せず。J2の選手はJ1と比べて選手数が少ないのはあらかじめ分かっていたのですが、それでも9枚のJ2選手が出たので可能性はあると思っていました。残り枚数が少なくなっていく度に不安になっていましたが、やっぱりこの結果は非常に悔しいですね。この企画はこれで終了となりますが、チャンスがあれば今年中にもう一度このJリーグカードを買ってリベンジしたいです。




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東京ヴェルディ戦独自採点

2022-08-23 | Weblog



直接現地で観た試合のヴァンフォーレの選手たちの活躍を独自の視点で辛口に評価&採点する独自採点のコーナー。今回の対象試合は、8月21日にアウェーで行われた2022年明治安田生命J2リーグ第32節東京ヴェルディ戦です。



【東京ヴェルディ戦独自採点】
岡西(7)→キャッチミスをしてあわやの場面もあったが、それが霞んでしまうほど全体的に見ると好セーブを連発。1対1からの胸でのシュートストップやミドルシュートをダイビングで防ぐなど、岡西選手の活躍がなければ無失点に抑えられなかったと思う。

エドゥアルド・マンシャ(6.5)→安定した空中戦の強さとプレスの寄せの速さで次々と相手の仕掛けをストップ。前節千葉戦の衝撃デビューに引けを取らない活躍をみせる。左足のロングフィードも得意なので、彼が持ったら前線の味方は裏に走り出す準備をしてほしい。後半27分に足を負傷し途中交代したのが少し心配。

浦上(6.5)→守備陣を統率しながらしっかりと守備ブロックを組んで相手を待ち構えてのディフェンスを敢行。後ろから組み立てるパス回しの中心選手となったが、勇気を出してもう少し前目の位置でプレーしたい。

須貝(6)→3バックの右側で先発出場。いつものように積極的に右サイドを上がっていくが、今回はそこにタイミング良くパスが回ってこなかったので上がり損の傾向に。インターセプトを狙いに行くもかわされてその裏のスペースを突かれて大ピンチを迎えることもあるなど、今回はイマイチ噛み合っていなかった印象。しかし前半35分付近にあった相手のカウンター攻撃を防いだディフェンスは見事。

山田(6)→中盤の幅広いエリアを走り回り精力的にプレスに行くなど守備面で奮闘し中盤の守備を支える。しかし陣形が間延びしていた影響もあり、プレスをかけにいく範囲が広すぎて負担がかかり苦労していた感は拭えない。

松本(5.5)→7月中旬の第27節水戸戦以来の先発出場。持ち前の攻撃力を武器に高めの位置でボールに絡むものの、ミドルシュートを打つことやフィニッシュに繋がるラストパスにトライする機会は少なくどちらかというと消極的な印象。須貝選手のように組織の枠から飛び出し、もっと荒々しくダイナミックにプレーした方が彼は活きると思う。後半20分に途中交代。

荒木(5.5)→左サイドで幅をとって起点となり、繋ぐ役割が強いウイングバックとしてプレー。時折中に入って味方の繋ぎを助ける動きをしていたが、左足の技術や運動量豊富な彼の特長は十分に活かされていなかった。崩しに貢献する縦への突破がもっと見たい。

長谷川(5.5)→シャドーの位置で先発出場。精力的に動いていたが、今回は前目の位置でボールが貰えないために下がって貰いに来る動きが目立つ。チームのパス回しのリズムをスムーズにさせるものの、決定機に絡むような持ち前の攻撃力を活かせず。終盤に訪れた大チャンスは、直前のプレーでフォゲッチ選手からクロスがもらえずに少しイライラしてしまったことが決定機に冷静さを保てなかった原因になったかもしれない。

鳥海(6)→精力的に前線でチェイシングを行い、サイドのスペースにも流れてチームのパスコースを作る。前半15分の反転してシュートを打ったシーンは惜しかった。後半35分に途中交代。

関口(5.5)→右ウイングバックとして先発出場。積極果敢に右サイドを上がってくる須貝選手とともに連携し攻撃を形成。千葉戦と比べたらだいぶ縦に行く意識も向上したが、肝心のクロスの質をもっと上げたい。後半35分に途中交代。

三平(6)→1トップとして第24節長崎戦以来の先発出場。一緒に攻撃を形成する2シャドーと協力しながら攻守の場面で組織的に動き、チームのリズムを作り出す。決定機はほとんど作れずにリラ選手と比べて対人勝負で負けるシーンも多かったが、得点機以外のパスコースを生み出す動き出しがチームを助ける要因にもなった。後半20分に途中交代。


途中出場
ウィリアン・リラ(6)→後半20分、三平選手に代わり途中出場。出場序盤は飛んでくるロングフィードに屈強な体をぶつけて相手マーカーと競り合い、前線で他の味方選手にこぼれ球に反応できる機会を作る。また出場直後のヘディング→右足シュートで決定機を作るが決められないと、徐々に孤立していくなかで個の力で状況打開する機会は乏しかった。

石川(5.5)→後半20分、松本選手に代わり途中出場。攻守のバランスを保とうとDFとFWの間に入ってリンクマンになりたかったが、間延びする傾向の陣形を修正できず。攻撃面でもあまり絡めず消化不良に終わる。

野澤陸(6)→後半27分、エドゥアルド・マンシャ選手に代わり途中出場。マンシャ選手が負傷し急遽の出場となったが、違和感なく組織的守備に加わりディフェンスもそつなくこなす万全な準備をみせる。セットプレーが多かったので両ゴール前にてその長身で存在感を示したかったが、あまり目立つ場面はなかった。

フォゲッチ(6)→後半35分、関口選手に代わり途中出場。何もできなかった千葉戦と比べて短い出場時間でもボールが回ってくる。右サイドに張ってクロスボールを供給し、誰にも合わなかったがフリーの状態でエリア内に侵入し速いクロスを送るなど、彼の特長は最低限発揮できていた。

飯島(5.5)→後半35分、鳥海選手に代わり途中出場。最後の交代カードで明らかに監督からのめいを受けていたが、それをピッチで実行できていたかというと疑問符が付く。飯島選手にはチャンスメークでアシストを狙うのではなく、もっとゴールに近い位置でプレーし得点を狙ってほしい。


指揮官
吉田監督(5.5)→前節千葉戦で良いディフェンスをみせていたマンシャ選手、攻撃的なエッセンスを加えたい松本選手、最近好調な状態だった三平選手を先発で起用する決断は悪くないと思う。しかし試合全体を通してロングフィードで相手DFの裏を狙う攻撃を多用し、その影響で陣形が間延びしていた印象を受ける。ボランチやウイングバックに中盤の幅広いエリアでの守備の負担がのし掛かり、セカンドボールが東京Vの選手に渡り反撃を受けるケースが多かったのも戦い方のマイナス点と言える。前節4本に終わった教訓を受けてシュート数は15本と格段に増えたものの、単発での仕掛けが多くあり守る相手としたらディフェンスの的が絞りやすかったと思う。2試合連続無得点&3試合連続引き分けというモヤモヤした流れを変えるためには、陣形をもっとコンパクトにしつつ攻守の組織的な連携構築は必要不可欠。そして単発ではなく攻撃バリエーションをもっと増やしたい。勝たなければいけない状況で、ベンチ入りフィールドプレーヤー6人のうち5人まで変えられる交代枠で新加入FWイゴール選手だけ使わずに余らせてしまうのも、現在の保守的な戦い方が窺い知れるポイントだと思う。千葉戦よりは良い試合をしていたが、それでもまだまだ勝利に繋がるスパイスが足りていない。




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