前節アウェーで新潟に0対2と敗れたヴァンフォーレ。守備の綻びと攻撃の停滞が同時に来た苦い試合となりましたが、その分課題がしっかりと目に見えて日々の練習で修正に励むことができたと思います。そのチームが抱える問題解消のために取り組んできた懸命さが、次の試合のピッチで発揮されるように努力が見える戦いにしたいですね。
【横浜FC】
☆今シーズンの成績:4勝1分け(勝ち点13)
☆ここ最近4試合の試合結果
→○○○○△
☆注目選手:齋藤選手、ブローダーセン選手、中塩選手
☆予想布陣:3-4-2-1
☆予想スタメン
※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ファジアーノ岡山vs横浜FC 明治安田生命J2リーグ 第5節 2022/3/20
【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズンの成績:1勝2分け2敗(勝ち点5)
☆ここ最近4試合の試合結果
→×△○△×
☆注目選手:山本選手、新井選手、ウィリアン・リラ選手
☆予想布陣:3-4-2-1
☆予想スタメン
※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:アルビレックス新潟vsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第5節 2022/3/19
☆開幕4連勝+J2トップの攻撃力
今回の対戦相手の横浜FCは1年でのJ1復帰を目指してシーズンオフに大型補強を敢行。磐田で活躍していた小川選手を始めとしてJ1王者川崎から長谷川選手や東京Vの成長株山下選手などを獲得すると、昨シーズン在籍していた外国籍選手たちの慰留にも成功しJ1でも十分通用するようなJ2では反則級の豪華な攻撃陣を揃えました。その影響もあって横浜FCは今シーズン開幕からゴールを量産。これまでリーグトップの10得点を挙げるなど前評判通りの破壊力をみせています。その高い得点力を活かして試合では勝ち星も積み重ね、前節は引き分けたものの開幕から4連勝と好調ぶりを発揮している今一番勢いに乗っている非常に手強い相手と言えますね。
☆陣形をコンパクトにして攻守の切り替えを素早く
横浜FCはJ2トップクラスの攻撃力を誇っていることから、その勢いを真正面で受けてしまっては太刀打ちできないと思います。なのでヴァンフォーレとしては戦略的に相手の攻撃を回避する手段を見つけなければいけません。個人的におすすめしたいのが陣形をコンパクトに保ち攻守の場面で素早く切り替えができるようにしておくこと。DFラインを高い位置に設定することで、オフサイドを嫌う相手のFWを常にゴールから遠ざけるのが狙いの一つ。それと陣形をコンパクトに保つことで中盤に複数人が絡めるようになり、セカンドボール時など球際の攻防で激しいプレスがかけられます。あと鋭くプレッシャーに行けるので相手に攻撃面で考える時間を与えないため、精度の高い攻撃の組み立てがしにくくなるメリットもあります。逆に気を付けなければいけない点が裏への抜け出しで一発のスルーパスで相手に一気に決定機を作られることですが、そこはリスクよりもアグレッシブな姿勢で受け身にならず攻撃に結びつけられるように、ある程度は危険覚悟でプラス面へ結びつけたいですね。
☆強気のパスを出せるか
ヴァンフォーレは今シーズン吉田監督に指揮官が代わってから自分たちがボールを保持しながら試合を進めていくポゼッションを重視しています。パスを回し続ければ相手に反撃の機会を与えることなく試合を支配することが可能ですが、今シーズンの試合ではシュートに結びつきそうな絶好のチャンスでもボールを大事にしたいあまりに勝負のパスを出さないシーンが多々みられています。それではゴールはなかなか奪えません。もちろん仕掛けるパスを出すと相手にボールをカットされて慎重に攻めてきた展開から一気に攻守が入れ替わってしまう恐れもありますが、その反撃の危険性があってもフィニッシュまで持っていける強い精神力が選手たちのなかにあるか注目されます。特に横浜FCのような強豪クラブ相手だと慎重に展開したくなる気持ちも分かりますが、そこは宮崎選手や長谷川選手など強気に仕掛けられるタイプの選手が先頭に立ってガツガツと切り込んでいく姿がこの試合では見たいですね。1トップ2シャドーのアグレッシブなコンビネーションからゴールを決めるシーンを期待したいです。
☆守備の柱を誰にするのか
今シーズンは開幕戦から山本選手が3バックの中央に入って守備統率をしてきましたが、前節の新潟戦で昨シーズンのレギュラーだった主将の新井選手がディフェンスリーダーとして先発に復帰しました。しかし久しぶりの実戦だったためか新井選手は不安定なプレーが多くみられ前半のみで交代。チームも前半に2失点していました。今回は今シーズン主に先発起用されていて、新潟戦の後半は無失点に抑えた山本選手をスタートから使うのか、それとも昨シーズンまでのレギュラーだった新井選手を使って早く実戦感覚を取り戻すきっかけを与えるのか吉田監督の決断が注目されています。横浜FCの高い攻撃力に対抗するためには守備陣の団結が必要不可欠なので、山本選手&新井選手どちらが出ても強固な守備形成ができるように当日までにしっかりと準備をしてほしいと思います。
☆3バックの両脇を狙え
横浜FCは基本3-4-2-1のフォーメーションで現在戦っています。高い攻撃力を維持するためにサイドにポジションをとる選手たちも頻繁に上がり厚みのある仕掛けを展開していますが、ヴァンフォーレとしたらその上がった後の隙が決定機を生み出すチャンスになると思います。特に相手に危険な位置でのプレーをさせないように中央を固めてサイドは手薄になっていることが多く、ここにボールを集めて落ち着いた攻撃の起点を作れそう。攻撃時には長谷川選手や宮崎選手などのシャドーはもちろん、左右のウイングバックもそのスペースに入っていく積極性が欲しいところ。そこで今までの試合では敵陣深くに入っても対峙する相手を警戒して一旦ボールを戻し横パスやバックパスを選択することが多かった攻撃の組み立てから、マークする相手との1対1を選んで勝負していくプレーを増やしていくことが決定機に繋がっていくと考えます。理想的には昨日の日本代表戦の先制点でみられた一旦ゴール前にショートパスを出してワンツーパスを要求し再びゴールに向かって走り出すような一工夫されたプレーに積極的に挑戦してほしいですね。サイドからの崩しが今回の試合のポイントだと思います。
☆ウィリアン・リラ選手の奮起
開幕から1トップとして起用されているウィリアン・リラ選手。大柄な体格を活かして体を張ったポストプレーや精力的な前線の守備によりチームを助けるような働きをしています。自分を犠牲にする動きも多くチームに貢献してくれるので決して評価が低いわけではありませんが、やはり1トップで最前線にいる身としてゴールを奪う役割は必然的に期待されます。リラ選手は個の能力で一人で打開できるタイプではないので得点を狙いたい場面ではどこか物足りない印象を受けます。先日新外国籍選手としてブルーノ・パライバ選手のチーム合流が発表されました。同じ長身の強いフィジカルを武器としているFWなので、リラ選手はレギュラー争いの生き残りを図るために得点という目に見える結果を残したいところ。今後コンスタントに試合出場するためにこの横浜FC戦でのゴール獲得を期待したいですね。
☆新助っ人たちの出番は?
先ほども言ったように新外国籍選手のブルーノ・パライバ選手とレナト・ヴィスキ選手の2人のブラジル人選手がようやく来日。隔離期間を経てチーム練習に合流し、最短で明日の横浜FC戦の試合出場が可能となっている模様。レナト選手は守備面での貢献&パライバ選手は決定力不足を解消してくれる切り札として活躍が望まれています。果たして明日の試合で試合のメンバーに選ばれるのか、それともデビュー戦は後日に見送られるのかその動向が注目ですね。もし出場できたのならチームの組織にとらわれないエゴイスティックで貪欲なプレーを披露しゴールを目指してほしいと思います。
…明日は風が強く雨が降る春の嵐が来そうな天気予報となっています。相手は強豪クラブの横浜FCですが、ヴァンフォーレが春の嵐を巻き起こすくらいの勢いのあるサッカーで攻めていき、首位チームを飲み込む勇ましさをみせてほしいですね。そして大勢のサポーターが集まるホームに勝利を届けてほしいと思います。
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