ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと18年目を迎えました。ヤングパワー炸裂!

町田ゼルビア戦独自採点

2021-03-31 | Weblog



直接現地で観たヴァンフォーレの選手たちの活躍を独自の視点で辛口に評価&採点するこのコーナー。今回の対象試合は3月27日にホームで行われた2021年明治安田生命J2リーグ第5節町田ゼルビア戦です。


【町田ゼルビア戦独自採点】
岡西(5)→多少のミスはあったが全体を通してみたら及第点。しかし開始早々の失点は小柳選手との連携ミスと飛び出すか飛び出さないか迷った判断ミスが重なったため。立ち上がりの時間とはいえ直接敗因に繋がった大きな減点と言える。

メンデス(6.5)→3バックの左でプレー。190cmの長身で圧倒的なフィジカルの強さを発揮。空中戦のほとんどに勝利し追加点を許さない最大の要因となった。繋ぎの足元の技術も正確。

新井(6)→中央で守備統率を担当。周りの選手と連携し組織的な守備を形成。統率面では良かったが、パスミスなど細かなミスは無くしたい。

小柳(5.5)→3バックの一角として先発出場。開幕から5試合連続フル出場と代えのきかない選手となっているものの、失点シーンでは対処をどちらが行うのかハッキリしたジェスチャーをGKに示したかった。

荒木(6.5)→前方の泉澤選手が抑えられていた影響で、左サイドの活性化は自分がやらなければいけないという強い使命感がプレーに表れていた気がする。攻守における精力的な上下動をみせ、セットプレーのキッカーとしても正確なボールをゴール前に供給した。

中村(5.5)→前線の選手が起点を作れないなかで中村選手などボランチが上がっていき攻撃の厚みをもたせたかったが、早い攻守の切り替えの展開にあまり攻撃にリスクをかけられず。後半21分に途中交代。

山田(6)→中盤の底で積極的に動き、精力的に相手ボールホルダーにプレッシャーを与える。またチームのパス回しの起点にもなった。しかし攻撃参加する回数があまりみられず守備重視の状態になっていたのは今後への課題。

野津田(5)→組織的な仕事に追われて野津田選手の武器である左足を使ったプレーが攻撃に活かせず。試合は後方や中盤でボールを回す機会が多かったので、彼が遠目から狙う意識があったらより攻撃にバリエーションが生まれていたと思う。後半21分に途中交代。

関口(5.5)→右ウイングバックで先発出場。前への意識を持って何度も動き直してボールを呼び込む見えない努力を続ける。しかし蓄積疲労など開幕から連続出場の影響もあるのか、プレーのキレはいつもの感じではなかった気がする。後半35分に途中交代。

泉澤(5.5)→町田の厳しいマークに悪戦苦闘。左サイドからドリブルや瞬時にマークを外してのクロスボールなど果敢に試みるものの決定機には繋がらず。前線でのボールチェイスなど今回は守備時の負担も大きくあまり攻撃に集中できなかった。

三平(6)→前線での連動したプレスのスイッチ役となり幅広いエリアを精力的に動き回る。攻撃時にはチームの縦パスの一手を担うがサポートが少なく孤立しているシーンが目立ち、相手プレスの格好のターゲットとされていた。思うような活躍はできなかったが、すべてが彼の責任ではない。後半26分に途中交代。


途中出場
長谷川(6.5)→後半21分、中村選手に代わり途中出場。今シーズン初出場となった彼は中盤でボールを持つと、広い視野で的確にパスを繋ぐなど技術の高いプレーを披露しチームのリズムを活性化。特に鋭くピタリと味方選手に収まるパスセンスは今後への可能性を感じさせてくれる。爪痕を残したので今後確実に出場機会は増えると思う。

有田(5.5)→後半21分、野津田選手に代わり途中出場。1点リードされているなかで最前線で攻撃陣を引っ張って追い上げへのきっかけを作りたかったが、あまりボールに触れられず消化不良だった。

鳥海(6)→後半26分、三平選手に代わり途中出場。スルスルと上がっていくドリブルでサイドから仕掛けチャンスを演出。得点には繋がらなかったが短い時間で一定の活躍は残せたと思う。

宮崎(5.5)→後半35分、関口選手に代わり途中出場。最後の切り札としてその機動力でチームを活性化させたかったが、あまり効果的なボールが回ってこず決定機には絡めなかった。


指揮官
伊藤監督(5.5)→相手の寄せが素早く激しいタイプのことから栃木戦と同じくボランチに3人置く3-5-2でスタート。途中流動的にポジションを変えてはいたが、中盤での争いよりもそこを越えていくようなロングフィードが多く、こちらの狙いどおりとはならず。前線の三平&泉澤選手へのマークも厳しく抑え込まれていたのでロングフィードで反対サイドに送る大きな展開を繰り返したが、そこからの打開は最後までできなかった。早い時間での失点でまだ時間があると冷静に進めていく判断をしたことが、逆に相手を落ち着かせて試合に勢いの波を作れなかった要因になってしまった。栃木戦ではバッチリハマった作戦が今回は肩透かしのような状態になったと思う。戦術を前戦から変えたことにより攻撃の軸が定まっていなかったので、有田選手をトップに置く3-4-2-1を初めからやっていれば試合展開はまた違っていた可能性が高かった。まさに策士策に溺れるというのは今回のようなことを指すと思う。




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試合結果【町田ゼルビア戦】

2021-03-27 | Weblog
【2021年 明治安田生命J2リーグ第5節】

◇試合結果◇
×ヴァンフォーレ甲府0-1町田ゼルビア○

◇得点者◇
前半3分(町)中島

◇試合会場◇
JITリサイクルインクスタジアム(山梨県)

◇データ◇
    甲府 町田
57% ボール支配率 43%
5本 シュート数 12本
664本 パス成功数 388本

◇今シーズンの成績◇
3勝1分け1敗(勝ち点10)

◇Target J1◇
★★★★★★★★★★
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆
※目標勝ち点82

勝→★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
分→★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
負→★☆☆☆☆☆☆☆
※24勝10分け8敗

今シーズンのJ1昇格への目安となる勝ち点82以上&24勝10分け8敗の目標を現時点でどれだけ達成できているかを図に表したものです。

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇





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前半終了【町田ゼルビア戦】

2021-03-27 | Weblog
2021年明治安田生命J2リーグ第5節
ヴァンフォーレ甲府0-1町田ゼルビア
(前半終了)

☆栃木戦と同じくボランチに3人置く3-5-2でスタート

☆三平選手は前線へのプレス&泉澤選手は左サイドで主にプレー

☆スタートは良かったが、徐々に前線のパスコースを遮断される

☆開始早々の失点はDFとGKの連携ミス

☆最終ラインと横パスが目立つ

☆序盤は不安定だったが、時間が経つごとに守備は安定

☆後半に向けて前線の動きの活発化&パスコースを増やすことは必須

☆フォーメーションを3-4-2-1に可変しても良い

☆後半は風上。ミドルシュートなど積極的なシュート意識を


勝負は選手交代。宮崎選手など流れを変えるような存在が必要。早いうちに追いつき、追い越す力を終盤の時間帯に使いましょう!




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本日町田ゼルビア戦!

2021-03-27 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2021年明治安田生命J2リーグ第5節ホームJITリサイクルインクスタジアムにて町田ゼルビア戦です(14時キックオフ)。

現在3連勝&負けなしと好調なヴァンフォーレ。調子の良いときにできるだけ勝ち点を稼げるように、この試合も安定感のある戦いぶりをみせてホームゲームでぜひとも勝利を収めてほしいと思います。また対戦相手の町田には昨シーズンまでヴァンフォーレに所属していたドゥドゥ選手と太田選手が在籍しています。ドゥドゥ選手は入国制限の影響でまだ来日できておらず今回会うことはできませんが、太田選手は右サイドハーフとしての試合出場が濃厚となっています。太田選手は伊藤監督がやりたいサッカーを熟知しており町田のチームメートにその情報が行き渡っていると思いますが、昨シーズンよりも進化したヴァンフォーレの姿をみせて情報よりもさらにレベルアップしたサッカーを披露しましょう。

またこの試合Jリーグ全試合放送のDAZNはもちろんですが、エフエム甲府でも生中継が行われます。本日会場に行けない方はDAZNかラジオにてヴァンフォーレを応援してください。



【試合会場周辺の天気情報】 goo天気 3月27日 5:00発表
JITリサイクルインクスタジアム(山梨県)
晴れ☀️時々曇り☁️
最高気温:19℃ 最低気温:3℃
降水確率
6時~12時:0%
12時~18時:0%
18時~24時:0%

日中は晴れてポカポカ陽気に。キックオフ時間は14時からなので絶好の観戦日和になりそうですね。ただし花粉量は多いので対策はしっかりと行いましょう。雨の心配はなさそうですが、朝晩は冷えるので帰りが遅くなる方は服装に注意しましょう。


※ホームゲームのチケット購入方法
ヴァンフォーレ甲府の試合を観に行こう~2021年制限付き試合~

※JITリサイクルインクスタジアムまでの交通移動方法
ヴァンフォーレ甲府の試合を観に行こう~スタジアム交通アクセス編2021年修正版~




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町田ゼルビア戦見どころ紹介

2021-03-26 | Weblog
前節愛媛に苦しみながらも1対0で勝利したヴァンフォーレ。3連勝&負けなしで早くも勝ち点10に到達し順調なスタートを切っています。この勢いを続けるためにもホームゲーム2戦目の今回の試合が重要になります。JITリサイクルインクスタジアムに集まる大勢のサポーターの後押しを受けて連勝をさらに続けてほしいですね。


【町田ゼルビア】
☆今シーズン:1勝2分け1敗(勝ち点5)
☆ここ最近4試合の試合結果
→△○△×
☆注目選手:平戸選手、太田選手、チョン・テセ選手
☆予想布陣:4-4-2
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:水戸ホーリーホックvsFC町田ゼルビア 明治安田生命J2リーグ 第4節 2021/3/21



☆大型補強に成功し成長著しい町田
昨シーズン19位に終わった町田は今シーズン飛躍を果たすために積極的な補強を敢行。チョン・テセ選手を始めとして、ヴァンフォーレに所属していた太田選手とドゥドゥ選手を次々と獲得。前線に攻撃力のある選手を強化してきました。ただしドゥドゥ選手はまだ来日できておらず今回は欠場するのでスタジアムで見られないのは残念ですが、太田選手は出場濃厚となっています。その他にもJ1などで実績のある長谷川アーリアジャスール選手も加入しているので、今後連携面がガッチリとハマったらとても怖いチームに化けそうですね。

☆攻撃の中心は平戸選手
現在の町田の攻撃の中心にいるのは平戸選手。足元のテクニックがあり、前への動き出しと冷静にシュートを流し込める落ち着きのある23歳のチャンスメーカーは鹿島での経験を経てさらに自信を持ってプレーできています。昨年も自身キャリアハイの9得点を記録し、シーズン全試合に出場するなど若くしてまさに町田の大黒柱的な存在。今回も少し下がり目のポジションからチャンスを演出してくると思うので、ヴァンフォーレは真っ先に警戒しなければならない選手と言えるでしょうね。

☆ヴァンフォーレから移籍の太田選手はサイドハーフ
ヴァンフォーレから今シーズン町田に完全移籍した太田選手。ヴァンフォーレでは主にシャドーやトップでプレーしていましたが、町田では4-4-2のサイドハーフに抜擢されてサイドから積極的に仕掛ける役割をこなしています。太田選手は初速の速さと巧みなラインブレイクで裏に抜け出す動きが得意なので、攻撃参加しゴールに向かって上がってきたときには十分注意すべきだと思います。太田選手に恩返しゴールを決められないようにしっかりと抑えたいですね。

☆ ‘ジョーカー’ チョン・テセ選手
今シーズンここまでベンチから勝負どころの時間帯に出場し流れを変えるような存在感を示しているチョン・テセ選手。ゴールに対して貪欲でしたたかさを持っている経験豊富な37歳は、ピッチに入ってきたらその前に向かう圧力で相手を圧倒します。ここ3試合は約30分間のプレーでまだ得点を取っていませんが、周りとのコンビネーションが合ってきたら得点を量産しそうな雰囲気が漂っています。町田の ‘ジョーカー’ チョン・テセ選手に活躍されないディフェンスをヴァンフォーレは工夫して行いたいですね。


【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズン:3勝1分け(勝ち点10)
☆ここ最近4試合の試合結果
→△○○○
☆注目選手:荒木選手、三平選手、有田選手
☆予想布陣:3-4-2-1
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:愛媛FCvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第4節 2021/3/21



☆荒木選手vs太田選手
この試合マッチアップが面白そうなポジションがあります。それはヴァンフォーレの左サイドと町田の右サイド。右のサイドハーフに入ることが濃厚な太田選手は、試合中こちらの左サイドの荒木選手と対峙することが多くなると思います。太田選手の前に仕掛けるプレーに対して、荒木選手は粘り強くついていき彼に自由を与えないようなディフェンスができるかが注目ポイントの一つ。逆に左ウイングバックの荒木選手が積極的に前に出ていく機会が多くなればなるほど太田選手はその対応をしなければならず、必然的に攻撃する回数も少なくなっていきます。試合の流れもありますが、荒木選手と太田選手のサイドの攻防を制した方が展開を優位に進めることができると個人的には思います。

☆サイド攻撃に注意
町田のフォーメーションは4-4-2なので、サイドを使った攻撃がしやすくそこから今シーズン何度もチャンスを作り出しています。ヴァンフォーレは3バックとウイングバックで基本守るので、ウイングバックが仕掛けによって剥がされたら裏のスペースを使われて一気にピンチとなります。今回そこは絶対に避けたいところ。複数人でプレスをかけにいくサイドに絞るディフェンスを行い、圧力で逆サイドに展開されないような囲い込む積極的なプレスで計画的にボールを奪いたいですね。そしてクロスボールを供給される場面が多々あると思うので、ゴール前で跳ね返せる競り合いの強さもメンデス選手を中心にみせたいですね。

☆ボランチの両脇が狙い目
ここ最近の町田はボランチの両脇のスペースを相手にうまく使われて決定機に持ち込まれています。そのスペースを埋めるためにボランチが広がるのかサイドバックがチェックにいくのかサイドハーフが下がってくるのかなどまだチームの中での決まりごとがハッキリしていない印象なので、ヴァンフォーレはそこのギャップを積極的に使っていくべきだと思います。スペースに入っていく対象ポジションはシャドーになりますが、泉澤選手はサイド深くから仕掛けていくことを専念してもらうため、今回は彼のシャドーのパートナーとなる三平選手の動きに注目したいですね。三平選手は二列目から前に向かって仕掛けていくことが得意の選手。マークしてくる相手との駆け引きを制してラストパスや切り込んでのシュート&味方からのクロスボールをゴール前で合わせる動きもできるので、ボランチの両脇のスペースをしたたかに突いていき相手が食いついてきたら手薄となっている近くの味方選手へ鋭くパスを送るお膳立てができればチームのゴールは近づくと思います。三平選手は豊富な経験を活かして周囲の状況を把握してから的確にプレーできるので、この試合は三平選手をキーマンとして攻めていくべきだと思いますね。

☆初ゴールに期待
三平選手とともに活躍を期待したいのが有田選手。今シーズンここまで機能的な前線へのプレスを怠らず、またパス回しに積極的に参加しポストプレーでの試合の組み立てなど、チームの助けとなるプレーを数多くこなしています。しかし多くの場面で力を使っている分ここぞという決定機に瞬間的な爆発力を出せずに苦しんでおりまだ無得点の状態が続いていますが、泉澤選手や三平選手との呼吸も徐々に合ってきており、荒木選手や関口選手のクロスボールにも反応できてきています。そろそろ初ゴールを期待できそうな雰囲気なので、この試合では有田選手がゴールを決めて喜ぶシーンを見たいですね。

☆突き放せるか?
個人的に考えるこの試合の注目ポイントは追加点だと思います。今シーズンここまでの対戦相手で考えてみたら町田は先制点を狙いやすい相手だと思いますが、先制点を取っても相手の攻撃力が高いので町田は盛り返す力が強いでしょう。1点差であれば追いつかれさらに勢いに乗って追い越される可能性が出てくるので、ヴァンフォーレは先制点後の追加点が重要になってきます。吉尾選手やチョン・テセ選手を起用し得点を奪いに前に出てくる相手に対してカウンターでその裏のスペースを突けるのか、守り過ぎず攻撃の意識を持って戦えるかがこの試合の勝利への鍵となると思います。


…今シーズン2戦目のホームゲームで大勢のサポーターを沸かせて勝つ試合を選手たちにはみせてほしいですね。




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3試合連続セットプレー弾!接戦制し今季3連勝【愛媛FC戦】

2021-03-25 | Weblog
21日にアウェーで行われた2021年明治安田生命J2リーグ第4節愛媛FC戦ですが、試合結果は1対0でヴァンフォーレが勝利しました!ヴァンフォーレの得点は前半に挙げた中村選手のゴールでした。


☆再び3-4-2-1に
栃木と戦った前節は相手対策としてボランチに3人を並べる3-5-2のフォーメーションで戦ったヴァンフォーレでしたが、今回はシステムを元に戻し基本の3-4-2-1でスタート。本来と少し変わっていた点は、ボランチに野津田選手が入りシャドーを野澤英選手が務めるかたちは今シーズン初の試み。ボールキープ力のある野澤英選手が前目の位置でゲームメークし、運動量と左足の攻撃力のある野津田選手が後方から勢いをつけて上がっていくことで厚みのある攻撃をチームとして展開したかったと思います。そして有田選手や野澤英選手が前線の守備を精力的に行い、ドリブルの打開力がある泉澤選手が守備に体力を使ってしまうことがないように工夫していたと個人的には思います。

☆前半は守勢の展開
試合の立ち上がりから愛媛は陣形をコンパクトにまとめ、攻守に連動しながらアグレッシブに動いてボールにプレッシャーをかけます。ヴァンフォーレも活発に動いていたものの相手の勢いの方が上回り、序盤からボールが回収できずに苦しむ場面が多々みられるように。プレスに悩まされながら最終ラインまでボールを下げてもう一度組み立て直すことが多く、前へのパスコースを遮断されていたために効果的な仕掛けがほとんどできませんでしたね。試合のペースは愛媛が主導権を握り、ヴァンフォーレは自陣に押し込まれての守勢にまわる展開が数多くありました。

☆苦しいときのセットプレー弾
苦しい展開ながらも岡西選手の好セーブもありなんとか無失点に抑えていると、前半39分に得点チャンスが訪れます。左サイドを泉澤選手が仕掛けて得たこの試合初めてのCK。荒木選手が左足でゴールから逃げていくような軌道のカーブをかけると中央で新井選手が触り一旦相手DFにクリアされます。そのボールを関口選手がダイレクトでシュートすると、相手に当たりながらゴール前にいた中村選手のもとに転がります。中村選手は冷静にゴール隅にボレーを流し込み、ヴァンフォーレは欲しかった先制点を獲得します。このシーンではまず荒木選手のキックの質が良く、ニアサイドで新井選手が頭で反らすことができたのが得点に繋がる第一のポイント。DFがクリアしたときには愛媛の選手は全員ボールの行方に注目しており、ゴール前のマークが外れている状態でした。そこでクリアボールを拾った関口選手がダイレクトでシュートを放ったのも良かったですね。それにより相手がマークを確認する暇なくボールをゴール前に運ぶことができました。中村選手は瞬時に来たボールに慌てることなくシュートを流し込める技術と精神力は23歳とは思えない冷静沈着さがありましたね。最近の試合でセットプレーから得点を奪うことができていますが、キッカーとゴール前での味方のお膳立てがしっかりしているから良いフィニッシュが生まれていると個人的には思います。

☆ワイドに使ったサイド攻撃でペースを握る
得点こそセットプレーで1点奪ったヴァンフォーレでしたが、シュート数が相手の4本に対してこちらは3本と前半は思うような攻撃が仕掛けられず苦しんだ展開となりました。しかし押し込まれながらも失点をゼロで抑えた守備陣の奮闘が後半に向けて試合の流れを変えていくきっかけとなります。ヴァンフォーレは前半巧みなポジショニングで自由にプレーされていた愛媛のキーマン川村選手の対応を今一度確認しそこのディフェンスをしっかりすることで相手の攻撃の出どころを抑えると、その効果もあって守備にかかっていた比重が次第に攻撃の方に傾いていきます。そして泉澤選手や荒木選手の左サイドを中心にして右サイドの関口選手もワイドにポジショニングをとってピッチを幅広く使う攻撃を仕掛けると、愛媛の守備も横に間延びしていって複数人が絡むコンパクトなディフェンススタイルが保てなくなります。前半やられていたポイントに気づけて早めに修正できたこと&サイド攻撃をより意識したことがヴァンフォーレにペースを引き寄せる要因となりましたね。

☆組織力を落とさない交代カード
1点をリードし後半になって試合の主導権を握ったヴァンフォーレ。ペースを引き寄せながらもなかなか追加点が奪えない状況で、前からの連動したプレスで相手を徐々に追い込んでいく組織的な守備は相変わらず効いており、サボる選手がいなかったためにそのクオリティは長い時間保たれます。それは選手が交代しても維持していて、山田選手や三平選手&鳥海選手が出場しても変わらずできていたということは試合に勝つことに匹敵するくらい評価しても良いポイントだと思います。

☆終盤の相手のパワープレーを冷静に跳ね返す
1点リードされていた愛媛は同点に追いつくために、後方から前線にロングフィードを送るゴールに直結するようなパワープレーを仕掛けてきます。しかしヴァンフォーレは190cmのメンデス選手を中心に次々とハイボールを跳ね返し、終盤には浦上選手も加わった守備陣が冷静に対応して1点差を守り切って勝利。今シーズン3連勝を達成しました。

☆勝因は…
個人的に感じたこの試合の勝因は、序盤から押し込まれる苦しい展開を乗り越えた守備陣の奮闘が第一に挙げられると思います。スタートから積極的に圧力をかけてくる相手に対して守勢ながらも懸命に耐えて失点しなかったのは収穫点の一つで、この頑張りがあったからこそハーフタイムに修正してチームバランスを極端に攻撃に傾けることなく反撃の機会を引き寄せて後半からの主導権獲得に繋がったと思います。そしてセットプレーの質の高さ。現在のサッカーはセットプレーから大半の得点が生まれており、流れのなかでのプレーがうまくいかなくても得られる得点チャンスと言えます。そのうちに相手のこちらに対するセットプレー対策はされていくとは思いますが、多彩なバリエーションでのセットプレーは今のチームに自信をつける最大の要素になっています。苦しい展開を乗り越えてセットプレーから効率的に得点し、後半シュート数を11本放つなどペースを引き戻して勝利する右肩上がりの試合展開には痺れました。選手たちの頑張りを褒めたいですね。


…この勝利によりヴァンフォーレの今シーズンの成績は3勝1分けの勝ち点10となり、これまで4試合中アウェーゲームが3試合&ホームゲームが1試合と過酷な条件が続いているなかで上々な結果を出せています。この調子でこれからも戦っていき、白星を増やしてほしいと思います。



【公式】ハイライト:愛媛FCvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第4節 2021/3/21




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試合結果【愛媛FC戦】

2021-03-21 | Weblog
【2021年 明治安田生命J2リーグ第4節】

◇試合結果◇
×愛媛FC0-1ヴァンフォーレ甲府○

◇得点者◇
前半39分(甲)中村

◇試合会場◇
ニンジニアスタジアム(愛媛県)

◇データ◇
    愛媛 甲府
52% ボール支配率 48%
7本 シュート数 14本
533本 パス成功数 420本

◇今シーズンの成績◇
3勝1分け(勝ち点10)

◇Target J1◇
★★★★★★★★★★
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆
※目標勝ち点82

勝→★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
分→★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
負→☆☆☆☆☆☆☆☆
※24勝10分け8敗

今シーズンのJ1昇格への目安となる勝ち点82以上&24勝10分け8敗の目標を現時点でどれだけ達成できているかを図に表したものです。

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇





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本日愛媛FC戦!

2021-03-21 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2021年明治安田生命J2リーグ第4節アウェー愛媛県松山市のニンジニアスタジアムにて愛媛FC戦です(14時キックオフ)。

現在連勝中のヴァンフォーレ。前節は相手の対策がバッチリ決まり勝てたのですが、今回は自分たちの築き上げたスタイルをもう一度取り戻すために、フォーメーションを元に戻して戦うことが濃厚となっています。一度変更したものをスムーズに復元できるか、選手や監督の戦術理解が今一度問われる試合になりそうですね。ぜひとも先制点を奪い、試合の主導権を常に握りながら勝利したいですね。

そして内田選手は愛媛FC移籍後初対戦となります。もし彼が出場したら左足のキャノン砲を食らわないように、特に直接FKの場面ではヴァンフォーレの守備陣は体を投げ出して命がけで止めてくださいね(笑)



【試合会場周辺の天気情報】 goo天気 3月21日 5:00発表
ニンジニアスタジアム(愛媛県)
曇り☁️一時雨☔
最高気温:16℃ 最低気温:14℃
降水確率
6時~12時:60%
12時~18時:30%
18時~24時:10%

午前中に強い雨が降りやすく午後にはその雨が弱くなってきそう。でも試合中は降っている可能性が高いので現地に行かれる方は雨具の準備はしっかりしておきましょう。




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愛媛FC戦見どころ紹介

2021-03-20 | Weblog
ホーム開幕戦となった前節の栃木戦は、伊藤監督の相手の特徴に合わせた大胆なシステム変更が実を結んで白星を記録したヴァンフォーレ。今シーズン3試合を終えて2勝1分けという結果はJ1昇格を目標にしているクラブにとって上々の成績と言えますが、それでもまだ絶好のスタートダッシュを切ったというのは時期尚早だと思います。5試合を終えて3勝以上かつ無敗の状態をキープできればそのような状態と言えると思うので、次の試合も気を抜かないように勝利を目指して全力で臨んでほしいと思います。


【愛媛FC】
☆今シーズン:2分け1敗(勝ち点2)
☆ここ最近3試合の試合結果
→×△△
☆注目選手:秋元選手、近藤選手、内田選手、横谷選手
☆予想布陣:4-4-2
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:V・ファーレン長崎vs愛媛FC 明治安田生命J2リーグ 第3節 2021/3/13



☆強豪相手に粘り強い戦い
今シーズンの開幕戦は東京V相手に0対3と完敗を喫した愛媛でしたが、第2節の千葉戦と第3節の長崎戦ではともに接戦に持ち込んで勝ち点1をもぎ取ることに成功。昇格を狙うような強豪クラブ相手に対して自由を与えなかった粘り強さは現在のチームの自信になっていると思います。しかし懸命な守備をみせている一方でディフェンス面で力を使ってしまって攻撃まで手が回らないのが今の愛媛のチーム状態。シーズンが進んでいけば連携面や好守のバランスなどを調整できてもっと得点力はアップすると思いますが、ここからしばらくは粘り強い戦いを続けていって勝ち点をできるだけ稼いでいくことが愛媛の今後の成功に繋がっていくと思います。

☆秋元選手の存在感
愛媛が粘り強い戦いを続けている原動力となっているのはGK秋元選手の存在感。秋元選手は湘南やFC東京などで活躍した32歳のGK。今シーズン9年ぶりに愛媛に期限付きで復帰を果たし、J1クラブなどで得た豊富な経験を愛媛に還元し上位進出に向けてベテランとして手助けをする役割を担っています。今シーズンは実力派の岡本選手を抑えて開幕から3試合連続先発出場中。前節の長崎戦ではスーパーセーブを連発し失点を1に抑えて引き分けに持ち込むヒーローとなっている秋元選手。まだ好セーブの感覚が残っていると思うので、今回は彼を波に乗せないようにしたいですね。

☆攻撃の起点近藤選手
粘り強い守備や最後まで諦めない精神力などが愛媛の特徴として挙げられますが、少ない決定機に攻撃のバリエーションをもたせるのが近藤選手。身長は167cmと小柄ながらその俊敏性を活かして鋭く仕掛けていける選手。足元の細かなテクニックや果敢な仕掛けはもちろん、味方をうまく使う効果的なパスも供給できるチャンスメーカー的な役割をこなします。愛媛の前線は近藤選手がチャンスを作り出し吉田選手がフィニッシュを迎えるコンビネーションが出来上がっているので、愛媛の攻撃力を抑えるためにはまずは近藤選手を封じ込めることが重要になると思います。

☆切り札内田健選手
昨シーズンまでヴァンフォーレに在籍し、今シーズンから愛媛FCに移籍した内田選手。ヴァンフォーレ時代の活躍は今さら言わなくても分かると思いますが、意外にも愛媛では和泉監督からまだ信頼を得られておらず、開幕から3試合ベンチスタートが続いています。勝負どころで得点が奪いたい時間帯に起用され、左サイドでその左足のプレーで質の高いクロスボールを上げたり攻撃面でアクセントをつける活躍をしています。今回もジョーカーとしてその攻撃力を活かして勝負どころでの途中起用が濃厚ですが、彼が入って流れが一気に変わることがないように十分警戒したいですね。


【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズン:2勝1分け(勝ち点7)
ここ最近3試合の試合結果
→△○○
☆注目選手:有田選手、野澤英選手、泉澤選手
☆予想布陣:3-4-2-1
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vs栃木SC 明治安田生命J2リーグ 第3節 2021/3/14



☆古巣戦に燃える有田&野澤選手
前節は試合出場を回避し休養に充てた有田選手。心身ともにリフレッシュしていざ古巣戦に臨みます。愛媛は長らく有田選手をエースに据えて彼を中心に攻撃を組み立てており、まさにチームの中心的存在でした。しかし昨シーズン限りでの契約満了となりヴァンフォーレに加入してきた経緯があります。有田選手にとっても昨年まで4シーズン在籍した愛媛に対して並々ならぬ想いがあると思います。自分はまだまだやれるんだという見返す強い気持ちを古巣へぶつけ、またここまで育ててくれたという感謝の気持ちも同時に恩返し弾というかたちに込めてゴールを決めてほしいですね。この試合の一番の注目選手は有田選手だと個人的には思います。それと野澤英選手も愛媛での活躍が認められて飛躍した選手の一人。ヴァンフォーレに加入してこれだけ成長したという姿をニンジニアスタジアムのサポーターに披露してほしいですね。

☆幅広いサイド攻撃を
愛媛は開幕からの3試合で相手にサイドから攻撃を受けることが多く、失点もサイドを使った後のクロスボールによりゴール前で競り負けるシーンがみられています。というのも守勢時には4バックが中央寄りになっているケースが多々あり、ボランチの両脇にもスペースが空きやすいためウイングなどサイドをワイドに使えるチームにてこずっている印象があります。ヴァンフォーレもサイドを深くえぐるようなドリブルができる泉澤選手を攻撃の起点として、荒木選手や関口選手などウイングバックも積極的に攻撃参加し、サイドからゴールに向かって巻いてくるような弾道のクロスボールを供給してゴール前で有田選手が頭で合わせるようなシーンが見たいですね。

☆負けない精神的な強さ
愛媛はここ2試合強豪クラブに対して粘り強い戦いができています。接戦に持ち込まれると相手の良さが発揮されてしまうので、今回ヴァンフォーレはなんとしても先制点をゲットし主導権を握りながら試合を優位に進めたいところ。昨シーズンまで在籍した有田選手は愛媛の選手たちの特徴を掴んでいると思うので、彼らの意表を突くようなプレーを連発して先制パンチを与えたいですね。先に得点を奪い、相手が反撃に出てきた時間帯でその隙を突いて追加点を獲得する理想的な戦いでぜひとも勝利を収めてほしいと思います。



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古巣への強烈な一撃!メンデス弾で連勝達成!【栃木SC戦】

2021-03-19 | Weblog
だいぶ遅くなりましたが、14日に行われた2021年明治安田生命J2リーグ第3節栃木SC戦ですが、試合結果は2対1でヴァンフォーレが勝利しました!ヴァンフォーレの得点は後半に挙げたメンデス選手と泉澤選手のゴールでした。


☆栃木対策万全
ヴァンフォーレはこの試合に臨むにあたって特別な事前練習を敢行。それは中盤の当たりが激しい栃木のサッカーに対抗するようにこちらも中盤を厚くするというもの。普段は3-4-2-1のフォーメーションで臨んでいるチームですが、今回は中盤の底のポジションであるボランチを2枚から3枚に変えて中盤の守備を強化。ディフェンスの安定を図り、慌てずにじっくりと攻めるための手をあらかじめ打ってきました。そして開幕から続けてきている前線から連動した組織的なディフェンスを活かしつつ、攻撃は両ウイングバックがワイドに開いてサイドから駆け上がってえぐるように状況を打開するカウンター攻撃に徹していました。栃木の激しいプレスで慌ててミスを犯して高い位置から反撃を食らうより、ミスをしてもその周りの味方選手がすかさずフォローできるような組織作りがしっかりできていた気がします。開幕から順調だったシステムを一旦変えるのはリスクが伴う勇気のいることだったと思いますが、伊藤監督はこの試合に勝つための確率を上がるためにフォーメーション変更をよく決断したと思いますね。

☆強風との戦い
栃木の激しいプレスとともにこの試合ヴァンフォーレを悩まされたのは ‘強風’ 。この日はとても晴れた天候でしたが、ホームゴール裏方向からビジターゴール裏側に強い風が吹いている状態でした。前半は追い風で相手が前方に放ったクリアボールが戻ってくるような感じで相手陣地に押し込む展開が多かったのですが、逆にヴァンフォーレが蹴ったロングボールが風に乗ってしまい追いつけずにゴールラインを割るシーンが多々見受けられました。なかなか風の度合いを掴むのが難しい状況で、素早く詰めてくる栃木の寄せも重なって窮屈な試合展開になっていたことは確かだったと思います。

☆激しい球際の攻防
栃木は前評判通りに激しいプレスをみせてきましたが、対するヴァンフォーレも球際の攻防では負けておらずボランチを3人にして臨んだ守備の影響もあって、空きやすいバイタルエリアやサイドなどはしっかりとカバーできていました。そして中盤を厚くしてからのカウンター攻撃で状況の打開を図ろうとしていたので、ピッチ中央のエリアで選手同士が競り合いのバトルすることが多くあり、とても見ごたえのある前半に。特に3ボランチの中央のポジションに入った山田選手は、前に出ていくことが多い野津田選手と中村選手の上がった後にできるスペースを豊富な運動量で的確にカバーし、その穴埋めをしていました。山田選手が中盤の守備を引き締めていたからこそ、野津田選手や中村選手が積極的に攻撃参加できたと思いますね。もちろん彼ら2人もディフェンスの意識は高く持っており、隙の少ない中盤の構成でした。

☆岡の好守
ヴァンフォーレは前半、関口選手や泉澤選手を中心にサイドから決定機を作り出します。右サイドからの展開からクロスボールに泉澤選手がヘディングシュートを放ちますが、栃木GK岡選手の好守に阻まれて得点ならず。また前半アディショナルタイムには泉澤選手が強い風を利用したクロスボール気味のフライループシュートを狙うものの、岡選手の圧力もありゴールわずか隅を外れていきます。2011年にヴァンフォーレに入団し昨年までヴァンフォーレに在籍していた岡選手。2020年シーズンは富山で期限付き移籍した後に契約満了となり、今シーズンから栃木に加入。開幕戦はベンチだったものの古巣戦となる今回先発に抜擢され、岡選手自身活躍しようと相当強い覚悟で試合に臨んでいたと思います。岡選手の好守がなければヴァンフォーレはもっと得点できていた可能性があったので、岡選手の存在感が栃木を救っていたと個人的には思います。

☆高い打点のヘディングゴール
前半をスコアレスで折り返したヴァンフォーレ。後半に入ると向かい風に悩まされて一時は栃木の積極性に押し込まれるものの、固い守備で懸命に守ります。しかし後半5分に右サイド関口選手の積極的な仕掛けからCKのチャンスを得ると、野津田選手のカーブをかけたキックにゴール中央で頭で合わせたのはメンデス選手でした。強烈なヘディングシュートが決まり、ヴァンフォーレが待望の先制点を獲得します。後半になって初めて得たCK、しかも風の影響もあり、栃木はまだセットプレーの守備の対応がいまいち掴めていなかったと思います。そこに野津田選手が良いボールをボール前に供給し、190cmの長身メンデス選手が相手選手に競り勝ち高い打点でヘディングシュートを叩き込んだヴァンフォーレのセットプレーの質の高さも目立ちましたね。メンデス選手は古巣への恩返し弾となり、今後ヴァンフォーレで戦っていく上での自信をつけることができたと思います。ただし喜びすぎてユニフォームを脱ぐゴール後のイエローカードには今後も注意しましょう。

☆泉澤選手強烈な左足弾
先制点獲得から5分後にヴァンフォーレはまたしても得点機が巡ってきます。左サイドから泉澤選手がドリブルで仕掛けシュートを放つものの一旦はブロックされます。しかし後方で味方がボールに触れてそれが相手選手に当たると再び泉澤選手の元にボールが流れ、フリーで抜け出した泉澤選手は岡選手が構える栃木ゴールのニアサイド上を打ち抜く強烈な左足シュートで追加点を決めることに成功します。普通ならGKがいない側のコースにシュートを蹴りたくなるのですが、敢えてGKが反応しにくい近いサイドに強烈な一撃を放つことでセーブしようとする相手のタイミングをずらすことができましたね。シュートへの積極的な姿勢と泉澤選手の冷静な判断力が光ったゴールでした。

☆セットプレーから失点
後半10分までに2点のリードを奪ったヴァンフォーレ。このままこのリードを保ちながら試合が展開していくと思われたのですが、栃木の田坂監督は反撃に向けて後半17分に選手を3人同時に代えて仕掛けてきました。ヴァンフォーレ対策を頭の中に持った攻撃的でフレッシュな選手たちを投入することで試合の流れを変えていくと、セットプレーから得たチャンスに森選手が押し込んで栃木が1点を返します。このセットプレーのシーンではニアサイドに入ってきたボールをクリアしようと三平選手が触れたらそのまま逆サイドまで流れてしまいサボらずファーに詰めていた選手に決められましたが、これは仕方ない失点と言えるものでゴールした森選手の予測する動きが素晴らしかったと切り替えるしかありませんね。この得点で栃木の選手たちは再び息を吹き返します。

☆終盤は守勢続くも…
後半の中程から終盤の時間帯にかけて栃木の追いつこうとする力と同時に強い向かい風を受けて、ヴァンフォーレは押し込まれる時間が続きます。しかし長身のメンデス選手を中心に放り込まれるロングフィードを懸命に跳ね返し続け、相手に追加点の機会を与えずに2対1で試合終了。得点が動きやすい後半の立ち上がりに連続でゴールを奪い、安定したディフェンスで逃げ切る効率的な勝利でホームゲーム初白星&連勝を飾りました。

☆勝因は?
この試合ヴァンフォーレが勝てた要因として、スタートから相手の対策をしっかりしてきたことが挙げられると思います。普段は3-4-2-1のフォーメーションでスタートしているヴァンフォーレですが、先ほども言ったようにこの試合では3ボランチの3-5-2のフォーメーションを採用。ボランチを2枚から3枚にすることで中盤の守備力が高まって安定したことが大きかったですね。それによって栃木は機動力で相手を慌てさせることが難しくなり、スタートから自分たちのペースに試合のリズムを持っていけませんでした。勝因の2つめは得点が動きやすい時間帯にゴールが連続して奪えたことが挙げられます。試合の立ち上がりと後半スタートは選手たちがまだ体が完全に温まっておらず試合感覚が掴めていない時間帯と一般的には言われています。そこで攻撃にパワーを使えたことはヴァンフォーレにとって優位に働くきっかけとなりました。特に1点目のセットプレーでは守備側はマークを確認するためにより集中力と連携力が求められますが、相手が守備の心構えをしっかり持つ前に仕掛けられたのは良かったですね。後半途中から交代枠を一気に使って1点返し盛り返してきた田坂監督の手腕はさすがと思いましたが、それ以上に伊藤監督の調子を変えてしまうかもしれないリスクを犯しての、プラスに働いたフォーメーション変更の決断は素晴らしかったと思います。


…この勝利でヴァンフォーレの今シーズンの成績は2勝1分けの勝ち点7となり、順調に勝ち点を積み重ねることができています。次はアウェー戦ですが、勝利を目指して勝ち点3が奪えるように選手たちには頑張ってほしいですね。



【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vs栃木SC 明治安田生命J2リーグ 第3節 2021/3/14




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