ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと18年目を迎えました。ヤングパワー炸裂!

三浦颯太選手加入内定

2021-06-30 | Weblog
少し前の情報になりますが、ヴァンフォーレ甲府は2023年シーズンの新戦力として日本体育大学に在学中の三浦颯太選手の加入内定を発表しました。なお三浦選手は2021年JFA・Jリーグ特別指定選手として承認されています。背番号は35。


◇三浦 颯太(みうら そうた)選手◇
三浦選手は東京都出身2000年9月7日生まれの現在20歳。FC東京U-15むさしでは平川伶選手(FC東京→松本に期限付き移籍中)とともにプレーし、その後帝京高校に進学。帝京高校では1年生からレギュラーとして活躍。高校3年間で東京都予選決勝まで進むものの全国高校サッカー選手権大会には出られませんでしたが、主力選手として高いスキルを発揮し自身の存在感を示します。高校卒業後の2019年には日本体育大学に進学。高校時代にはボランチなど主に中盤のセンターポジションを任されていましたが、大学で左サイドバックに挑戦しその才能が大きく開花。背番号5を纏い、日体大の中心選手として試合に出場しています。4月中旬にはヴァンフォーレの練習に参加し、コーチ陣が目の前に見ているなかで自身の特長を大いにアピール。そのアピールも実って大学3年生ながら再来年の加入内定を勝ち取りました。

三浦選手は178cm・74kgでポジションはDFとMFとなっています。利き足は左足。大学でサイドバックを務めていることでヴァンフォーレでは左ウイングバックが主戦場になることが濃厚。そこのポジションを軸として高校時代にプレーしていたボランチも担当できるでしょう。帝京高校では足元の技術が高く主導権を握りながら進めていく攻撃的なチームスタイルのボランチを務めていたことで、ゲームメークできるテクニック力とポジショニングの良さ&そして運動量の多さがありそうですね。現在ヴァンフォーレには同じ左足が利き足で大学はボランチを務めていながら、プロ加入しばらくしてウイングバックに転向した荒木選手という良いお手本がいます。いまやJ2屈指のサイドプレーヤーと呼び声の高い荒木選手のプレーを直に見て刺激を受けることで、三浦選手は自身の成長に繋げてほしいですね。そしてウイングバックには大卒1年目の関口選手と須貝選手が在籍中。彼ら2人も半年以上前に内定をもらい、正式入団前に特別指定選手としてチームの活躍に参加していたので、三浦選手は彼らに内定期間中のプロを意識した練習の取り組み方のアドバイスをもらって残りの大学生活を有意義に過ごしてほしいですね。またクラブOBである現名古屋グランパス所属の稲垣選手はFC東京U-15むさし→帝京高校→日本体育大学→ヴァンフォーレ甲府とプロに入る経歴が全く一緒。日本代表にも選ばれた稲垣選手を見本にして自身を成長する場としてヴァンフォーレで存在感を発揮してほしいですね。

大学3年生ながら特別指定選手ということで今シーズンのJリーグの試合出場が可能となっています。もちろんプロのサッカーのスピードに慣れることやフィジカルの強さ&連携の大切さなどの基礎能力は学びながらも、やるからにはチャンスがあれば試合に出場し活躍してやるんだという野心も同時に発揮してほしいと思います。約2年後に正式加入の将来性抜群の注目選手がヴァンフォーレをプロの進路として選んでくれたのはとても喜ばしいことで、特別指定選手でチームの活動に参加しながら経験を積み、2023年にはスタメン争いでスタートダッシュを決められるように頑張ってほしいですね。改めまして三浦選手加入内定おめでとうございます。残りの大学生活を悔いがないように満喫し、ヴァンフォーレ加入後よろしくお願いします!



Welcome! 三浦颯太選手(日本体育大学)





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内容的に実りある6発!上位グループに踏み留まる勝利【ザスパクサツ群馬戦】

2021-06-29 | Weblog
6月27日にホームで行われた2021年明治安田生命J2リーグ第20節ザスパクサツ群馬戦ですが、試合結果は6対2でヴァンフォーレが勝利しました!ヴァンフォーレの得点は前半に挙げた荒木&野津田&泉澤&鳥海選手、後半に挙げた泉澤&長谷川選手のゴールでした。


◇良かった点◇
個人的に最も良かったと思った点は、ヴァンフォーレの攻撃の大黒柱である泉澤選手を効果的に使えたこと。泉澤選手は昨シーズンの活躍を受けて今シーズンも攻撃の崩しのキーマンになることは分かっていましたが、やはりキレ味鋭いドリブル突破が目立つことで最近では相手チームからのマークが複数人で付くことが多くなり、泉澤選手もなかなか思い切った動きができずに相手選手に囲まれた窮屈なプレーを強いられている機会が多い印象でした。しかしこの試合では泉澤選手に複数人のマークが付く状況を逆手にとってチームの攻撃を効果的に進めていましたね。詳しく見ると、泉澤選手が取った2ゴールともに相手マークが目の前にいる状態でしたが、相手が鋭いドリブル突破に警戒して突っ込んでディフェンスしてこないことを確認すると、泉澤選手は迷わず遠目の位置からでも右足を振り抜く選択をとります。シュートモーションが短いインフロントのキックで相手はシュートに対応できず、またゴールにパスをするような弾道はコースを狙うには最適でした。泉澤選手は前半17分と後半18分に得点していますが、ともに相手が泉澤選手のドリブルに備えたディフェンスをしているところで、先手で意表を突くシュートを打つことができました。ドリブルかシュートかあの一瞬で的確な判断ができるのは能力が高く、また調子が良い証拠だと思います。それよりも個人的に良かったと思うのが先制点のシーン。敵陣左サイドでボールを受けた泉澤選手。彼に対応しようと群馬は2人の選手(+近くに寄ってきた野津田選手のマーク1人)が対応にあたっていました。その状況を瞬時に反応したのが左ウイングバックの荒木選手でした。荒木選手は左サイドの内側を思い切って走り込むと、囲まれていた泉澤選手からタイミングの良いパスが彼に出ます。スピードを殺さずにゴールに向かった荒木選手はディフェンスラインの間に入りそのまま豪快に左足シュート。ゴール隅に突き刺す見事なゴールを決めました。泉澤選手が囮となって相手を3人引きつけ、それによってスペースができた場所に荒木選手が攻撃参加。その結果得点が奪えたことは素晴らしく、泉澤選手の強い存在感を利用して他の選手が絡んで決定機を迎えることができたのはこの試合の最大の収穫点と言っても過言ではないと思います。このパターンが今後もできたらこの先どんなチームが相手でも得点数が伸びていきそうな雰囲気が漂っており、チームとしては泉澤選手を絡めた左サイドの攻撃の精度を上げるための練習をより重視して取り組んでも良いかもしれませんね。泉澤選手の存在感をうまく利用するパターンが浸透していけば今後相手チームも対応してくると思いますが、もしそうなったら泉澤選手のマークが複数人ではなくなり自然に緩くなることを意味するので、本質的な彼の特長が活きると思います。泉澤選手を軸にした左サイドの攻撃で相手守備を揺さぶることができたのは今シーズン残りの試合を戦っていく上でのプラス要素になっていくでしょうね。

良かった点2つ目は野澤英選手の奮起。開幕戦から数試合は先発出場していましたが、野津田選手のボランチ起用や山田選手の台頭によって次第に出番が減少。ケガの影響も重なり第11節金沢戦以降はリーグ戦の出場機会がないなど苦しい立場に置かれていました。4試合白星が残せていないチームは前節から先発メンバーを7人変更してきますが、そこに入っていたのが野澤英選手。ボランチでコンビを組む野津田選手とともに積極的に前に出てプレスをかけにいくアグレッシブさを披露。その姿勢が功を奏し、高めの位置で相手のパスをカットする場面が多くみられるようになり、攻守の切り替え早くショートカウンターを仕掛けるシーンが増えていきます。群馬は急に展開が変わるスピードについていけていない印象があり、それが前半の大量得点に繋がったと思います。野澤英選手はそのハイプレスを仕掛ける中心選手として的確なポジショニングをとって相手にプレッシャーをかけます。この試合出場しなかった中村選手や山田選手もディフェンスを頑張っていますが、その2人にはまだない経験に基づいた動きで相手のプレーの先読みができていた印象でしたね。また野澤英選手が復調することで野津田選手や中村選手&山田選手らが争うボランチの定位置争いもますます熾烈を極めそうで、選手層の厚みも今後戦っていく上でチームの武器になりそうですね。

そして良かった点3つ目はウィリアン・リラ選手のポストプレー。今シーズン加入したリラ選手はこれまで10試合に出場しまだ1得点しか挙げていませんが、この試合では大柄な体を張って前線で攻撃の起点となるポストプレーを敢行。前目にポジショニングを取るチームのボールの収めどころとして存在感を発揮。リラ選手が前でボールをキープし味方選手の攻め上がりを促す時間を作ることで、攻撃時でも陣形のコンパクトさを保つことができ、厚みのある仕掛けを生み出せたと思います。欲を言えばゴールから後ろを向くプレーばかりではなく前を向く積極的なプレーが増えたら言うことないのですが、そこは他のチームメートとの信頼感をより高めてこれからストライカーとしての貪欲さをみせていってほしいですね。


◇気になった点◇
この試合気になった点はほとんどありませんでしたが、強いて言うなら無失点ではなかったこと。ヴァンフォーレは後半18分に4対0としてほぼ試合の行方が決まった展開になりましたが、点差が離れた試合は気が緩みがちとなってどうしても守備がおろそかになってしまうもの。群馬の後半26分の得点シーンはセットプレーからでしたが、全員がゴール前に待ち構えるなかで先に相手にニアサイドで触れられたためにその後の反応ができませんでした。そして2失点目はファーサイドでフリーとなっていた相手を認識できなかったことが失点の要因となりました。やはり点差が離れても守備をしっかりと引き締めることで次の試合スタートから好影響を生むと思うので、できれば無失点で試合を終えることができたら良かったですね。


…この勝利により今シーズンのヴァンフォーレの成績は、9勝7分け4敗の勝ち点34となり順位は5位に浮上。しかし勝ち点33から34の間に5チームが固まっている状態なので、1試合の結果によって順位が大きく変動する恐れがあります。ヴァンフォーレは5試合ぶりの勝利で再び走り出すことができたので、これからは止まらずに突き進めるように頑張ってほしいと思います。



【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsザスパクサツ群馬 明治安田生命J2リーグ 第20節 2021/6/27





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試合結果【ザスパクサツ群馬戦】

2021-06-27 | Weblog
【2021年 明治安田生命J2リーグ第20節】

◇試合結果◇
○ヴァンフォーレ甲府6-2ザスパクサツ群馬×

◇得点者◇
前半7分(甲)荒木
前半12分(甲)野津田
前半17分(甲)泉澤
前半32分(甲)鳥海
後半18分(甲)泉澤
後半26分(群)白石
後半42分(甲)長谷川
後半45分(群)大前

◇試合会場◇
JITリサイクルインクスタジアム(山梨県)

◇データ◇
    甲府 群馬
51% ボール支配率 49%
24本 シュート数 10本
498本 パス成功数 539本

◇今シーズンの成績◇
9勝7分け4敗(勝ち点34)
5位

◇Target J1◇
★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★
★★★★☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆
※目標勝ち点82

勝→★★★★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
分→★★★★★★★☆☆☆
負→★★★★☆☆☆☆
※24勝10分け8敗

今シーズンのJ1昇格への目安となる勝ち点82以上&24勝10分け8敗の目標を現時点でどれだけ達成できているかを図に表したものです。

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇





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本日ザスパクサツ群馬戦!見どころ紹介

2021-06-27 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2021年明治安田生命J2リーグ第20節ホーム山梨県甲府市のJITリサイクルインクスタジアムにてザスパクサツ群馬戦です(18時キックオフ)。なおヴァンフォーレ甲府の選手1人に新型コロナウイルスの陽性反応が出ましたが、対象者を除いて試合は予定通り行われる予定です。

上位陣との3連戦後となる前節の山口戦で引き分けたヴァンフォーレ。下位相手にホームで確実に勝ち点3を獲得したかったところですが、追いつくのが精一杯で思ったような結果が残せませんでした。上位陣との差がさらに広がるなかでそろそろまとまった白星が欲しいところ。今回の対戦相手である群馬は大前選手や元ヴァンフォーレの畑尾選手などのベテランと若手選手が融合する難敵。その相手に昇格争いを目指すクラブとしての強さを発揮できるか注目したいですね。

またこの試合Jリーグ全試合放送のDAZNはもちろんですが、YBSラジオでも生中継が行われます。本日スタジアムに行けない方はDAZNかラジオでヴァンフォーレを応援しましょう。



【試合会場周辺の天気情報】 goo天気 6月27日 5:00発表
JITリサイクルインクスタジアム(山梨県)
曇り☁️時々雨☔
最高気温:27℃ 最低気温:20℃
降水確率
6時~12時:30%
12時~18時:50%
18時~24時:30%

台風は過ぎましたが、雨雲や雷雲が発達し昼過ぎにかけて激しく雨が降りそう。夜は弱まりそうですが、雨具の準備は必要だと思います。気温は5月末並み。



◇ホームゲーム観戦ガイド◇
ヴァンフォーレ甲府の試合を観に行こう~2021年制限付き試合~

ヴァンフォーレ甲府の試合を観に行こう~スタジアム交通アクセス編2021年修正版~


この試合の注目ポイントは2つ。まずは先制点で試合のイニシアティブを取れるかということ。前節の山口戦ではまずはチーム一番の長所となる守備を引き締めて試合を進めていく上での安定感を掴もうとしましたが、その慎重な姿勢を相手に突かれて常に主導権を握られる苦しい展開となりました。可変フォーメーションを使い分けて相手の出方を窺いながら柔軟に戦えるチームの特徴が裏目に出た典型的な試合内容だったので、今回はそのような戦いをしないように注意したいところ。追いかける展開ではなくこちらが主導権を握るためには先制点は必要不可欠。ハイライン&ハイプレスの前から厳しくプレッシャーをかけていく積極性を保ち、少ない手数で素早くゴールに迫れるショートカウンターが最も効果的となります。スタートから飛ばすと終盤にバテて動きが鈍くなるリスクはありますが、そのリスクを先に得点を奪うことでかき消して試合のイニシアティブを握りたいですね。鋭いショートカウンターを仕掛ける際の切り込み隊長となるのは三平選手がキーマンになるでしょう。

注目ポイント2つ目はセットプレーで圧力をかけられるか。群馬にはセットプレーのキッカーとして精度の高いボールを蹴ることができる大前選手や、競り合いに強い畑尾選手&渡辺選手のCBコンビがいます。特に渡辺選手は前々節の京都戦でヘディングシュートを決めており、セットプレーでの絶好のターゲットとなります。彼らを今回から復帰する新井選手など守備の長身選手が抑え込み、逆にこちらのセットプレーのチャンスではゴール前で競り合わせて競り勝てるような態勢を整えなければいけません。また彼らを最大限活かせるようなセットプレーのキッカーにも期待したいですね。


J1昇格を目指すため&これ以上上位陣との差が離されないためにも今回の試合は白星が求められます。この試合で勝利を挙げて再び連勝街道を突き進むためのきっかけになってほしいと思います。




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2度追いつくも突き放せず痛い引き分け【レノファ山口戦】

2021-06-24 | Weblog
19日にホームで行われた2021年明治安田生命J2リーグ第19節レノファ山口戦ですが、試合結果は2対2の引き分けに終わりました。ヴァンフォーレの得点は後半のオウンゴールと泉澤選手のゴールでした。


◇良かった点◇
この試合で良かった点は、負けん気を発揮しすぐに追いつけたこと。相手の山口は後半6分にセットプレーから先制点を奪いますが、そこから4分後に結果的にはオウンゴールになりましたがヴァンフォーレは複数人が絡んだ攻めから同点に追いつくことに成功。また後半36分に山口に勝ち越し点を決められますが、ヴァンフォーレはその4分後に泉澤選手が同点となる素晴らしいゴールを決めて再び追いつき、土壇場で今まで以上の力が出せる火事場の馬鹿力を発揮しました。リードを奪われ敗戦がちらつくピンチを迎えないと危機感が生まれないという捉え方もできますが、個人的には今シーズンの目標に到達するためになんとしても負けられないと選手たちの心のスイッチが入り奮起したことで、勝ち点獲得への意地を見せることができた結果だったと思います。後半10分の得点は右サイドから中央&そして左サイドと相手を引きつけながらショートパスをまわしており、アシストした荒木選手のクロスボールにゴール前に走り込んだのも中村選手と関口選手が反応しタイミングを合わせて滑り込んでいたので、相手選手が触っていなくても彼ら2人のどちらかが押し込んでいたと思います。ただし複数人が絡む積極性は勝ち越された直後にみられていたので、それ以外の時間帯にももっとその積極性を発揮してほしかったのが正直な感想でしょうね。

良かった点2つ目は泉澤選手の活躍。小柄な体格を活かして俊敏に動けるスピードと足元のテクニック力を駆使したキレキレのドリブルができる泉澤選手。チームでは左サイドに張りながらそのドリブル能力で中央にカットインしてゴールに向かうプレーと、タイミングを合わせた精度の高いクロスボールで数多くの決定的チャンスを作り出しているヴァンフォーレの攻撃の大黒柱的な存在。得点もアシストも頼りになる選手ですが、最近では相手チームの対策も進んでいて彼に繋がるパスのホットラインの遮断と密着マークにより彼が自由にプレーできる時間が限られてきています。抑えられる機会が多くなってきたなかで、今回の試合ではその苦しみからもがくように何度も仕掛けをチャレンジし、なるべくフリーなタイミングでボールをもらえるように工夫して動いていたと思います。その小さな積み重ねが精神的にキツくなる後半40分のシーンに積極性として発揮され、相手選手が前にいる状態でもマークの股の間が空く一瞬の隙を突いて素早く右足を振り抜き、その間から豪快なミドルシュートをゴールに突き刺しました。そのタイミングでシュートを打とうと普通なら思わないので、疲れてきて余計なことが考えられない時間帯で、彼自身突破と得点への気持ちの高まりで集中力と精神力が研ぎ澄まされていた状態だったと思います。この泉澤選手の一発がなかったらと思うとゾッとするこの試合。彼の能力の高さによってヴァンフォーレは敗戦を免れることができましたね。


◇気になった点◇
気になった点の1つ目は、この前の3連戦と同じ戦い方をしてしまったこと。ヴァンフォーレはまずは守備面をしっかり整備してから安定感を出そうと試合の立ち上がりから慎重な姿勢で臨んでいました。それはこのところの守備の要になっていたメンデス選手や新井選手が出場停止で不在だった影響が大きいと思っていて、山本選手や北谷選手が試合の流れに早く入るために後方でボールに触れる機会を作っていたのも相手には消極的に映っていたかもしれません。そこの隙を相手に突かれ、アグレッシブに来ることで山口は序盤から試合の主導権を握れるきっかけを得ていたと思います。ヴァンフォーレは第16節から第18節まで上位陣と戦う3連戦をこなしましたが、ここではチームの長所となる守備力の高さを活かそうとディフェンス陣の構築をまず始めに行いました。相手の攻撃の圧力が強い上位陣との戦いではこの心がけは有効でしたが、順位が下となる今回の試合では守備の確認を優先するよりもハイライン&ハイプレスで前からプレッシャーを多くかけていき、試合の主導権を握るための積極的な働きかけをもっとすべきでしたね。慎重な姿勢を取り安定性を求めたことで後手に回ってしまった試合展開となりました。

気になった点2つ目は高さ不足。190cmのメンデス選手&183cmの新井選手がそれぞれ退場&累積警告による出場停止によってこの試合は欠場。彼らの代わりに入ったのは180cmの北谷選手と175cmの山本選手ということで、これまでとは違い身長のギャップができていました。もちろん代わって入った2人はそれぞれ異なるディフェンスの魅力がありますが、単純に身長差ができていたことはウィークポイントになっていて、後半6分の失点はセットプレーからヘディングで決められたもの。山口のCKのキック精度と得点した川井選手の動き出しも良かったのですが、やはり制空権で相手に圧力をかけられなかったことは失点に大きく響きました。またウィリアン・リラ選手を先発から外す選択を取った最前線も高さという武器が使えずにいました。攻守に渡って高さが不足していたのもこの試合の行方を大きく分ける要素となりましたね。


…この引き分けによってヴァンフォーレの今シーズンの成績は、8勝7分け4敗の勝ち点31となり順位は長崎に抜かれて6位に後退。昨シーズン同様に引き分け数の多さが目立ってきました。もちろん負けないことは良いのですが、目標は上位定着ではなくJ1昇格なので勝ち切れない試合を1つでも減らしていかなければなりません。今年は昨年同様昇格プレーオフがありません。2位以内に入るためにリスクをかけて勝利に貪欲な姿勢が求められます。その貪欲さを伊藤監督は出せるのか今後の采配にも注目したいですね。



【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsレノファ山口FC 明治安田生命J2リーグ 第19節 2021/6/19




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試合結果【レノファ山口戦】

2021-06-19 | Weblog
【2021年 明治安田生命J2リーグ第19節】

◇試合結果◇
△ヴァンフォーレ甲府2-2レノファ山口△

◇得点者◇
後半6分(山)川井
後半10分(甲)オウンゴール
後半36分(山)神垣
後半40分(甲)泉澤

◇試合会場◇
JITリサイクルインクスタジアム(山梨県)

◇データ◇
    甲府 山口
49% ボール支配率 51%
14本 シュート数 16本
535本 パス成功数 539本

◇今シーズンの成績◇
8勝7分け4敗(勝ち点31)
6位(暫定)

◇Target J1◇
★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆
※目標勝ち点82

勝→★★★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
分→★★★★★★★☆☆☆
負→★★★★☆☆☆☆
※24勝10分け8敗

今シーズンのJ1昇格への目安となる勝ち点82以上&24勝10分け8敗の目標を現時点でどれだけ達成できているかを図に表したものです。

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇





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本日レノファ山口戦!

2021-06-19 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2021年明治安田生命J2リーグ第19節ホーム山梨県甲府市のJITリサイクルインクスタジアムにてレノファ山口戦です(18時キックオフ)。


レノファ山口戦見どころ紹介


いよいよ夏場のナイトゲーム期間がスタートします。日が当たるデーゲームよりも比較的気温が下がった状態で観戦でき、また選手たちも体力の消耗をできるだけ抑えたかたちで試合ができます。サポーターは部活動帰りや会社が終わってからも試合が間に合うと思います。ぜひとも1人でも多くの方がスタジアムに足を運び、その熱い応援でヴァンフォーレの勝利への手助けをしてください。きっとそのパワーはチームに伝わると思います。



【試合会場周辺の天気情報】 goo天気 6月19日 5:00発表
JITリサイクルインクスタジアム(山梨県)
雨☔
最高気温:24℃ 最低気温:19℃
降水確率
6時~12時:70%
12時~18時:70%
18時~24時:80%

雨が止む時間もありますが、基本雨が降りやすい一日。風も強まりそう。観戦に行かれる方はポンチョなどの雨具の準備は必要だと思います。また日差しが届かないので半袖では肌寒く感じるかもしれません。一枚羽織るものを用意した方が良さそうですね。



◇ホームゲーム観戦ガイド◇
ヴァンフォーレ甲府の試合を観に行こう~2021年制限付き試合~

ヴァンフォーレ甲府の試合を観に行こう~スタジアム交通アクセス編2021年修正版~




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※おまけ
写真は2018年のレノファ山口戦のスコアボード。上野監督のデビュー戦でしたね。メンバーには堀米選手や小出選手など懐かしい顔ぶれが揃いますが、現在代表で活躍中のオナイウ阿道選手が山口にいたんですね。

レノファ山口戦見どころ紹介

2021-06-18 | Weblog
前節アウェーで磐田に10人の戦いを強いられ、0対1で敗れたヴァンフォーレ。シーズン前半戦のターニングポイントと位置付けられていた上位陣との勝負の3連戦で2分け1敗の白星なしで終わりましたが、理想とは違う結果を受け止めながらここで得たもどかしさと悔しい経験を糧にしてこれからの試合に全集中で臨んでほしいですね。


【レノファ山口】
☆今シーズン:5勝5分け8敗(勝ち点20) 16位
☆ここ最近5試合の試合結果
→○△×△×
☆注目選手:佐藤選手、池上選手、渡部選手
☆予想布陣:3-1-4-2
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:モンテディオ山形vsレノファ山口FC 明治安田生命J2リーグ 第18節 2021/6/13



【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズン:8勝6分け4敗(勝ち点30) 5位
☆ここ最近5試合の試合結果
→○○△△×
☆注目選手:野津田選手、中村選手、関口選手
☆予想布陣:3-4-2-1
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ジュビロ磐田vsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第18節 2021/6/13



この試合の注目ポイントは2点。まずは気持ちを切り替えてアグレッシブな姿勢で臨めるかだと思います。この3連戦ではチーム力も個の力も高い上位陣との戦いということで、比較的得意としている守備力を活かしてしっかりと守りそこから速攻を仕掛けていくパターンがみられていました。このリアクション型のサッカーによって京都や新潟&磐田のような強豪相手にも接戦に持ち込む戦いができましたが、その戦い方が良いとされるのもここまで。これからは順位が下のクラブとの対戦が続き、引き分けではなく勝ちを狙うなら基本受動的ではなく能動的にこちらから仕掛けて得点を奪いに行くサッカーをしなければいけません。この3連戦でのヴァンフォーレの総得点は新潟戦の2点のみ。しかもその2点も相手のパスミスをカットしたものとセットプレーの後の得点で流れの中からで崩した得点ではなかったため、現在のチームの決定力不足が心配されます。この山口戦では守備的ではなくアグレッシブに攻撃的に試合を展開していき、イニシアティブを保ったまま押し切れるかが勝利へのキーポイントとなりそう。受け身のサッカーからこちらから仕掛けていくサッカーに気持ちを切り替えられるかも勝つための重要な要素となりそうですね。

注目ポイント2つ目はメンデス&新井選手が抜けたディフェンス陣の安定。前節メンデス選手はレッドカードでの退場処分&新井選手はイエローカード累積のため今回の試合には出場できません。彼らの代わりには山本選手と北谷選手の起用が濃厚となっていますが、守備の引き締めがある程度できていた状況をメンバーが変わっても引き継げるかがこの試合での守備の見どころとなります。絶対的な空中戦の強さをみせていたメンデス選手の代わりは誰が務めるのかは気になります。その状態でも守備面で団結できれば自然と中盤や前線の選手たちも安心して動き回れると思うので、常時試合に出ている浦上選手が山本選手や北谷選手を引っ張っていくようなたくましさもみせてほしいですね。


…上位陣との3連戦が終わり、これから順位がヴァンフォーレよりも下のクラブとの対戦が続きます。上位クラブ相手に善戦したという自信は活かしながらも、上に挑んでいくサッカーから自分たちが主導権を握っていくようなサッカーへの転換も求められます。主導権を握る展開にするためには中盤の選手たちの攻撃能力も大事。シャドーやウイングバック&ボランチの選手も常に前を向いてプレーができるようにこの山口戦でも積極性を出してもらいたいですね。勝って足踏みが続いていた状態から再び歩み出しましょう!




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3連戦を振り返って

2021-06-16 | Weblog
第16節京都戦から第18節磐田戦までシーズン前半戦のターニングポイントと位置付けられた上位陣との勝負の3連戦を戦ったヴァンフォーレ。結果から先に言うと2分け1敗と白星を記録できずにもどかしい気持ちになる結果でしたが、勝てなかった悔しさは確実に次に活かさなければいけません。そこでこの期間に行われた3試合をヴァンフォーレ含めて他の上位クラブの成績と一緒に振り返ってみたいと思います。


【第16節】
磐田1-0金沢
新潟2-1琉球
京都0-0甲府
長崎3-0山口

◇順位表◇
1位:新潟(36)
2位:京都(36)
3位:琉球(33)
4位:磐田(32)
5位:甲府(29)
7位:長崎(24)

上位陣の直接対決が多かった第16節。同じ勝ち点で並んでいた新潟と琉球は新潟が勝利して首位に浮上。そして京都はヴァンフォーレと引き分けたために勝ち点1しか伸ばせずに2位に転落します。磐田は金沢にきっちりと勝利を収めて3位琉球を追走。ヴァンフォーレは勝てば勝ち点30台に乗せることが可能でしたが、引き分けてその場で足踏み状態となります。


【第17節】
甲府2-2新潟
北九州0-2磐田
秋田1-1琉球
相模原0-1長崎
栃木0-0京都

◇順位表◇
1位:新潟(37)
2位:京都(37)
3位:磐田(35)
4位:琉球(34)
5位:甲府(30)
7位:長崎(27)

首位新潟に挑んだヴァンフォーレ。勝てば勝ち点32となり首位クラブの勝ち点増加を抑えられ、また上位グループにピッタリとついていくことができましたが、引き分けて勝ち点は30に。京都と琉球も引き分けて勝ち点1の積み上げに留まるも、磐田は北九州にアウェーで勝利し強さをみせて3位に浮上します。7位長崎は順調に勝ち点3を獲得しジワジワと上位に迫ってきます。


【第18節】
新潟0-1岡山
京都2-2群馬
長崎1-0松本
磐田1-0甲府
琉球3-0北九州

◇順位表◇
1位:京都(38)
2位:磐田(38)
3位:新潟(37)
4位:琉球(37)
5位:甲府(30)
6位:長崎(30)

注目の磐田とヴァンフォーレの試合は磐田が勝利。首位にいた新潟が敗れたため磐田が2位に浮上します。群馬に引き分けた京都は磐田と並びましたが、得失点差で首位奪取。琉球も勝利で新潟と同勝ち点で4位に。7位だった長崎は4連勝で上位グループに急接近。ヴァンフォーレと勝ち点が同じの6位につけています。


【上位6クラブ直近3試合の成績】
京都サンガ:3分け(勝ち点3上積み)
ジュビロ磐田:3勝(勝ち点9上積み)
アルビレックス新潟:1勝1分け1敗(勝ち点4上積み)
FC琉球:1勝1分け1敗(勝ち点4上積み)
ヴァンフォーレ甲府:2分け1敗(勝ち点2上積み)
V・ファーレン長崎:3勝(勝ち点9上積み)


ヴァンフォーレに絞ってみると、第15節終了時には勝ち点28だったものが京都&新潟との対戦に引き分けて第17節終了時で勝ち点30に。3連戦ラストで好調磐田と対戦し勝てば磐田との勝ち点差を2に縮めることができましたが、敗戦でそのまま足踏み。J1昇格を目標に上位2チームに割って入っていくためにはこの3連戦で2勝以上(勝ち点6)は求められていましたが、勝ち点2獲得のみと理想に比べて現実はうまくいきませんね。この3連戦前は2位との勝ち点差は ‘5’ 離れていました。それが現在では勝ち点8差に広がりました。勝っていればこちらが勝ち点3獲得すると同時に相手は勝ち点3獲得のチャンスを失ういわば6ポイントマッチだったので、この結果は非常にもったいなかったですね。もしヴァンフォーレが3連勝していたら勝ち点が37になっており、上位陣の他の結果がどうであれ頂上付近には近づけていたと思います。それほど大事な前半戦のターニングポイントでしたね。

今回の上位にぐぐっと近づく絶好のチャンスは逃してしまいましたが、まだ今シーズンは半分以上試合があります。まだまだ立て直して盛り返すチャンスは十分あるので、善戦しながらも上位と戦って勝てなかった悔しさを胸に秘め、それをパワーにしてこれからの試合に臨んでほしいと思います。そしてコンスタントに白星を記録していき、早めに上位に追いつき&追い越していきたいですね。諦めないで力強く戦っていきましょう!




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