ミッドウィークに行われた延期分の新潟戦に5対1と快勝したヴァンフォーレ。その勢いそのままに次の試合でもチームの積極性を存分に活かしたいところ。中3日のアウェー連戦ということで厳しい日程ですが、アグレッシブな気持ちが蓄積疲労を感じさせないくらい精神的に上回れるように、攻守に連動して組織的に動いて試合を進め、ぜひとも勝利を狙ってほしいと思います。
横浜FC
7勝8分け4敗(勝ち点29) 7位
ここ最近5試合のリーグ戦成績:→△◯△×△
注目選手:イバ選手、レアンドロ・ドミンゲス選手、野村選手
予想スタメン
※メンバーとフォーメーションは実際と異なる可能性があります。武田選手と渡邉選手は累積警告により出場停止。
前節の試合ハイライト
2018J2第19節vsファジアーノ岡山
横浜FCのフォーメーションはイバ選手をトップに置く3-3-3-1か、レアンドロ・ドミンゲス選手との2トップの3-3-2-2になると予想。昨年10月からチームの指揮を執っているブラジル人のタヴァレス監督のもと、今シーズンは接戦のゲームに持ち込んで競り勝てるような粘り強いサッカーを展開しています。チームの特長としては昨年J2得点王のノルウェー人FWイバ選手を大黒柱に構え、2011年にJリーグMVPにも輝いたブラジル人MFレアンドロ・ドミンゲス選手が攻撃のタクトを振るい、U-23オランダ代表として北京五輪に出場した経験を持つカルフィン ヨン ア ピン選手が強固な守備を担当。チームの核となるFW&MF&DFのピッチ中央の‘背骨’部分に経験豊富なベテラン外国製選手を置き、その3人を中心として若くて運動量豊富な選手たちが彼らをサポートしていくスタイルが浸透。勝ち点を積み上げ、現在7位とJ1を狙えるプレーオフ一歩手前に位置できています。
横浜FCの注目選手の筆頭はなんといってもイバ選手。190cmという大柄な体格を活かしたポストプレーは脅威的で、マークする相手DF数人を弾き飛ばしてヘディングを決める絶対的な能力を持った選手。またイバ選手の凄いところはヘディングだけではなく、遠い位置からでもゴールが狙えるところ。チームのリズムが悪いときには少し下がり目にポジションをとり、セカンドポストとしてチームの攻撃の組み立てに参加。その後スペースを見つけて相手のプレッシャーが甘いと判断したらミドルシュートを放つ技術を持っています。その圧倒的な存在感は、1年目となる2016年は40試合に出場し18得点&2年目となる2017年には41試合に出場し25得点と結果で証明されており、J2では規格外な選手と言えます。
また横浜FCが勝ち星を積み上げることができている要因として、やはりレアンドロ・ドミンゲス選手の存在も大きいと思いますね。現在34歳のベテランとなりだいぶ運動量が落ちてはいますが、その経験と技術はいまだ衰え知らず。ゴール近くでボールをもらえば、巧みなテクニックで相手をかわして味方選手にラストパスや自らゴールを狙っていくこともできます。ただし相手を振り切るようなスピードは持っていないので、彼をフリーな状態にさせないように注意したいですね。注目選手3人目は野村選手。イバ選手やレアンドロ・ドミンゲス選手が‘職人’的な仕事ぶりなら、野村選手は前線で良く動き水を運ぶ活動量の多い選手。彼らを運動量でフォローできる貴重な存在で、自ら思い切ってドリブルを仕掛けていくこともできます。目立つ選手ばかり気にしていると、野村選手のような隙をついてくるアタッカーにやられてしまう恐れがあるので警戒が必要だと思います。
ヴァンフォーレ甲府
7勝6分け5敗(勝ち点27) 10位
ここ最近5試合のリーグ戦成績:→◯◯◯×◯
注目選手:小塚選手、堀米選手、今津選手
予想スタメン
※メンバーとフォーメーションは実際と異なる可能性があります。
前節の試合ハイライト
【公式】ハイライト:アルビレックス新潟vsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第17節 2018/6/20
ヴァンフォーレの基本フォーメーションは3-4-2-1。山形戦では逆転負けで悔しさを味わいましたが、続く新潟戦では5対1と快勝。悔しさをバネにして勝利に繋げることができました。この横浜FC戦にも勝利して今後に向けて弾みをつけたいところ。負傷で戦線離脱し先日全体練習に合流練習したジュニオール バホス選手は新潟戦では出場を回避したものの、どうやらこの横浜FC戦ではメンバーに選出されそう。中3日の過密日程をチームはこなしているので疲労面を考慮してメンバー構成を若干変えてくるかもしれませんが、勝っている状態なので基本はほとんど変えてこないと思います。
今回のヴァンフォーレの注目選手は小塚選手と堀米選手。なぜこの2人をピックアップしたかというと、横浜FCは3バックプラス1ボランチという少し特殊なフォーメーションを採用しており、ここ最近の試合でもボランチの両脇を突かれて相手に決定機を許すなど、横浜FCと戦う相手にとってバイタルエリアが攻撃の有効手段となっています。ポジション的にもそこを徹底的に仕掛けていけるこの2人が今回のキーマンになります。小塚選手は現在絶好調。新潟戦では古巣相手に2ゴールと大暴れし、今シーズンのゴール数は‘5’、アシスト数も断トツの‘10’を記録しています。チーム快進撃を結果で支えているといっても過言ではないくらい最近の彼の活躍はめざましいものがあります。2シャドーで小塚選手とコンビを組む堀米選手は先発出場が続いているものの、最近では途中交代が増えています。しかし前へ仕掛けていく姿勢はプレーに強く表れており、あとはゴール前で多少強引でも打っていこうとする得点欲が目に見える結果を残す要素となります。今回この2人にはただ単に直線的に仕掛けていくのではなく、相手ボランチを交差するようにカットインしながらダイナゴナルな動きで惑わしゴール前に近づいてほしいですね。そうすることで相手は突破かシュート対応か瞬時の状況判断をしなければいけなくなるので、こちらが先手で仕掛けていくことができるようになると思います。イニシアティブをとってアグレッシブに攻めていくことこそ、ヴァンフォーレが自ら白星を近づけるポイントになると思いますね。
横浜FCのイバ&レアンドロ・ドミンゲス&カルフィン ヨン ア ピン選手の外国籍選手トリオは超強力。しかし裏を返せば彼らを試合中抑えてしまえば横浜FCのチーム力は半減します。イバ選手には今津選手が競り合いの中心となり小出選手や橋爪選手がフォローにつく複数人での対応を、またレアンドロ・ドミンゲス選手には佐藤&島川選手のボランチ2人が常に見ているようにしたいですね。またいくら彼らが能力が高い選手といってもイバ選手が33歳&レアンドロ・ドミンゲス選手が34歳&ヨン ア ピン選手が31歳とベテラン選手なので、若いこちらが素早い反応で一歩&二歩先をいくディフェンス対応を行い、運動量で彼らを凌駕できるようなプレーが求められます。また横浜FCの試合を決定づける職人系の選手と動き回る活動量の多い選手を分離させられるようにヴァンフォーレは工夫したディフェンスをすべきですね。そこのポイントを気をつけてもらえば、いつも通りのハイライン&ハイプレッシャー&攻守に連動した攻撃的サッカーで横浜FCを圧倒できると思います。
ヴァンフォーレは前節新潟戦で3本のセットプレーを得点に結びつけています。横浜FCは逆にセットプレーの守備の不安を抱えているので、自信を持ってヴァンフォーレは攻めていきたいですね。アウェー連戦で中3日の厳しい日程ですが、ぜひ勝利を収めて山梨に帰ってきてほしいです。
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