このブログ上でヴァンフォーレの年間MVPを決める『ヴァンフォーレ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』。その2021年シーズン版をお届けします。
このコーナーは個人的な裁量と独自の視点で各賞を決めています。また大賞だけではもったいないので大賞以外にも様々な賞を用意しています。それでは2021年を締めくくるコーナーをスタートさせましょう!
【ニューヒーロー賞】→
関口正大選手
今シーズン法政大学から加入した関口選手。開幕から右ウイングバックのレギュラーの座を掴むと、後半からさらに動きのギアが上がる豊富な運動量を活かして試合中頻繁にサイドの上下動を繰り返してチームを活性化。切れ味鋭いドリブルと積極果敢に上げるクロスボールで何度もチームのチャンスを作り出し攻撃にアクセントをつける役割をこなします。途中ケガの影響もあって試合に出られない時期もありましたが、それ以外は90分間フル稼働して動き回りとても活動量が多かった印象でしたね。ルーキーイヤーとなる今シーズンは34試合に出場し2得点2アシストを記録。シーズン通してルーキーらしからぬ鉄人ぶりをみせていたことが受賞の要因となりました。
【優秀選手賞】→
長谷川元希選手
優秀選手賞1人目は長谷川選手。ニューヒーロー賞で選出した関口選手と同じく法政大学出身の大卒ルーキーで、期待されてはいたものの開幕当初はそれほど前評判が高くなかった印象でした。しかし第8節の松本戦での1ゴール1アシストの活躍を皮切りに伊藤監督の信頼を掴み、その後出場機会を増やしていきます。するとプロの試合のスピードや感覚を修得したのかチームの決定機に絡むシーンが多くなり、シャドーのポジションで伸び伸びとプレーできるようになります。視野が広く頭の回転も早いために先読みした動きができ、また足元の技術も高く落ち着いた判断力も光ります。シーズンが終わってみれば36試合出場7得点6アシストと大活躍。ルーキーとは思えない立派な成績を収めたことが受賞理由となりました。
【優秀選手賞】→
新井涼平選手
ヴァンフォーレ9年目となる新井選手。前年に引き続きキャプテンとして迎えた今シーズンは徐々に3バックの中央のレギュラーを獲得。また伊藤監督が推し進める可変システムのキーマンとして、新井選手が動くことでシステムが変わり、試合の状況が変化する重要な役割をこなします。チームの多様性を広げるスイッチ役となり、ヴァンフォーレの組織力を飛躍的に高める原動力となりました。ときには大きなミスをすることもありましたが、それよりもチームを統率した力の方が影響力が大きく目立っていたと思います。今シーズンは39試合に出場し2得点を記録。今シーズンのヴァンフォーレの代名詞となった可変システムとポジショナルプレーを語る上で名前を外せない存在として存在感を示していたと思いますね。
【優秀選手賞】→
メンデス選手
昨シーズンの途中からヴァンフォーレに加わったメンデス選手。すでに半年このクラブでやっている実戦経験が活きており、今シーズンは開幕戦から試合出場。それほど背の高くない守備陣のなかで、メンデス選手は190cmの長身を駆使しての競り合いの強さが随所に発揮されます。特にセットプレーでは貴重なターゲット役となりゴールを量産(6ゴール)。また守備時には次々とハイボールを跳ね返すたくましさも披露し、圧倒的な存在感でヴァンフォーレの守備を支えました。今シーズンは主に3バックの左を担当しキャリアハイの37試合に出場。これまでのクラブではケガで負傷離脱することの多かったメンデス選手が完全復活できたシーズンとなりましたね。J2屈指のエアバトルの強さが攻守両面で発揮されており、メンデス選手がゴール前に上がっていくとなにかやってくれるワクワクさせてくれる存在としてメンデス選手を優秀選手に選出しました。
【特別功労賞】→
泉澤仁選手
長年クラブで活躍し現役引退を決断した選手やヴァンフォーレのクラブのために成果を挙げて他クラブに去っていった選手を対象にした特別功労賞。今回選んだ泉澤選手は後者に該当します。泉澤選手がヴァンフォーレに在籍した期間は2年間ですが、近年出番を減らしていた彼が完全復活できたのもヴァンフォーレでの出場チャンスで結果を残したから。1年目は28試合に出場し3得点を挙げていましたが、2年目となる今シーズンは攻撃の中核選手として相手守備陣を打開する役割を担当。泉澤選手独特の間合いから切れ味鋭い仕掛けで瞬時に抜いていくドリブルはJ2屈指の突破力があり、またドリブルだけではなくクロスボールで味方の決定機をお膳立てしたり自らそのままシュートを狙っていく積極性も今シーズンは随所に発揮。8月までで26試合に出場し10得点と非常に調子の良い状態でした。しかし9月始めにアキレス腱を断裂する大ケガを負い長期離脱が決定。そのままシーズン終了となってしまいました。このオフには大宮に完全移籍が成立しチームを離れることが決まっている泉澤選手。2年間でありながらそのドリブルでサポーターに歓喜と強烈なインパクトを残したということで、この賞の受賞となりました。
【最優秀選手(MVP)賞】→
荒木翔選手
映えある2021年のヴァンフォーレ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー最優秀選手賞(MVP)には荒木選手を選出。荒木選手は在籍4年目。プロ入り当初はボランチが主戦場でしたが、豊富な運動量と正確な左足のキックが最大限活かせるウイングバックに転向。すると1年目は全くリーグ戦での出番がなかったものの、2年目は9試合&3年目は28試合に出場と徐々に出場数を伸ばしていきます。4年目となる今シーズンはリーグ戦の全試合(42試合)に出場。うち先発が41試合とほぼ毎試合出場していた印象がありますね。主に縦に突破してから左足でスムーズにクロスボールを供給できる左サイドにポジションの軸を置きながら、繋ぎで左足を使い複数人の連携でサイドを突破していき中央を見ながらプレーできる右サイドでのプレーも柔軟にこなしていた荒木選手。左足が利き足でありながら左だけではなく右ウイングバックも器用にこなすことができるのも彼の魅力だと思います。シーズン終盤戦ではウィリアン・リラ選手との呼吸も合ってきてアシストを連発。ウイングバックの選手が全42試合出場3得点9アシストの記録はMVPに値するような結果と言えるのではないでしょうか。
…以上各賞と大賞を発表しました。もうすでに来シーズンの契約を結んでいる選手とまだ保留している選手がいますが、もし来年もヴァンフォーレでプレーしてくれるなら今シーズン以上のパフォーマンスをサポーターに披露できるようにさらに日々の練習を頑張ってほしいですね。そして来年も今頃のこのコーナーで誰を選ぶか悩ませてください。
受賞した選手の皆さん、おめでとうございました!
☆2021年のヴァンフォーレ検定を作成してみました!
2021年ヴァンフォーレ甲府検定
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