ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

ジェフ千葉戦の写真公開

2020-07-31 | Weblog


少し遅くなりましたが、7月25日にホームで行われた2020年明治安田生命J2リーグ第7節ジェフ千葉戦の試合の様子をたくさん写真に収めてきましたので、ここで紹介したいと思います。




開幕戦以来約5ヶ月ぶりとなる久々のサッカー観戦でした。新型コロナウイルス感染拡大防止の超厳戒態勢下の試合なので、入場制限もしているためにスタジアムを訪れる人も極めて少なかったですね。天皇杯初戦の雰囲気のようでした。





いつもとは違う入場ゲートが設けられており、人と人との距離を一定に保ちながら整列。チケットに名前と電話番号を記入し、係員が確認後自分で半券をもぎります。また遠隔で体温を測る検温所も設置されていて、平熱ということとマスク着用も含めてそれに合格した人がスタジアム内に入れます。




ヴァン君も感染防止対策を呼び掛けます。




座席の一列前と後ろはすべて空席&両隣は空席とソーシャルディスタンスを守った座席決めがなされていて普段とは違いますが、基本的にスタジアム内はサッカーの良い雰囲気が漂っていました。このような鮮やかな断幕が各所に飾ってありましたよ。




ゴール裏のスタンドに掲げられていたメッセージ。





ピッチ内練習に励む選手たち。このように時折笑顔も見られるなど和やかな感じでしたね。




小泉選手はイケメンですね。






画面を割るパンチで登場する今シーズンの選手紹介画像。各選手の隠れた演技力が発揮されます。




新井選手を先頭に入場。




整列後の記念撮影はいつもの肩を組むスタイルではなく、ソーシャルディスタンスを守って並んでいました。腰に手を置いて勇ましく構えている立ち方は格好良いですね。




キックオフ前の円陣はいつも通り行われます。…良いのかな?




ここ数年恒例となっているドゥドゥ選手の天へのお祈り。キックオフ直前に行われます。




球際の攻防に競り合っていくバホス選手とドゥドゥ選手。




3バック+両ウイングバックが下がり5バックを構成。この写真を見るとディフェンス時にどのように守っているか分かりますね。




セットプレーでは横一列にラインを構成。オフサイドの罠を張り、ゴールからできる限り離れて守備網を形成します。




相手の長身FWクレーべ選手にマークにつく今津選手。タッチライン付近でクリアした際に「っしゃー!」と大声を出すなど、気持ちのこもったディフェンスを披露。今や不動のCBですね。




ゴールキックを蹴る岡西選手。彼のキックは正確でラインギリギリにいる選手めがけて蹴ることができます。




田坂選手に対応する内田選手。どちらに動いても良いように重心を低く構えています。





夏場の気温が高い環境なので、ハーフタイムの他にも前後半1回ずつ飲水タイムが設けられています。もちろん水分補給をしますが、それをしながら監督やコーチなどから指示を受ける時間も兼ねています。試合中にプチ修正ができるのも飲水タイムの特徴ですね。




小柄な体格ながら機敏にピッチを動きまわる泉澤選手。キレキレのドリブルも健在です。




千葉を率いるユン・ジョンファン監督。実績と才能のある指揮官なので、これから彼のもとで千葉は強くなっていきそうですね。でもユンさん、堀米選手連れてきてよ~。





我らがヴァンフォーレの指揮官伊藤監督は戦術ボードを使ってコーチと相談中。




武田選手は当初左足のテクニック力を活かしたゲームメーカータイプだと思っていたのですが、実際に見てみると懸命に相手にプレスをかけにいき、すぐさま自陣のスペースを埋めるために戻ってくる攻守に精力的なタイプだったのが驚きでしたね。あまり動かない王子様タイプ(ジャイキリだとジーノ選手)と思っていたので、良い意味で期待を裏切ってくれました。





ヴァン君&フォーレちゃんはコロナ禍によるイベントの中止で露出は減りましたが、ハーフタイム中にスタンド前を何往復もするなどここぞの場面で必死に存在をアピールしていました。彼らは元気です!




先制点を奪い喜ぶ選手たち。写真暗くなっちゃった。




見事な先制点のミドルシュートを決めたのは新井選手。ゴール者紹介のビジョンでは新井選手からリトル新井選手が出てきちゃっています。…スタンドかな!?




中盤のコンダクター(指揮者)野澤選手。それにしても顔が小さくてスラッと背の高いモデル体型ですね。羨ましい…




副審からボールをもらいスローインにいく藤田選手。彼がこの試合のキーマンとなります。


→続く




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若手台頭も終了間際の被弾により引き分け【水戸ホーリーホック戦】

2020-07-31 | Weblog
29日にアウェーで行われた2020年明治安田生命J2リーグ第8節水戸ホーリーホック戦ですが、試合結果は2対2の引き分けに終わりました。ヴァンフォーレの得点は前半に挙げた太田選手と松田選手のゴールでした。


☆関口選手&長谷川選手デビュー
前の試合から中3日ということで、伊藤監督は大幅なメンバー変更を敢行。先発を9人入れ替えたなかで特に注目されたのが現役大学生の関口選手。現在ヴァンフォーレの右ウイングバック(サイドバック)は橋爪選手が長期離脱中、小柳選手は最近3バックの一角に定着しつつあり、藤田選手が主なスタメンとして頑張っていますが、彼に続く人材が不足しているのがこのポジション。その選手層が薄くなっているところに果敢にチャレンジしていくのが特別指定選手としてチームの活動に参加している関口選手でした。大学生らしくハツラツした思い切ったプレーがみせられるかが注目点でまだまだ粗削りなところが攻守の場面でありましたが、チームの攻撃に顔を出したりサイドを突破してくる相手選手に必死に付いていくなど気持ちのこもったプレーを披露(87分間出場)。関口選手と同じく法政大学在籍中で特別指定選手の長谷川選手も後半33分から途中出場するなど、上々のプロデビュー戦を飾れたと思いますね。

☆熾烈な中盤の争い
対戦相手の水戸は4-4-2のシステムで各ラインがフラットに並び、攻守の場面で切り替え早くコンパクトにまとまることで局面で数的優位の状況を作り出します。ヴァンフォーレも3-4-2-1と中盤に基本6人を置くスタイルなので、この試合は中盤の位置でのボールコンタクトがとても多くあり、球際の攻防が激しく行われていました。一般的に中盤での争いを制したものがその試合の主導権を握ると言われているので、主導権を巡って両チームとも火花を散らしていた序盤戦だったと思います。

☆思い切りの良さが生んだ先制点
中盤で激しい攻防が繰り広げられていた序盤戦でしたが、ある選手のアグレッシブな行動によってその試合の均衡が破られることになります。前半24分、山本選手が最終ラインから放ったロングフィードが左サイドを上がっていた荒木選手にピタリと合いそこから攻撃のスイッチが入ると、近づいてきた太田選手はパスを受けてからカットインする動きで中央にいき、相手DFに寄せられる前に思い切って右足を振り抜きミドルシュートを放ちます。無回転気味に飛んでいったシュートはぶれて軌道が変化し、GKの手を弾きながらゴールに吸い込まれていきます。まさに太田選手の思い切った決断力が生んだナイスゴール。幸先良く先制点を挙げることに成功します。

☆ピンポイントで合った失点
先制点を奪われた水戸は前半27分、右サイドから攻撃を仕掛けるとそこからの連携から松崎選手がゴール前にクロスボールを供給。ゴール前で待っていたアレフ・ピットブル選手がヘディングで合わせてすぐさま同点に追いつきます。もちろん突破を許した守備陣の責任はありますが、このシーンは水戸の攻撃が良かったと個人的には思います。右サイドで起点を作り突破を仕掛ける際は複数人が絡んでいます。また一回サイドでディフェンスに引っかかるのですが、そこでもフォローする選手が近づいてきて崩すプレーを継続しています。そしてピットブル選手がほとんど動かなくても良いピンポイントクロスを挙げられる松崎選手のキックの正確性。連動した動きがあったからこそフィニッシュまで繋がった、ヴァンフォーレもお手本にしたいような得点でしたね。

☆油断を襲った追加点
しかしヴァンフォーレもやられて黙ってはいません。失点した直後の前半28分、再開後ラインを浅くコンパクトに保った水戸の陣形の裏を突くスルーパスを中村選手がハーフライン付近から出すと、前方を走っていた松田選手が抜け出します。相手マーカーを振り切り、飛び出してきたGKも少し右に移ることで体を伸ばしても届かない絶妙なドリブルのコース取りを選択し、タイミングをずらしたちょこんと浮かせたおしゃれなシュートを決めてあっという間に勝ち越しゴールを奪います。水戸は得点を取れた後ということで、試合中に持っていた絶対に失点をしないという気迫が一瞬無くなっていたように感じましたね。DFラインの裏のケアを怠り、そこをヴァンフォーレが素晴らしい速攻で突くことができた作戦勝ちでしたね。このゴールで松田選手は今シーズン7試合目にしてヴァンフォーレ移籍後初得点を記録。貴重な追加点を獲得します。

☆後半開始3枚替えの水戸
アレフ・ピットブル選手のゴールで1点返したものの、どこか歯車が噛み合っていなかった印象だった水戸。秋葉監督はその状況を受けて後半開始に合わせて3人の交代枠を使用してきました。背番号10番の山口選手を筆頭に外山選手など攻撃的センスを持つ選手を起用することにより、試合の流れを一気に水戸に引き寄せてきました。ヴァンフォーレは強固な守備ブロックを敷いて懸命なディフェンスを行うものの、その守備の頑張りを攻撃陣は活かせないまま潰されて攻守が変わり守勢にまわる機会が格段に多くなっていきます。次第に相手の精力的な攻撃に防戦一方になっていくヴァンフォーレ。疑惑の判定に助けられる場面もあり、なんとか持ちこたえる時間が続きます。1点差を守り切るために伊藤監督が下した決断は交代枠5人を使い切ることでした。

☆積極采配裏目
ヴァンフォーレは後半18分に宮崎選手を入れると、後半33分には武田選手と現役大学生の長谷川選手&後半42分には新井選手と中山選手というフレッシュな人材を次々とピッチに送り出します。しかし個人的にはこの積極的に交代をみせた決断が最後の最後に響いた気がしますね。前節の千葉戦は試合中築き上げてきた守備のバランスを大切に既存の選手たちのパワーをできるだけ保ちながら逃げ切りに成功していました。それが今回は体力面を重視し選手個々の機動力を判断して交代していたように思います。後半アディショナルタイムに失点し最後まで守り切れなかったのは、守り続けた疲弊感よりも組織的な甘さが大詰めの場面で出てしまい、守備のバランスを崩してしっかりと試合を締められない精神的な若さが露呈していた感じでしたね。連動性を持って攻めてきた水戸も巧かったのですが、試合中随所にみせていた組織的な守備構成をヴァンフォーレができていたら防げた失点だったと個人的には思います。

☆後味は悪いが…
試合内容的には押し込まれ続けて土壇場で同点弾を食らう後味が悪い試合展開となりましたが、結果的には連勝をしたあとのアウェーでの勝ち点1獲得なので全く悲観しなくても良いと思います。試合の終わらせ方や他にもいろいろ課題は挙がったので、修正すべきところはしっかり行って今後同じ展開にならないように気をつけ、関口選手や長谷川選手のJリーグデビューや太田選手&松田選手という出番を虎視眈々と狙う位置の選手が得点を記録してゴール感覚を身につけることができた収穫点も忘れずに、ポジティブに次の試合に繋げてほしいと思います。


…この引き分けによってヴァンフォーレの今シーズンの成績は、3勝4分け1敗の勝ち点13で7位となっています。若手の選手起用や守勢時の試合の進め方など様々な場面でいろいろなことにチャレンジできたと思うので、この経験を次のミッドウィークの試合に確実に活かしてほしいと思います。次も中3日の過密日程。夏場の環境も重なるのでコンディションを万全にして勝利を目指しましょう!



【公式】ハイライト:水戸ホーリーホックvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第8節 2020/7/29





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試合結果【水戸ホーリーホック戦】

2020-07-29 | Weblog
【2020年明治安田生命J2リーグ第8節】

◇試合結果◇
△水戸ホーリーホック2-2ヴァンフォーレ甲府△

◇得点者◇
前半24分(甲)太田
前半27分(水)アレフ・ピットブル
前半28分(甲)松田
後半46分(水)山口

◇試合会場◇
ケーズデンキスタジアム水戸(茨城県)

◇データ◇
    水戸 甲府
52% ボール支配率 48%
12本 シュート数 11本
518本 パス成功数 425本

◇今シーズンの成績◇
3勝4分け1敗(勝ち点13) 7位

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇





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本日水戸ホーリーホック戦!見どころ紹介

2020-07-29 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2020年明治安田生命J2リーグ第8節アウェー茨城県水戸市のケーズデンキスタジアム水戸にて水戸ホーリーホック戦です(19時キックオフ)。

なおこの試合は超厳戒態勢試合となっています。県を跨いでの移動による観戦は控えてください。



【試合会場周辺の天気情報】 goo天気 7月29日 6:00発表
ケーズデンキスタジアム水戸(茨城県)
曇り☁️時々雨☔
最高気温:25℃ 最低気温:21℃
降水確率
6時~12時:50%
12時~18時:30%
18時~24時:50%


ミッドウィークの試合はメンバーが大幅に変わる可能性が高く注目選手を予想して挙げても外れることがあるので、今回は見どころだけをギュっと凝縮してお伝えしたいと思います。

4-4-2のフォーメーションで臨む水戸の特徴は、コンパクトかつ攻守の切り替えが素早く行える機動力のあるチーム。カウンター攻撃も仕掛けますが、基本はパスを細かく繋いで相手の隙を虎視眈々と窺っていくスタイル。若い選手を育てることに長けている1年目の秋葉監督のもとで、平均年齢24.8歳という若いメンバー構成で運動量豊富なサッカーを展開します。

攻撃面での特長は、機動力を活かしたサイド攻撃が強力。サイドを突破してからのクロスボールはグラウンダーでカーブを描きながら速い弾道で送ることが多く、前線はどちらかと言えば競り合いに勝つよりもタイミング良く点で合わせるフィニッシュを得意としている選手が多いですね。守備は4-4-2のブロックを形成しコンパクトにまとまっているので、サイドと1対1の突破を狙ってくる相手選手に強い印象があります。攻守の切り替えを頻繁に行えるスタミナもあるので、ヴァンフォーレはその動きに振り回されないようにしたいですね。

理想的な試合の進め方は、まずはこれまでうまくやってきた3-4-2-1のシステムで守備重視の方針は変えず、しっかりとアウェーのピッチに慣れるまで守備構築を怠らない姿勢が大切だと思います。地に足がついてきたら本格的に相手の守備ブロックの打開に努め、4-4-2のフォーメーションでは空きやすいDFとMFの間のバイタルエリアにタイミング良く入り込む仕掛けを徹底してほしいと思います。また単調なリズムで攻撃していたらなかなか相手の守備は崩れないので、後ろから前のポジションを追い抜いていく動きを積極的にみせて、相手が誰をマークするのか混乱させる流動的なプレーが欲しいところ。第5節の松本の塚川選手のゴールシーンは、後ろから上がっていった選手がチャンスを作りその後クロスボールを供給。クロスボールに合わせた塚川選手も相手DFから見えない位置から飛び込んで水戸からヘディングシュートを決めました。4-4-2の守備ブロックは一見隙のない強固な印象を感じさせますが、リスクを犯して一つのポイントで突破できれば連動してたちまち崩れていく側面も持っています。なのでヴァンフォーレが水戸を攻略するためには、後ろの選手がオーバーラップする勇気とバイタルエリアを使ったワンタッチプレーで相手のコンパクトな陣形を抜け出すスピードが求められます。よって今回は混戦を抜け出すスキルを持っている太田選手がキーマンになると個人的には思います。


中3日とハードなスケジュールで選手のやりくりがとても難しく、ヴァンフォーレは第5節で先発選手大幅入れ替えで臨んだチームがうまく機能せずに失点を積み重ねて敗れています。その過ちが再びトラウマとなるのか、それとも失敗を教訓としてその経験を成長への踏み台にすることができるのか、今日の試合ではその点にも注目して見ると面白さが倍増すると思います。ぜひとも勝って自信をつけて山梨に帰ってきてほしいですね。




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戦略的白星でホーム3連勝【ジェフ千葉戦】

2020-07-27 | Weblog
7月25日にホームで行われた2020年明治安田生命J2リーグ第7節ジェフ千葉戦ですが、試合結果は2対1でヴァンフォーレが勝利しました!ヴァンフォーレの得点は後半に挙げた新井選手とジュニオール・バホス選手のゴールでした。


☆堅守継続
前節強豪大宮相手に後半早々のドゥドゥ選手の先制点を守り切って勝利したヴァンフォーレ。攻め込まれながらも失点をゼロで抑えた守備陣に自信がつく結果となったので、この流れを今回も引き続き披露したいところ。なので先発メンバーは大宮戦と全く変えずに戦術の継続路線を採用してきました。対戦相手の千葉の陣形は、コンパクトながらもどちらかと言えば引いて守りカウンター攻撃を狙うスタイル。両チームとも最近は守備重視の戦い方で勝ち点を積み重ねてきているので、どちらが先に自分たちの得意としているスタイルに試合の流れを引き寄せられるか注目されていました。

☆耐える前半
ヴァンフォーレはまずは失点のリスクを少なくするために攻守の切り替えを素早く、特に守備面では帰陣をいち早く行ってしっかりと守備ブロックを形成する意識を強く持ってこの試合に臨んでいましたね。そのおかげで危険な位置で相手をフリーにすることはほとんどなかったのですが、千葉は一本縦にくさびとなるパスを入れてからサイドに展開しそこから斜めにクロスボールを供給してゴール前で競り合うシーンを作ってきました。千葉にはクレーベ選手や山下選手など競り合えるタイプのFWを揃えており、ヘディングなど一発で決定機を作られてしまう恐れがあったのでその攻撃は脅威でした。大部分は今津選手や小柳選手が中心となって跳ね返すことができていましたが、それでも山下選手や矢田選手にあわやの場面を作られるもののGK岡西選手の好セーブにも助けられて相手に得点を許さず。前半はなんとか失点をゼロで抑えます。

☆光る新井選手のポジション移動
両チームともにどちらかと言うと控えめな印象だった前半。その緊迫した状態を打開すべくハーフタイムで効果的な修正を図れたのはヴァンフォーレの方でした。本来は3バックの中央にいる新井選手が一列上がりボランチのポジションに入るとフォーメーションを変更。その移動によって相手マークのズレに繋がり一瞬の隙を生み出します。後半4分、右サイドからのクロスが逆サイドに流れると武田選手が再び中央に折り返します。そのボールにバホス選手が競り合い、こぼれて相手がクリアしたところに走り込んできたのが新井選手。クリアボールをそのままダイレクトに合わせて左足を振り抜くと、地を這うようなミドルシュートが相手DFに当たりながらゴールに吸い込まれていきます。雨の影響でピッチがスリッピーなところにグラウンダーのシュートを打つことでボールが滑り弾道が少し伸びましたね。それで相手のシュートへの反応が一瞬遅くなり、選手に当たりながらピンボールのように軌道が不規則になったと思います。そしてポジショニングが良く、一列上げていなければシュートを狙えるタイミングにはなっていなかったので、そのポジション移動が功を奏したかたちとなりました。新井選手は2014年以来約6年ぶりのリーグ戦での得点ということで、さぞかし嬉しかったと思いますね。

☆またしても決めたセットプレー
0対0の均衡が破れ、相手の心が乱れた隙をヴァンフォーレは見逃しません。守りの意識が強かった前半からその比重を攻撃にも傾けることができ、攻勢を仕掛けていく場面も目立つようになります。後半18分、CKのチャンスを獲得したヴァンフォーレはキッカーの藤田選手がニアサイドにボールを送ります。ニアサイドで待っていたドゥドゥ選手が頭で後ろに反らすと、その軌道にポジションをとっていたバホス選手が強引に押し込み、貴重な追加点を挙げることに成功します。バホス選手はこれで今シーズン3ゴール目で、調子の良さを結果で示しています。もちろんバホス選手のゴールも良かったのですが、なんといっても藤田選手の精度の高い右足のキックが素晴らしかったですね。藤田選手は今シーズンすでにセットプレーから2アシストを記録しており、今回は直接アシストとはならなかったものの完全に彼のお膳立てによるもの。チーム内に左足では内田選手という絶対的な存在がいますが、右足で精度の高いセットプレーを蹴ることができる存在が台頭してくれたことは、チームにとって大きな財産になりそうですね。

☆我慢の伊藤監督
一般的に得点の動きやすい時間帯と言われる後半立ち上がりに先制し、どんなチーム状態でも影響を受けないセットプレーで追加点を奪う。まさに理想的な展開で2点のリードを奪うことができたヴァンフォーレ。その点差を守りつつ残り時間を消化していくために伊藤監督がとった作戦が ‘我慢’ でした。今シーズンは交代枠が5人まで使用できるので疲れてきたメンバーを替えたい衝動に駆られるのですが、そこで気軽に替えてしまうと今までのチームの良い流れに良くない刺激を加える恐れが生じます。今は守備も統率が取れて組織的かつ活発にプレーできているという判断でそのままの展開を大事に試合を進めていきます。相手のユン・ジョンファン監督もしばらくは動きませんでしたが、2点差を追いかけるためにたまらずベンチから立ち上がり、交代枠を使ってきます。船山選手や見木選手&櫻川選手という攻撃的な選手を一気に投入し、流れを呼び込む手を打ってきます。また後半41分には米倉選手も投入して190cmの櫻川選手にロングボールで合わせていくパワープレーを企てていきます。千葉が逆襲への采配を行ったところを冷静に分析していた伊藤監督。まずフレッシュに動き回れる若手の宮崎選手を起用しサイドの選手へのプレッシャーを強めると、次に投入されたマイク選手と太田選手はロングボールのカウンター攻撃要員として前線で競り合う役とそのこぼれ球を拾う役の関係を効果的にこなします。ゴールに結びつく活躍はできませんでしたが、前線で彼らが存在感を示すことで千葉は攻撃に全精力を傾けられませんでしたね。5人代えられる交代枠を3人しか使いませんでしたが、その3人は試合を終わらせるためにそれぞれ明確な任務を持っていました。

☆対策が実を結んだ終盤
自陣でしっかり守ってボールを奪ったらただやみくもに前方にクリアするのではなく、マイク選手をめがけて蹴ることですぐに相手にボールを持たれるのを防ぎ、競り合いに勝つ場面も生まれてきます。それによって千葉は反撃のための集中した攻撃ができない感じでしたね。あと宮崎選手も攻守に精力的に動くことによってクロスボールの供給者にプレスをかけてそのゴール前に放り込むキック精度を落としていました。宮崎選手が頑張ることで他のサイドの選手もつられて頑張ってプレスに行っていたので、宮崎選手はチームに良い影響を与えるカンフル剤になっていましたね。後半アディショナルタイムに千葉は意地をみせて1点を返しましたが、ヴァンフォーレの守備の牙城を最後まで崩すことができずに2対1でタイムアップ。有効に時間を利用して守り切ったヴァンフォーレの戦略的な勝利だったと思います。


この勝利でヴァンフォーレは今シーズンの成績を3勝3分け1敗として、勝ち点12で6位に浮上しました。首位長崎は今のところ単独で突き抜けていますが、2位大宮との勝ち点差は ‘3’ と昇格圏内にジリジリと迫ることができています。まだシーズン序盤で順位はそんなに重要ではありませんが、上位に食い込んで精神的にチームがさらに自信がつくようにこれからも良い結果を残していってほしいと思います。

まずは連勝&ホーム3連勝(ホーム無敗)おめでとう!すぐ次の試合が来るのでまた準備をしっかり行いましょう。



【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsジェフユナイテッド千葉 明治安田生命J2リーグ 第7節 2020/7/25




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ジェフ千葉戦独自採点

2020-07-26 | Weblog



直接現地で観たヴァンフォーレの選手たちの活躍を独自の視点で辛口に評価&採点するこのコーナー。今回の対象試合は、2020年7月25日にホームで行われた明治安田生命J2リーグ第7節のジェフ千葉戦です。


【ジェフ千葉戦独自採点】
岡西(7.5)→強烈なシュートをがっちりキャッチしヘディングをファインセーブするなど前半は驚異的な反応で失点を防ぐ。後半もハイボールの処理を中心に安定感のある仕事ぶりを披露。終了間際の失点シーンは彼の責任ではない。失点ゼロで乗り切る前半のチームプランを好セーブで支えた。

今津(7)→気合いが入ったディフェンスで何度もハイボールを跳ね返し、相手のクレーべ選手や山下選手など長身FWにゴール前での仕事をほとんどさせず。守備面だけではなくサイドを駆け上がり大胆に前方にポジションを取るなど、味方のパスコースを増やす黒子的な仕事もこなしていたのは追加のプラス要因になる。

新井(7)→他のDFの様子を見ながら的確な守備統率を行う。後半始めからポジションを一つ前に移し可変フォーメーションのスイッチ役になると、そのポジショニングが功を奏し先制点に繋がるミドルシュートを放つタイミングが生まれた。チームが攻守で様々な対応ができるのも彼の考えられたポジショニングのおかげだと思う。

小柳(6)→今津選手とともにゴール前での空中戦の強さを発揮。サイドバックもこなせるように幅広い守備エリアをカバーできるのも彼の強みだと思う。目立つディフェンスはなかったが組織的な守備形成に貢献。

武田(7.5)→ボランチの位置で相手に素早く寄ってプレスをかけたり空いたスペースを埋めるなど運動量豊富に動き回り、攻撃面でもボールホルダーがいてほしいと思う場所にポジショニングをとり先制点に絡むなど攻守において大活躍。特に守備面での貢献は昨シーズンまでの小椋選手を見ている献身ぶりだった。個人的に選ぶこの試合のMVP。

野澤(6)→スペースに入ってパスをもらい、周囲の状況を確認してから落ち着いてボールを散らすパスの配給者としてチームのリズムを作り出す。しかし決定機に絡んだり守備時の貢献など彼の能力ならもっと試合の流れに絡むことができると思う。

内田(5.5)→左ウイングバックやサイドバックでプレー。ウイングバック時には高い位置を保ってクロスボールなどの攻撃的なチャンスを演出できるが、4バックのサイドバックになるとポジションを意識した窮屈そうなプレーになってしまう。相手サイドアタッカーに守備対応していても普通にクロスボールを上げられていたのはプレッシャーが弱い証拠で減点対象。

泉澤(6)→相手の懐に入り込んでのディフェンスや切れ味鋭いドリブルでサイドから仕掛けたりと小柄な体格を活かして機動力ある動きを披露。今回はゴールから遠い位置でのプレーが目立ったので、欲を言えばもっとゴールに近い位置で彼のテクニック力をみせられたら相手の脅威は倍増すると思う。後半44分に途中交代。

ドゥドゥ(6)→前線で精力的な組織的ディフェンスを行いつつ、攻撃のチャンスをひたすら待つ。ボールを持てば独特の雰囲気でドリブルを仕掛ける力を発揮できるが、今回はシュートの機会が少なかった。相手のタックルで削られた足の状態が心配される。後半32分に途中交代。

藤田(6.5)→右のウイングバック&サイドバックで主に守備面での仕事を担当。千葉の左サイドには為田選手や安田選手など高い攻撃性能を持つアタッカーがいたが、突破される機会はほとんどなかった。それよりも今や守備の貢献よりもセットプレーのキッカーとして抜群のセンスをみせており、またしてもCKからバホス選手の追加点を演出した。

ジュニオール・バホス(6.5)→前半は守備貢献も少なく攻撃でも直線的な動きで相手にプレーを読まれることが多かったが、後半になると周囲の状況を確認しながら連動して動けるようになり、プレーが見違えるように良くなった。ゴールシーンは彼が持つ研ぎ澄まされた得点嗅覚が爆発した。後半38分に途中交代。


途中出場
宮崎(6.5)→後半32分、ドゥドゥ選手に代わり途中出場。激しく動いて相手にプレッシャーをかけにいき、サイドでボールを持つと積極的に突破を仕掛けていくなど若手らしいダイナミックなプレーを随所に発揮しチームを活性化させた。終盤の時間帯になるとサイドに流れてボールキープし時間を使う組織プレーも披露。リードしている状況をよく理解していた。

ハーフナー・マイク(6)→後半38分、バホス選手に代わり途中出場。味方は分かりやすく前線に高いロングボールを蹴るので、そこに待ち構えて競り合う力強さをみせる。競り合いには負けてなかったが、周囲に落とす効果的なポストプレーはあまりみられなかった。決定機も作れず。

太田(6)→後半44分、泉澤選手に代わり途中出場。相手のロングフィードの供給者に前線でプレスをかけてそのキック精度を低下させる役割を担う。よく動けてはいたが、攻撃面での貢献はほとんどなかった。


指揮官
伊藤監督(7)→前節強豪大宮撃破の良い流れをこの試合でも発揮すべく、先発メンバーを変えずに臨んだのは正解。守備重視のスタイルで守備陣に自信がつき、攻め込まれながらも前半を無失点で終えたのはゲームプランを進める上で勝利に繋がる大きな要因となった。今シーズン交代枠が5人までとなり気軽に変えられる状況のなか、後半は守備面で組織的に機能していたので選手投入でチームバランスを崩さなかったのも高評価。我慢したおかげで相手がたまらず先に動き、その変化を確認してから次の一手を打って対策することができた。負傷交代のドゥドゥ選手に代わりフレッシュに動ける宮崎選手&マイク選手とスピードのある太田選手を終盤に投入することで人数をかけて守り、前線でターゲット役のマイク選手にロングフィードを当ててそのこぼれ球を太田選手が狙うカウンタースタイルへのチームプランの明確化が図れた交代カードの使用も冴えていたと思う。相手の長所をできるだけ出させない戦略的な勝利に繋がった。




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試合結果【ジェフ千葉戦】

2020-07-25 | Weblog
【2020 明治安田生命J2リーグ第7節】

◇試合結果◇
○ヴァンフォーレ甲府2-1ジェフ千葉×

◇得点者◇
後半4分(甲)新井
後半18分(甲)ジュニオール・バホス
後半47分(千)櫻川ソロモン

◇試合会場◇
山梨中銀スタジアム(山梨県)

◇データ◇
    甲府 千葉
40% ボール支配率 60%
11本 シュート数 16本
312本 パス成功数 621本

◇今シーズンの成績◇
3勝3分け1敗(勝ち点12) 6位(暫定)

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇





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本日ジェフ千葉戦!【超厳戒態勢試合】

2020-07-25 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2020年明治安田生命J2リーグ第7節ホーム山梨中銀スタジアムにてジェフ千葉戦です(18時キックオフ)。

前節強豪大宮に苦しみながらも勝利したヴァンフォーレ。上位進出やその先のJ1昇格を目指すのなら、これから勝ち星をコンスタントに増やさなければいけません。今回もまたホームゲーム。人数制限がかかる試合でありながら中銀スタジアムに来てくれるサポーターに歓喜の瞬間を届けるために選手たちには頑張ってほしいですね。ぜひとも勝って連勝といきましょう!そして試合に出場するか分かりませんが、千葉の佐藤選手&増嶋選手&堀米選手の元ヴァンフォーレ選手を中銀スタジアムのピッチで見たい!

またこの試合Jリーグ全試合放送のDAZNはもちろんですが、YBSラジオでも生中継が行われます。本日会場に行けない方はメディアを通してヴァンフォーレを声援を送ってください。その応援はきっと中銀スタジアムに届くと思います。

なお新型コロナウイルス感染拡大防止の ‘超厳戒態勢’ 試合です。普段の試合開催とは異なるのでスタジアムに向かう前に必ずヴァンフォーレ公式HP内の注意事項をお読みください。簡単で良ければ下記にある『7月以降のホームゲームについて』もご覧ください。ちなみにスタジアムでの当日券販売はありません。




【試合会場周辺の天気情報】 goo天気 7月25日 5:00発表
山梨中銀スタジアム(山梨県)
雨☔
最高気温:26℃ 最低気温:22℃
降水確率
6時~12時:90%
12時~18時:80%
18時~24時:70%

一日中雨。時折激しく降る時間帯があるので注意が必要です。体や持ち物が濡れないように雨具や雨を弾く袋など来場前に準備を万全にしておきましょう。




※再開後のホームゲーム観戦時のルール&マナーが書いてあります。
7月以降のホームゲームについて(2020年7月7日過去記事)


※ヴァンフォーレギフティング(投げ銭)&参加型リモート応援システムについてはこちら。
ヴァンギフって何?参加型リモート応援システムって?(2020年7月18日過去記事)


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ジェフ千葉戦見どころ紹介

2020-07-24 | Weblog
前節苦しい展開ながら後半6分のドゥドゥ選手の先制点を最後まで守り切って大宮に1対0で勝利したヴァンフォーレ。攻撃機会やシュート数などチャンス自体は少なかったものの、2位大宮を撃破できたことは今後戦っていく上で大きな自信になると思います。次もホームゲーム。これまでホーム戦は負けなしなので、この流れを止めないようにぜひとも勝利&連勝を目指してほしいですね。


【ジェフ千葉】
☆今シーズン:3勝3敗(勝ち点9) 7位
☆ここ最近5試合のリーグ戦成績:→×◯×◯×
☆注目選手:田口選手、増嶋選手、堀米選手
☆予想布陣:3-4-2-1



☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ジェフユナイテッド千葉vs東京ヴェルディ 明治安田生命J2リーグ 第6節 2020/7/18


今シーズンから指揮を執るユン・ジョンファン監督。鳥栖では2011年にJ1昇格に貢献し、C大阪でルヴァンカップや天皇杯を制した実績十分の指揮官が近年低迷する千葉でまず取り組んだのが守備の改善。失点を減らすことが安定した力を発揮する手段と捉え、守備時には4-4-2のブロックを組んで相手の侵入を防ぎ、連動したプレスでボールを奪った後は素早い攻守の切り替えで一気にカウンター攻撃を仕掛ける王道の堅守速攻スタイルを採用しています。特に攻守の切り替えの早さや運動量豊富に動いてプレスをかけ続けるディフェンスなど、ユン・ジョンファン監督のスタイルが守備面で大いに発揮されています。その分相手にボールを支配される率は高くなりますが、割り切った戦い方をすることによってどんな相手にでも接戦に持ち込めている印象があります。

前の試合から1週間間隔が空いていることと中3日で行われる次の試合が山形とのアウェー戦ということで、週末のホームゲームに主力を起用するためには今回の試合にも主力組が使われることが濃厚。予想スタメンに近いかたちになりそうで、それを踏まえた注目選手1人目は田口選手。田口選手は名古屋で経験を積み磐田では中盤の舵取り役として抜群の存在感を放っていた彼は、中盤の底の位置で攻守のバランスをとるプレーが巧みで、危険なエリアを率先してカバーしラインの上げ下げを調整する重要な役割を担っています。またチームの攻撃時には的確に相手の嫌がるポイントにパスを出せる状況判断力に優れているのも特長の一つ。近年どこかしら不安定だった千葉が最近安定感を発揮し始めたのも彼の影響によるものが強く、ヴァンフォーレは彼を自由にさせないことが相手の流れを食い止めるポイントになりそうですね。2人目はチャン・ミンギュ選手。現在21歳の彼はその若いパワーでエネルギッシュに活動できるCB。183cmと上背もあり、競り合いの強さはもちろん速さや1対1の守備にも相当自信を持っています。CBのパートナーが守備統率を担当し、チャン・ミンギュ選手がキレ良く動いてボールを跳ね返す千葉のディフェンス陣は役割分担がしっかりしていると思いますね。3人目は山下選手。184cmと長身FWでありながら機動力を備えていて、サボらず精力的に前線でチェイシングできる選手。ユン・ジョンファン監督がこのスタイルで試合を優位に進めていくためのまさしくキーパーソンになる存在で、連動した守備のプレスのファーストディフェンダーとなります。またセットプレー時にゴール前でヘディングやボレーなどで点で合わせることができる能力があります。また相手のミスを見逃さないタイプなので、ヴァンフォーレは集中力を高めてDFラインや後方でのパス回しを行った方が良さそうですね。


【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズン:2勝3分け1敗(勝ち点9) 10位
☆ここ最近5試合のリーグ戦成績:→△△○×○
☆注目選手:新井選手、藤田選手、ジュニオール・バホス選手
☆予想布陣:3-4-2-1



☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vs大宮アルディージャ 明治安田生命J2リーグ 第6節 2020/7/19


前節の大宮戦は一言で言えば我慢して逃げ切った勝利。終わる時間が近づいてくるに連れて相手の猛攻の激しさが増してくる厳しい試合展開。うまく攻撃に結びつかないなかでいわば攻撃を捨てて守備を全力で取り組んだ結果、相手の反撃を凌ぎ切り1点のリードを守り抜くことができました。その守備時の集中力の高さは評価できるポイントで、今回もその点は存分に発揮できるように心がけてほしいですね。ヴァンフォーレは前節から1週間空き今回もホームゲーム&結果も残せたということで、先発メンバーの入れ替えはほぼないと予想します。それを前提として個人的に挙げたい注目選手1人目は新井選手。

新井選手は3バック時は中央のポジションにつきますが、チームのフォーメーションが可変したときには一つ上げてボランチを担当するなど、流動的にポジションをとってチームの弱みとなるポイントを消していきます。その柔軟な判断が前節の大宮戦では効いており、それが堅守に結びつきました。今回は相手がカウンタースタイルで来ることが濃厚なので、一気にFWにボールが渡らないように新井選手が主導となって組織的な守備網を構築できるかが相手の攻撃力を半減させる鍵になると思います。具体的にはロングフィードの配給者にプレッシャーに行ってそのキック精度を落とさせる役割&前線のターゲットとなる選手とロングボールを競り合う選手&競り合ってこぼれたボールを回収する役割の選手が各シーン1人以上は欲しいところ。誰がどの場面でどのようなディフェンスをするのか、統率者としてその判断と指示を新井選手にこなしてほしいです。そしてシステムを途中で変えることで状況に応じたメリットが生まれてくるので、チームがスムーズに可変できるかも新井選手のポジションチェンジにかかっていると思いますね。注目選手2人目は右のウイングバックでの出場が濃厚な藤田選手。千葉はカウンター攻撃の他にも突破力を活かしたサイドアタックが強力。特に左サイドには為田選手や船山選手&堀米選手など攻撃能力が高い選手が揃っているので、対峙する藤田選手がベテランの読みを駆使して彼らをどう封じ込めるかも見どころの一つ。あとセットプレーのキッカーとしても右足で精度の高いボールを蹴っており、ゴール前にピタリと合わせて今シーズン早くもCKで2アシストを記録しています。藤田選手の守備面での活躍の他にセットプレーでのキッカーとしても期待したいですね。ラスト3人目はジュニオール・バホス選手。多少体を当てられても怯まない体幹のしっかりしたフィジカルの強さと爆発的なスピードは彼の真骨頂。しっかり整備された組織的な守備網には特出した個の力が有効と一般的に言うように、バホス選手が切れ味鋭いドリブルで相手をきりきり舞いさせるシーンを今回見たいですね。


千葉は守備的に粘り強く戦ってくるチーム。しかも若い選手が多くアグレッシブに動くので、まずはその動きに振り回されないように冷静に落ち着いて臨みたいところ。そして両チームともに最近は守備的に戦っているので、どちらが先に得意なスタイルに試合の流れを持っていけるか注目点だと思います。今回はヴァンフォーレが引きつけて相手がボールを保持して前がかりになったところをカウンター一閃で得点を積み重ねて仕留めるのが理想的ですね。先ほども言いましたがホームゲームは今シーズン無敗中。このような情勢のなかでもスタジアムに駆けつけてヴァンフォーレを応援してくれる熱心なサポーターに勝利という最高のプレゼントをしてほしいと思います。




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新守護神!岡西選手の魅力

2020-07-24 | Weblog
今シーズンのJ2リーグは現在第6節まで消化しており、ヴァンフォーレは2勝3分け1敗の勝ち点9で10位に位置しています。開幕戦は岡西選手が務め、長い中断期間明けの第2節の先発は河田選手が務めていたGKのポジション。しかし第2節の途中で河田選手が左足を痛めて交代すると(その後全治6週間と診断)、この試合の後半35分からピッチに入ったのが岡西選手でした。




岡西選手は1990年生まれの現在30歳。大阪府出身で中学校までは大阪のクラブに所属していましたが、2006年から2008年に山梨学院大学附属高校に進学し、サッカー部で3年間山梨の地で汗を流しました。その後中央大学に進み、そこでの活躍が認められてヴァンフォーレから声がかかり2013年に入団が決まりました。加入からしばらくは出場機会に見離され第3GKという座を抜け出せずにいましたが、2016年にJ1で1試合の出場経験を積みJリーグデビューを飾ります。しかし荻選手や河田選手&岡選手などのポジション争いの壁に阻まれ、天皇杯やカップ戦での出場はあるものの肝心のリーグ戦ではベンチやスタンドから戦況を見守る日々が続きます。今年はライバルだった岡選手が富山に期限付き移籍したため、岡西選手にとってリーグ戦出場のチャンスが大いにあるシーズンになることが予想され、開幕戦では見事河田選手から守護神の座を奪って先発フル出場しました。河田選手負傷離脱後は正GKとして試合に出続けている岡西選手。岡西選手は在籍8年目となりますが、長い期間試合に出られなかったモヤモヤする気持ちと才能豊かなGKたちと長年切磋琢磨してきた経験を活かして現在光輝いています。

岡西選手の特長は、186cmの長身を活かしたハイボールの処理の安定感と利き足の左足から放たれるキック精度の高さだと個人的には思います。開幕戦の町田戦でも他のDFと連携しながら相手の186cm長身FWステファン選手にほとんど仕事をさせず、続く松本の阪野選手や金沢のルカオ選手などのポストプレーヤーも封じ込めることができていました。またセットプレーでも果敢に飛び出して空中戦を制するなど、今シーズンの岡西選手は自身の魅力を存分に出せていると思いますね。それとキック精度の高さは目立つストロングポイントではないのですが、そこがしっかりしていたら鋭い正確なロングフィードで前線の選手に一気に繋ぐことができるので、カウンター攻撃を仕掛けたいチームにとって大きな武器になります。あと岡西選手は意外にもこれまで自分が出場したリーグ戦で勝利がなかったのですが(カップ戦ではある)、第4節の金沢戦で白星を収めてその呪縛から解き放たれたのも今シーズンの飛躍に繋がっていると思います。

今年のヴァンフォーレのGKは河田&岡西&小泉選手の3人体制で回していますが、河田選手が6週間離脱することで現在一時的に2人だけに。この緊急事態を受けてクラブはアカデミーの揚妻選手を2種登録し、万が一の有事のために備えています。しかし岡西選手が健康で安定感のあるプレーを続けていたらもしものことを考える必要がなくなるので、彼には今シーズンたくさんの試合経験を積んで絶対的な存在になってほしいですね。そして高いレベルで河田選手と正GKのポジションを争ってほしいと思います。




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