前節町田に2対1で勝利してJ1昇格争いに踏み留まったヴァンフォーレ。しかし上位陣とはかなり差が広がっているため、差を縮めて追いつき&追い越すためには残りの試合すべてで勝利する強い気迫が必要だと思います。幸い可能性はまだ残されているので、その可能性を信じて一戦一戦集中して戦っていきたいですね。
【栃木SC】
☆今シーズン:11勝8分け10敗(勝ち点41) 9位
☆ここ最近5試合のリーグ戦成績:→△×△○○
☆注目選手:明本選手、田代選手、黒崎選手
☆予想布陣:4-4-2
※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:愛媛FCvs栃木SC 明治安田生命J2リーグ 第29節 2020/10/25
☆田坂体制の円熟味
栃木を率いて2年目を迎える田坂監督。就任初年度は20位に終わりましたが、その間も一貫したチーム作りを続けていて、2年目となる今シーズンようやくやりたいサッカーがピッチ上で表現されてきました。選手全員が高い守備意識を持っており、前線と最終ラインのポジション間の距離を短くコンパクトに保ちながら、複数人で球際の攻防に激しく行ってボール奪取を試みます。そして攻守の切り替えを素早く行い、カウンターアタックで相手ゴールを脅かすスタイルが定着。運動量豊富に動き回れる選手が多く揃っており、連動して波のように一挙に押し寄せるアグレッシブな守備は今や栃木の代名詞となっており、その守備力を武器にして現在9位と飛躍を続けています。ヴァンフォーレは第15節に対戦していますが、そのときは栃木に先制逃げ切りを許しているので、そのときの二の舞にならないようにこちら側から試合のペースを握りたいですね。
☆決してサボらない明本選手
今回個人的に注目している栃木の選手がいます。その選手とは明本選手。国士舘大学より今シーズン加入した明本選手は小学校から栃木のアカデミーで過ごしており、宇都宮市出身の生粋の宮っ子。170cm・65kgと平均的な体格ですが、左足を使ったプレーで今シーズンこれまで28試合に出場し4得点5アシストを記録するなど名実ともに栃木のエースに成長しました。なんといっても大学時代に鍛え上げたフィジカルと運動量は群を抜いていて、90分間絶えず走り続けられる驚異的なスタミナを誇ります。ボランチの経験もあり前線でボールを追い続けるファーストディフェンダーとして田坂監督が思い描くFWの理想像にバッチリハマっており、ショートカウンターを仕掛けるチームには欠かせないタイプの選手だと思います。個人的には福岡の遠野選手と並ぶ今シーズンJ2で良い選手だなと思うおすすめ選手の一人ですね。
☆空中戦に強い田代選手
丸坊主姿が特長のCB田代選手。185cmの長身を活かした競り合いの強さで次々とハイボールを跳ね返す力を備えています。また気迫あふれるプレーも披露し、苦しい時間帯にも懸命にパワーを引き出すことができます。栃木の固い守備力の中心には必ず彼がいるので、今回彼のもとに単純にハイボールを上げる攻撃をするのではなくゴール前から彼を釣り出すような工夫した攻めが必要になってくると思います。セットプレーの場面でも彼の高さには注意が必要だと思います。
☆右サイドのスナイパー
今の栃木にはもう一人忘れてはいけない存在がいます。それは黒崎選手。明本選手と同じくアカデミーに通っていた経験を持つ地元出身の選手で、9月末頃から出番を増やしてきたサイドバック。第28節の琉球戦では右サイドの攻め上がりからのクロスボールで3アシストをマークしており、自信をつけて今勢いに乗っている存在と言えます。前節の愛媛戦でも良い攻め上がりをみせていたので、彼がオーバーラップしてきたときにはその右足クロスに警戒すべきだと思います。
【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズン:11勝12分け6敗(勝ち点45) 6位
☆ここ最近5試合のリーグ戦成績:→×○○×○
☆注目選手:武田選手、新井選手、ドゥドゥ選手
☆予想布陣:3-4-2-1
※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsFC町田ゼルビア 明治安田生命J2リーグ 第29節 2020/10/25
☆出るときと引くときの守備のタイミング
前節の町田戦ではアグレッシブに前に出ていき連動して奪いにいくディフェンスと守備ブロックを形成して待ち構えるディフェンスを効率的に使うことで相手の攻撃をほぼ完璧にシャットアウトできていました。良く動く2トップ&連動した守備重視のスタイルと栃木は町田にチームスタイルが似ていると個人的には思うので、町田戦のように前に行く守備と引いて守る守備の使い分けがうまくいけば今回も相手の攻撃を防げると思います。今回出場濃厚な新井選手は前節信じられないオウンゴールをしてしまいましたが、今回の守備の使い分けには新井選手は守備の統率者として重要な役割を担うので、その失敗にめげずにこれまで同様積極的な守備をみせて自信を取り戻してほしいですね。
☆弱みをみせないアグレッシブさの継続
栃木は相手のパスコースを切りつつハイライン&ハイプレスを仕掛けてきます。パスコースが見つけられず後ろを向いてバックパスを考えるなど消極的な姿勢や、ボールを持ったままのんびりしているとその激しいプレスにボールを奪われて一気にピンチに陥ってしまうので、パスを回す際には瞬時の的確な判断力が選手たちには求められると思います。逃げ腰にはならずに堂々と前を向いて仕掛けていく明確な意図のパスを連続して出していけばヴァンフォーレの選手の技術力ではプレスを回避できると思うので、弱みをみせずにアグレッシブな姿勢をチームとして共有できるか、勝つための戦う強い気持ちや熱い闘志をピッチ上で発揮できているかも試合を優勢に進める注目ポイントだと思います。
☆剥がす力
前に出てきて奪いにくる相手に対して怯まず逆に仕掛けていくことができればこちら側にチャンスはやってきます。特に相手のボランチの選手が前にボールを奪いにきた場合は、きた瞬間に反転して相手を剥がしたら前には攻め込むスペースができています。またサイドの選手も同様に剥がすことができたら前方のスペースを使えます。そこは1対1の技術力の差となりますが、局面では積極的に仕掛けていく気持ちを忘れないでいてほしいですね。
☆手数をかけないフィニッシュ
相手は攻守の切り替えが早いので攻撃時にいろいろ考えていては守備の人数がすぐに元の状態に戻ってしまいます。守備ブロックを作られてはなかなか相手を崩すことが難しくなるので、相手が前に出ている状態のときにボールを奪って速攻に繋げられるかが得点の匂いがするポイントになります。特にドゥドゥ選手や泉澤選手は高いテクニック力があるので、マークにつく相手をかわしたあとはあまり手数をかけずにドリブルで一気にゴールに近づくプレーをみせてほしいと思います。アグレッシブにきた相手の裏のスペースを突くしたたかさをヴァンフォーレの選手たちには常に持っていてほしいですね。
☆相手の状況を見極める
栃木はアグレッシブにボールを奪いにきます。そして攻守の切り替えを素早く行い複数人で連動して動きます。そのサッカーのクオリティは90分間絶えず続けられるものではなく、ポイントポイントで必ずペースを弱めて1試合体力がもつように調整されると思います。そこが今回ヴァンフォーレの狙い目。栃木がペース配分を考えている時間帯のときにヴァンフォーレが攻撃の圧力を強めたら、相手はペースを乱されて理想的なプラン通りには試合を運べなくなります。また動きをセーブしているので、ショートカウンターで逆襲を受ける機会は減っていると思います。試合のペースを掴むポイントとなるので、そのときの見極めを新井選手など後方から前の状況を冷静に分析できる選手が行って、味方に的確な指示を送ってほしいと思います。
…栃木は一癖も二癖もある厄介な相手だと思います。相手の勢いに乗り込まれてしまったら、第15節のように守りをがっちり固められて逃げ切られてしまうので、まずはしっかりと自分たちの得意とするスタイルをピッチ上で表現することが求められます。そして相手の状況を見極めてそれに応じて攻勢を強めていけたら決定機はたくさん作れると思います。チームの柱となっている武田選手や泉澤選手&ドゥドゥ選手を中心として積極的にボールを預けていき、個の高い打開力でゴールを決めてくれることを期待しています。高い組織力に対抗するには高い個人能力だと思います。
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☆ここ最近5試合のリーグ戦成績:→△×△○○
☆注目選手:明本選手、田代選手、黒崎選手
☆予想布陣:4-4-2
※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:愛媛FCvs栃木SC 明治安田生命J2リーグ 第29節 2020/10/25
☆田坂体制の円熟味
栃木を率いて2年目を迎える田坂監督。就任初年度は20位に終わりましたが、その間も一貫したチーム作りを続けていて、2年目となる今シーズンようやくやりたいサッカーがピッチ上で表現されてきました。選手全員が高い守備意識を持っており、前線と最終ラインのポジション間の距離を短くコンパクトに保ちながら、複数人で球際の攻防に激しく行ってボール奪取を試みます。そして攻守の切り替えを素早く行い、カウンターアタックで相手ゴールを脅かすスタイルが定着。運動量豊富に動き回れる選手が多く揃っており、連動して波のように一挙に押し寄せるアグレッシブな守備は今や栃木の代名詞となっており、その守備力を武器にして現在9位と飛躍を続けています。ヴァンフォーレは第15節に対戦していますが、そのときは栃木に先制逃げ切りを許しているので、そのときの二の舞にならないようにこちら側から試合のペースを握りたいですね。
☆決してサボらない明本選手
今回個人的に注目している栃木の選手がいます。その選手とは明本選手。国士舘大学より今シーズン加入した明本選手は小学校から栃木のアカデミーで過ごしており、宇都宮市出身の生粋の宮っ子。170cm・65kgと平均的な体格ですが、左足を使ったプレーで今シーズンこれまで28試合に出場し4得点5アシストを記録するなど名実ともに栃木のエースに成長しました。なんといっても大学時代に鍛え上げたフィジカルと運動量は群を抜いていて、90分間絶えず走り続けられる驚異的なスタミナを誇ります。ボランチの経験もあり前線でボールを追い続けるファーストディフェンダーとして田坂監督が思い描くFWの理想像にバッチリハマっており、ショートカウンターを仕掛けるチームには欠かせないタイプの選手だと思います。個人的には福岡の遠野選手と並ぶ今シーズンJ2で良い選手だなと思うおすすめ選手の一人ですね。
☆空中戦に強い田代選手
丸坊主姿が特長のCB田代選手。185cmの長身を活かした競り合いの強さで次々とハイボールを跳ね返す力を備えています。また気迫あふれるプレーも披露し、苦しい時間帯にも懸命にパワーを引き出すことができます。栃木の固い守備力の中心には必ず彼がいるので、今回彼のもとに単純にハイボールを上げる攻撃をするのではなくゴール前から彼を釣り出すような工夫した攻めが必要になってくると思います。セットプレーの場面でも彼の高さには注意が必要だと思います。
☆右サイドのスナイパー
今の栃木にはもう一人忘れてはいけない存在がいます。それは黒崎選手。明本選手と同じくアカデミーに通っていた経験を持つ地元出身の選手で、9月末頃から出番を増やしてきたサイドバック。第28節の琉球戦では右サイドの攻め上がりからのクロスボールで3アシストをマークしており、自信をつけて今勢いに乗っている存在と言えます。前節の愛媛戦でも良い攻め上がりをみせていたので、彼がオーバーラップしてきたときにはその右足クロスに警戒すべきだと思います。
【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズン:11勝12分け6敗(勝ち点45) 6位
☆ここ最近5試合のリーグ戦成績:→×○○×○
☆注目選手:武田選手、新井選手、ドゥドゥ選手
☆予想布陣:3-4-2-1
※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsFC町田ゼルビア 明治安田生命J2リーグ 第29節 2020/10/25
☆出るときと引くときの守備のタイミング
前節の町田戦ではアグレッシブに前に出ていき連動して奪いにいくディフェンスと守備ブロックを形成して待ち構えるディフェンスを効率的に使うことで相手の攻撃をほぼ完璧にシャットアウトできていました。良く動く2トップ&連動した守備重視のスタイルと栃木は町田にチームスタイルが似ていると個人的には思うので、町田戦のように前に行く守備と引いて守る守備の使い分けがうまくいけば今回も相手の攻撃を防げると思います。今回出場濃厚な新井選手は前節信じられないオウンゴールをしてしまいましたが、今回の守備の使い分けには新井選手は守備の統率者として重要な役割を担うので、その失敗にめげずにこれまで同様積極的な守備をみせて自信を取り戻してほしいですね。
☆弱みをみせないアグレッシブさの継続
栃木は相手のパスコースを切りつつハイライン&ハイプレスを仕掛けてきます。パスコースが見つけられず後ろを向いてバックパスを考えるなど消極的な姿勢や、ボールを持ったままのんびりしているとその激しいプレスにボールを奪われて一気にピンチに陥ってしまうので、パスを回す際には瞬時の的確な判断力が選手たちには求められると思います。逃げ腰にはならずに堂々と前を向いて仕掛けていく明確な意図のパスを連続して出していけばヴァンフォーレの選手の技術力ではプレスを回避できると思うので、弱みをみせずにアグレッシブな姿勢をチームとして共有できるか、勝つための戦う強い気持ちや熱い闘志をピッチ上で発揮できているかも試合を優勢に進める注目ポイントだと思います。
☆剥がす力
前に出てきて奪いにくる相手に対して怯まず逆に仕掛けていくことができればこちら側にチャンスはやってきます。特に相手のボランチの選手が前にボールを奪いにきた場合は、きた瞬間に反転して相手を剥がしたら前には攻め込むスペースができています。またサイドの選手も同様に剥がすことができたら前方のスペースを使えます。そこは1対1の技術力の差となりますが、局面では積極的に仕掛けていく気持ちを忘れないでいてほしいですね。
☆手数をかけないフィニッシュ
相手は攻守の切り替えが早いので攻撃時にいろいろ考えていては守備の人数がすぐに元の状態に戻ってしまいます。守備ブロックを作られてはなかなか相手を崩すことが難しくなるので、相手が前に出ている状態のときにボールを奪って速攻に繋げられるかが得点の匂いがするポイントになります。特にドゥドゥ選手や泉澤選手は高いテクニック力があるので、マークにつく相手をかわしたあとはあまり手数をかけずにドリブルで一気にゴールに近づくプレーをみせてほしいと思います。アグレッシブにきた相手の裏のスペースを突くしたたかさをヴァンフォーレの選手たちには常に持っていてほしいですね。
☆相手の状況を見極める
栃木はアグレッシブにボールを奪いにきます。そして攻守の切り替えを素早く行い複数人で連動して動きます。そのサッカーのクオリティは90分間絶えず続けられるものではなく、ポイントポイントで必ずペースを弱めて1試合体力がもつように調整されると思います。そこが今回ヴァンフォーレの狙い目。栃木がペース配分を考えている時間帯のときにヴァンフォーレが攻撃の圧力を強めたら、相手はペースを乱されて理想的なプラン通りには試合を運べなくなります。また動きをセーブしているので、ショートカウンターで逆襲を受ける機会は減っていると思います。試合のペースを掴むポイントとなるので、そのときの見極めを新井選手など後方から前の状況を冷静に分析できる選手が行って、味方に的確な指示を送ってほしいと思います。
…栃木は一癖も二癖もある厄介な相手だと思います。相手の勢いに乗り込まれてしまったら、第15節のように守りをがっちり固められて逃げ切られてしまうので、まずはしっかりと自分たちの得意とするスタイルをピッチ上で表現することが求められます。そして相手の状況を見極めてそれに応じて攻勢を強めていけたら決定機はたくさん作れると思います。チームの柱となっている武田選手や泉澤選手&ドゥドゥ選手を中心として積極的にボールを預けていき、個の高い打開力でゴールを決めてくれることを期待しています。高い組織力に対抗するには高い個人能力だと思います。
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