ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと18年目を迎えました。ヤングパワー炸裂!

ツエーゲン金沢戦見どころ紹介

2021-04-30 | Weblog
前節の琉球戦で後半アディショナルタイムの失点によって敗れたヴァンフォーレ。今シーズン快進撃を続けている2位琉球相手に試合終了まで1点を争うスリリングな展開が持ち込めていたので、勝ち点はどうしてももぎ取りたかったのですが最後に力尽きうまくいきませんでした。上位クラブから離され、中位グループが迫ってきている状況を早く抜け出すためにも今回の試合で勝利を収めて勝ち点3を獲得したいですね。


【ツエーゲン金沢】
☆今シーズン:5勝2分け3敗(勝ち点17) 6位
☆ここ最近5試合の試合結果
→○××○△
☆注目選手:瀬沼選手、嶋田選手、庄司選手
☆予想布陣:4-4-2
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ツエーゲン金沢vs栃木SC 明治安田生命J2リーグ 第10節 2021/4/25



【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズン:4勝3分け3敗(勝ち点15) 7位
☆ここ最近5試合の試合結果
→×△△○×
☆注目選手:泉澤選手、三平選手、ウィリアン・リラ選手、パウロ・バイヤ選手
☆予想布陣:3-4-2-1
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:FC琉球vsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第10節 2021/4/25



この試合の注目点は2つ。まずは相手の組織的なサッカーをどう切り崩していくのかだと思います。チームを率いて5年目を迎える柳下監督のもとで金沢は近年戦術が成熟し、毎年メンバーが変わってもチーム力が落ちないしたたかさを持てるようになってきました。特に今シーズンは選手1人1人が自分の役割をしっかりこなし決してサボらずに最後までボールを追う精神を持ち、組織化されたディフェンスに加えてスピーディーな攻守の切り替えによって試合中に隙をみせないチームとなっています。それは最近の試合で新潟や町田&千葉などの強豪クラブ相手に1点差の試合に持ち込む粘り強さを発揮しており、今回ヴァンフォーレは手堅い金沢の一瞬の隙を見逃さない集中力が必要になってくると思います。そこで必要になってくるのが中盤の底からの的確な縦パス。中央の位置で試合状況を判断しやすいボランチのポジションの選手が、相手の守備形成を見極めて前線の選手に鋭い縦パスを送れるかがこの試合のキーポイントになりそうで、守備形成の綻びが生まれる一瞬を中村選手や野津田選手&山本選手は見逃さず、針の穴を通すような正確なパスを供給してほしいですね。そうすると相手は構えていない状態でボールが懐に入ってきた感覚に陥るので、その後の対応に焦りが生まれると思います。普通のリズムの攻撃を続けていたらなかなか金沢のディフェンスは切り崩せないと思うので、ボランチからの縦パスを中心とした勝負するパスを積極的に狙ってほしいと思います。その積極姿勢がゴールに近づくと個人的には思いますね。

それともう一つは新外国籍選手の存在感。先日来日し約2週間の隔離措置が終了したウィリアン・リラ選手とパウロ・バイヤ選手。チームに合流し日々の練習でコンディションを取り戻してきましたが、ついに今回の試合メンバーに選ばれてベンチ入りすることが濃厚となっています。もちろんまだ合流したばかりなのでチーム戦術やチームメートとのコミュニケーション面では不安はありますが、これまでの選手には持っていない攻撃の推進力と圧倒的なパワーを前線で発揮できると思います。試合展開が膠着したときや得点を奪いに行きたいときにはもちろん交代の選択肢に入ってくると思います。彼らがピッチに登場した際には他の選手たちが信頼し、プレーの特長に合わせた攻撃を全体ですべきだと思います。それによって彼らの思い切りの良いプレーが発揮されると思うし、まだチームプレーを覚えていない段階のエゴイスティックな良さも出てくると思います。チームの攻撃力をアップさせたいのなら、彼らを使いやすい状況に試合展開を持っていく必要がありますね。


…対戦相手の金沢は今シーズン首位を独走している新潟や勢いのある町田など強豪チーム相手でも1点差の接戦に持ち込める粘り強い戦いをしています。今回も接戦で1点を争うような試合展開になりそうですが、そのような状況でも力強く勝ち越せるようなヴァンフォーレの底力をみせてほしいですね。ホームゲームに集まるサポーターにJ1昇格を狙う気迫を選手たちにはみせてほしいと思います。




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山梨観光案内18~ヨドバシカメラ開店に沸く甲府中心街~

2021-04-30 | 山梨観光案内
繋がる集客力アップ~山梨の観光とサッカー観戦を結びつけよう~


山梨の観光を紹介し、プラスしてサッカー観戦にも興味を持ってもらおうとするコーナーの第18弾。今回紹介するのはヨドバシカメラ開店に沸く甲府駅周辺の甲府中心街を紹介します。甲府中心街と言えば甲府市以外の県内のサポーターさんやアウェーサポーターさんが電車やシャトルバスを利用しスタジアムに向かうときにほとんどの方が経由する地点なので、待ち時間や観戦前の腹ごしらえ&終了後帰宅前の一杯などで立ち寄る機会があると思います。そこで甲府中心街は以前の同コーナーでも第13弾で紹介しましたが、この機会に再び取り上げたいと思います。




まずは甲府駅の駅ビル ‘セレオ甲府’ 。6階建てのセレオは1階にスーパーマーケット、2階にフード&各種グッズ、3階にファッション、4階に文具と雑貨、5階にレストランやサロンなどが入るフロアで構成されています。甲府駅で降りたらほとんど移動せずに買い物ができるのがメリット。ちなみに2014年まではエクランという名前で営業していました。…豆知識。




2021年4月28日に甲府駅南口のすぐ前にあった旧山交百貨店跡地にオープンされたヨドバシカメラ甲府。山梨県初出店となる4階建てのヨドバシカメラは、1階に携帯電話とパソコンコーナー、2階に生活家電やお酒、3階に時計やテレビなどのAV機器&カメラやバック、4階にゲームやおもちゃ・CD&DVDコーナーのフロア構成となっています。山梨県は家電量販店は郊外に行かないとなかったりするため、甲府駅南口を降りて1分ほどの立地にあるのはとても便利。このヨドバシカメラ開店をきっかけにして衰退傾向にある甲府中心街の再活性化を図ろうと商店街の方々は気合いが入っているので、甲府中心街のこれからの盛り上がりにも一役買ってくれそうです。電車やバス移動のサポーターさんは絶好の買い物&暇潰しスポットとなりそうですね。





甲府駅南口を降りて県庁方面に進んでいくと通り沿いにたくさんの飲食店が立ち並んでいます。山梨の郷土料理ほうとうで有名な小作はもちろんのこと、個性的なお店や裏路地に入ればレトロな飲み屋街が点々とあり、昼や夜のディープな雰囲気にもいざなってくれます。夕方や19時キックオフの試合なら、終了後にお酒を楽しみながら帰ることができるので最高ですね。ただしこのご時世なのでマナーとルールを守ってほどほどに楽しんでください。




♪甲府の駅を降りたなら~西武の角をちょいと曲がり~♪のテレビCMでお馴染みの内藤セイビドー。CMは昔から流れていて山梨県人であれば誰もが口ずさめるローカルCM。お店は眼鏡や補聴器を取り扱っているようです。ちなみに西武はもうありません。




甲府市丸の内にある高層複合ビル ‘ココリ’ 。2010年末に開店し甲府中心街の活性化に貢献すると思われたココリでしたが、長年売上の伸び悩みに苦しんでいてテナントの入れ替わりが目立ちます。しかしイオン系列のスーパーなどは撤退したものの、ダイソーや串揚げ居酒屋&サンマルクカフェや2階にはアニメイトなどサブカルチャーやトレーディングカードのお店があるなどホビータウンとして盛り返しています。ちなみに上層階には居住スペース&7~8階は宝石の専門学校が入っています。




甲府市丸の内にある山梨県を代表する岡島百貨店。設立が昭和11年&創業が天保14年という老舗のデパート。もちろん改装は繰り返していますが、新しい建物にはない風格と伝統&格式を感じさせてくれます。8階まであり、1階は化粧品やアクセサリー&婦人靴などで2階から4階はレディースとメンズのファッションフロア、5階は家庭用品や寝具&子供服、6階は書籍や文具&玩具、7階は大催物&レストラン街となっています。各種ブランドが揃っているので、しっかりしたものを知識豊富な販売員さんから購入したい方はおすすめです。ちなみに6階にヴァンフォーレ甲府のグッズ売り場がありましたが、2021年3月末をもって閉店しています。…残念!




甲府市丸の内にある甲府市役所。2013年に新しい庁舎となりましたが、今でも近代的な雰囲気が漂っています。




10階建ての庁舎には一般的な役所業務をするフロアの他にも最上階に展望テラスが設けられています。展望テラスは一般の方でも無料で利用可能。







このように甲府駅周辺の景色を一望できます。天気の良い日は富士山も眺められます。展望テラスは8時半から21時半まで利用可能なので夜景も楽しめますね。あまり知られていない穴場スポットなので、試合観戦の前後の時間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?


※前回甲府中心街を特集した記事のリンクも貼っておきます。
山梨観光案内13~甲府駅周辺~(2017年6月13日過去記事)




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求む得点を取る貪欲さ【FC琉球戦】

2021-04-29 | Weblog
25日にアウェーで行われた2021年明治安田生命J2リーグ第10節FC琉球戦ですが、試合結果は0対1でヴァンフォーレは敗れてしまいました。


◇良かった点◇
この試合で良かった点は組織的なプレーが攻守にできていたことだと個人的には思います。今回の先発にはトップに鳥海選手を置いて泉澤選手と長谷川選手という機動力のある2シャドーをトライアングルに並べる攻撃陣を形成。そこに運動量豊富な荒木選手と関口選手をウイングバックに配置し、ボランチに中村選手と野津田選手という精力的に動けるタイプを起用するなどよりアスリート性が強い傾向が出ていました。それによって選手たちは試合開始から積極的な動きをみせ、前から相手へのプレスがよくかかっていました。組織的な前線からの守備が機能していたので序盤の時間帯はショートカウンターを仕掛けて数多くのチャンスを迎えていましたね。しかし前から圧力をかけていてもシュートを放っても得点が決められないでいると、相手は冷静さを取り戻してこちらを分析する余裕ができてきます。前半の中ほどの時間帯からハーフタイムを迎えるまでは琉球に試合のペースが傾いていったので、ヴァンフォーレとしては良い流れの前半の早い時間帯にゴールを決めて先制点を奪いたかったですね。

もう一つ良かったところは守備の粘り強さをみせられたこと。後半アディショナルタイムに失点はしましたが、そこまでのヴァンフォーレは山本選手を中心に新井選手やメンデス選手が懸命なディフェンスをみせて琉球の高い攻撃力を防いでいました。それは前半からの前線へ激しくプレッシャーをかけにいくスタイルが選手が交代して落ち着き、新たなディフェンススタイルが求められていたなかでも相手の仕掛けを跳ね返し続けたのはしっかり評価すべきだと思います。飛ばす体力を使うディフェンスと効率的に動いて体力の消費をできるだけ抑えるディフェンスを試合中に使いこなし、相手にほとんどの時間失点を許さなかった今回の経験は次にも活かすべきだと思いますね。


◇悪かった点◇
この試合悪かった点は、一定のリズムから1段階&2段階と攻撃にギアを上げられなかったこと。というのもハイライン&ハイプレスからショートカウンターを仕掛けるなど特に前半は積極的な攻めをみせていたヴァンフォーレですが、相手の戻りの早さによって一旦その攻撃スピードを止められたらセーフティにボールを回そうとバックパスを選択する機会がとても多いのが気になります。もちろん後ろに戻すのは試合のペースを考えると必要な行為なのですが、やり過ぎると相手に攻撃の怖さを与えられずに仕掛けの場面で敵の陣形も引いて守られてしまうので、崩すためには相当なパワーが必要になります。せっかく敵陣深くまでボールを運べたなら、そこに留まり耐える勇気ももう少し見せてほしいところ。昨年まで在籍していたドゥドゥ選手は下げる選択肢を選ばずに最低でも横パスを繋ぐなど、前を向いた攻撃をしていたからこそたくさんの決定的チャンスを作っていたと思います。ボールを奪われずにポゼッションする姿勢も大切なのですが、得点を取るためには好位置で仕掛ける強い気持ちをみせていってほしいと思います。

あと一つは、ゴールに対して貪欲な姿勢の選手が見当たらなかったことが挙げられます。試合開始からヴァンフォーレの前線には鳥海選手や泉澤選手&長谷川選手と機動力あふれる選手が揃っていました。攻撃のときはもちろん守備時にも幅広いエリアで精力的にチェイシングに行くプレーをしていたので、組織的なサッカー形成に貢献していました。しかしその分好機にボールを奪えてもゴールに近い位置に選手がいない場合が多く、パスコースが見つからずに攻撃を組み立て直すシーンもありました。中央の最前線で相手を引き連れながらも瞬時のスピードや圧倒的なパワーをみせて有効なパーソナルスペースを作れる存在がいたらチームの決定機はより多く作れたと思います。今のチームにはゴールに貪欲な姿勢の選手が欠けていて、多少組織的プレーをしなくても許されるような攻撃の核となる存在が欲しいですね。そのような選手を起用すれば攻守に連携の取れた組織的サッカー形成でチームバランスが崩れる要因になるリスクは伴いますが、攻撃のクオリティは安定すると思います。やはり屈強なフィジカルでのポストプレーが期待できる新戦力のウィリアン・リラ選手は待ち望まれていますね。

序盤から組織的なプレスと素早い仕掛けで試合のペースを握ったヴァンフォーレでしたが、得点へのパワーが足りず奪い切れなかったことで琉球に徐々に盛り返されたという今回の試合でした。そして後半アディショナルタイムには失点に繋がる疑惑の判定もありましたが、ゴール&ファールうんぬんにして個人的にはそこにいく段階までにヴァンフォーレはセーフティな展開に持っていってほしかったのが正直な感想ですね。ヴァンフォーレは現在良いかたちのサッカーを行っていますが、やはりゴールのためには得点に貪欲な姿勢の選手が切望されます。


…この敗戦によって今シーズンのヴァンフォーレの成績は、4勝3分け3敗の勝ち点15となり順位は7位に転落。上位クラブとの差は広がり、中位グループが間近に迫ってきています。油断するとあっという間に二桁順位になってしまう恐れがあるので、ここでもう一度危機感を感じて再び上位に食い込めるように選手起用や戦術の見直しの余地を含みつつ今後に向けて勝てるサッカーを追求してほしいですね。今が踏ん張りどころだと思います。



【公式】ハイライト:FC琉球vsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第10節 2021/4/25





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試合結果【FC琉球戦】

2021-04-25 | Weblog
【2021年 明治安田生命J2リーグ第10節】

◇試合結果◇
○FC琉球1-0ヴァンフォーレ甲府×

◇得点者◇
後半45分(琉)池田

◇試合会場◇
タピック県総ひやごんスタジアム(沖縄県)

◇データ◇
    琉球 甲府
49% ボール支配率 51%
7本 シュート数 11本
432本 パス成功数 495本

◇今シーズンの成績◇
4勝3分け3敗(勝ち点15) 7位

◇Target J1◇
★★★★★★★★★★
★★★★★☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆
※目標勝ち点82

勝→★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
分→★★★☆☆☆☆☆☆☆
負→★★★☆☆☆☆☆
※24勝10分け8敗

今シーズンのJ1昇格への目安となる勝ち点82以上&24勝10分け8敗の目標を現時点でどれだけ達成できているかを図に表したものです。

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇





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本日FC琉球戦!見どころ紹介

2021-04-25 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2021年明治安田生命J2リーグ第10節アウェー沖縄県沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムにてFC琉球戦です(17時キックオフ)。

新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置の期間(4月12日から5月5日)における対応によりビジター席の設置はありませんのでご注意ください。


【試合会場周辺の天気情報】 goo天気 4月25日 6:00発表
タピック県総ひやごんスタジアム(沖縄県)
晴れ☀️時々曇り☁️
最高気温:23℃ 最低気温:20℃
降水確率
6時~12時:30%
12時~18時:10%
18時~24時:10%


【FC琉球】
☆今シーズン:7勝1分け1敗(勝ち点22) 2位
☆ここ最近5試合の試合結果
→○△○○×
☆注目選手:阿部拓選手、田中選手、風間宏矢選手
☆予想布陣:4-2-3-1
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:FC町田ゼルビアvsFC琉球 明治安田生命J2リーグ 第9節 2021/4/21



【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズン:4勝3分け2敗(勝ち点15) 6位
☆ここ最近5試合の試合結果
→××△△○
☆注目選手:泉澤選手、荒木選手、長谷川選手
☆予想布陣:3-4-2-1
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsSC相模原 明治安田生命J2リーグ 第9節 2021/4/21



この試合の注目点は2点。まずは相手のサイド攻撃に最大限の警戒をすべき。琉球は開幕から8戦負けなしと絶好調で、前節はその負けなしがストップしましたがまだ良い感覚を残していると思います。そして琉球と言えば攻撃的なイメージが真っ先に挙がってくるのですが、実はそうではなく新潟や磐田&京都の方が得点はたくさん取っています。失点も現在リーグ3番目の少なさを誇っており、これまでのイメージとは違い今シーズンは堅守速攻というチームスタイルを確立させています。またサイド攻撃を仕掛けるときも上がった後のスペースを消すリスクを避ける手段を忘れてはおらず、樋口監督らしい隙のないエッセンスをチームに加えています。琉球の攻撃は主にサイドハーフの風間宏矢選手とサイドバック田中選手の右サイドから積極的に仕掛けることが多く、そこから打開していって最後は阿部拓選手がフィニッシュするパターンが数多くみられます。なので今回は右サイドの攻撃を封じることが琉球の攻撃力を半減させるポイント。対峙するヴァンフォーレの左サイドは荒木選手とシャドーの泉澤選手&メンデス選手とボランチの選手なので、連携して右サイドにパスが渡る前にそのコースを遮断してボールを渡さない努力が必要だと思います。そして右サイドの攻撃を仕掛ける際はボランチの上里選手や風間宏希選手からのロングフィードでの配球が多いので、そのパスの供給源にプレッシャーを与えることも非常に重要。ポジション的に対峙するシャドーの選手(泉澤選手と長谷川選手)が最後までプレスをかけに行き、そのロングフィードの精度を低下させることができれば琉球は狙いどおりの攻撃が仕掛けられなくなると思います。ボールが自陣深くで渡ってしまえばとても厄介になってくるので、そこに通じるパイプを遮断するディフェンスを今回は心がけてほしいですね。

注目点2つ目はバイタルエリアを攻撃の軸にしていくことが得点に繋がっていくと思います。というのも琉球はサイドハーフやサイドバックが積極的に攻撃参加することで相手守備陣の打開を図っているスタイルで、攻守が変わり逆襲を受けたときにはボランチの選手たちが下がり最終ラインに合流することで上がったサイドバックのスペースを埋めています。一見すると隙がない感じを受けますが、ボランチが下がるということはDFラインの前にスペースが生まれることを意味します。ヴァンフォーレは今回そこが有効な攻撃の起点になりそうで、攻守が切り替わったときには相手選手が戻ってくる前にカウンターでそのエリアに入り込みたいところ。素早くそこに入ってしまえば相手は対応するためにDFラインから慌てて1人が上がらなければならず、結果DFラインに綻びが生じると思います。ヴァンフォーレはそこの一瞬をを見逃さずにスルーパスやドリブル&ミドルシュートなどの仕掛けから決定的チャンスに繋げてほしいですね。バイタルエリアに入り込む中心選手として泉澤選手がドリブルで溜めを作るようなプレーができればDFラインから相手を誘いやすくなると思います。


過去の対戦成績ではリーグ戦で4戦4勝と相性の良い相手と言えますが、今回は琉球が絶好調&ホームゲームということでより一層に気を引き締めなければならない試合になると思います。相性の良いポジティブな気持ちを思い切ったプレーに乗せてぜひとも勝利で山梨に帰ってきてほしいですね。




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ゴールデンルーキー長谷川選手1G1A!5試合ぶりの勝利に貢献【SC相模原戦】

2021-04-24 | Weblog
21日にホームJITリサイクルインクスタジアムにて行われた2021年明治安田生命J2リーグ第9節SC相模原戦ですが、試合結果は2対0でヴァンフォーレが勝利しました!ヴァンフォーレの得点は前半に挙げた山田選手と長谷川選手のゴールでした。


◇良かった点◇
この試合で良かった点は得意としているセットプレーで先制点を挙げることができたことだと思います。それも普通にゴール前に蹴るのではなく、マークが手薄となっているエリア外中央に送って相手の意表を突いたことが良かったですね。対戦相手の相模原はヴァンフォーレが今シーズンセットプレーから得点を多く取っている事前情報は選手たちの中に入っていたと思います。190cmのメンデス選手が上がり複数人の選手がゴール前で混戦状態を作るなかで、当然競り勝つように相模原の選手たちもそのゴール前の争いに参加してクリアしようと準備します。その影響によりエリア外が手薄になっていたところをキッカーの長谷川選手は見逃しませんでしたね。もしかしたらシュートを決めた山田選手と話していた作戦だったかもしれませんが、そこに出した判断は素晴らしかったと思います。そしてスーパーミドルを決めた山田選手も、右から来るボールを薄く擦らすように当ててゴール左上にカーブをかけて狙うのはそう簡単にできるものではなく、彼の技術の高さが感じられるようなシーンでしたね。相手の意表を突く選択ができたこと&キッカー長谷川選手の判断力、そして山田選手のキック精度の高さがかけ合わさって生まれた光輝く先制点でしたね。

次に良かったのは長谷川選手の攻撃センスの素晴らしさ。先制点をアシストしたパスの判断力も素晴らしかったのですが、前半22分に決めた2点目はもっとセンスが輝いていたと思います。というのも荒木選手からスルーパスが出て泉澤選手が左サイドを抜け出したときに中央で有田選手がゴールに最も近い最前線を走っており、マークする相手選手数人を引き連れた状態でした。若い選手ならなおさら普通はクロスボールからゴールを決めたいという欲が強くなりシャドーの選手たちも前に前にと行きがちになるのですが、長谷川選手は有田選手との距離を保ちあえて遅く上がっていくことで泉澤選手にクロスボールの供給先の選択肢を増やしていましたね。長谷川選手はクロスボールのこぼれ球を狙うように入っていったと思いますが、結果相手選手が少し触って軌道が変わったところをうまく合わせてシュートを押し込みました。このゴールシーンは簡単に決めたと思われがちなのですが、長谷川選手の前に行きたい欲を抑えての冷静さ&ポジショニングの良さが光った若いながらに老獪な攻撃センスが光るプレーだったと思います。大卒ルーキーの長谷川選手はこの試合1ゴール1アシストの活躍。前節は2ゴール1アシストと大車輪の活躍だったので、彗星のごとく現れたゴールデンルーキーと言っても過言ではないでしょうね。

3つ目は前半のリードを保ち無失点で抑えられたこと。前節の松本戦では前半に2点のリードを奪いながらも後半立ち続けに失点してリードを守りきれずに引き分けに終わった悔しさが残っていました。しかし今回は同じ轍を踏まないという選手たちの並々ならぬ闘志がピッチ上で感じられており、守備にも隙を見せない良い緊張感が漂っていました。ベテランの山本選手や新井選手が途中から入ってきて守備を引き締めた効果もありましたが、前の試合の課題を修正し今回克服できたことはチームのレベルを一段階上げるような出来事だと思います。


◇悪かった点◇
この試合は特に目立つような悪かった点はありませんでしたが、個人的に気になったのが相手が前線に屈強なタイプの選手を起用してきたときに流れが変わり押し込まれ始めるといった点。相模原は上背はそれほどないもののラグビー選手のようにムキムキな筋肉を持つ高い身体能力のユーリ選手を後半15分から投入。屈強なフィジカルでマークにつく相手を押さえ込み懐の広いボールキープにより前線で溜めを作ると、その影響で他の選手たちが前を向いて攻撃に参加できるようになります。そのユーリ選手には主にメンデス選手がマークについており大半の場面では跳ね返していましたが、彼がマークにつけない事情のときには試合の展開が変わることが多々ありましたね。それは前節の松本戦でもみられていたように、鈴木選手と阪野選手という2人のポストプレーヤーを前線に配置したときにはメンデス選手は1人で2人の空中戦に対応することが不可能なので、高さのディフェンスの不安が露呈してしまいます。なのでメンデス選手の他にもあと1人小柳選手のような空中戦に強いタイプの選手を使えたらだいぶ展開も楽になってくるのですが、最近の試合では相手にメンデス選手が競り合えないような攻撃の工夫がされ始めていると感じます。その際にヴァンフォーレは相手のフィジカルを使った攻撃にどううまく対処していくかが今後の課題だと思いますね。


…この勝利によりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、4勝3分け2敗の勝ち点15で順位は前節から1つ上がり6位に浮上。5試合ぶりの白星ということで今シーズン最初に訪れていたトンネルを抜け出せる結果となりました。この試合でうまくできたポイントを最大限に活かしつつ、次の試合はポジティブに思い切ってプレーすることを心がけて連勝へと繋げてほしいと思います。



【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsSC相模原 明治安田生命J2リーグ 第9節 2021/4/21





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試合結果【SC相模原戦】

2021-04-21 | Weblog
【2021年 明治安田生命J2リーグ第9節】

◇試合結果◇
○ヴァンフォーレ甲府2-0SC相模原×

◇得点者◇
前半18分(甲)山田
前半22分(甲)長谷川

◇試合会場◇
JITリサイクルインクスタジアム(山梨県)

◇データ◇
    甲府 相模原
56% ボール支配率 44%
12本 シュート数 7本
484本 パス成功数 381本

◇今シーズンの成績◇
4勝3分け2敗(勝ち点15) 6位

◇Target J1◇
★★★★★★★★★★
★★★★★☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆
※目標勝ち点82

勝→★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
分→★★★☆☆☆☆☆☆☆
負→★★☆☆☆☆☆☆
※24勝10分け8敗

今シーズンのJ1昇格への目安となる勝ち点82以上&24勝10分け8敗の目標を現時点でどれだけ達成できているかを図に表したものです。

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇





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本日SC相模原戦!

2021-04-21 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2021年明治安田生命J2リーグ第9節ホームJITリサイクルインクスタジアムにてSC相模原戦です(19時キックオフ)。

今シーズン初のミッドウィーク開催&ナイターということで、前節から中3日となる過密日程に多少の戦力の入れ替えはあるかもしれません。しかし昨シーズン過密日程でのターンオーバーで鍛えたように、誰が出てもチームのクオリティを保って自分たちの得意としているサッカーができるように自信を持って戦ってほしいと思います。ホームの利を活かして今回はスッキリしたかたちで勝利を掴み取りましょう!


またこの試合Jリーグ全試合放送のDAZNはもちろんですが、YBSラジオでも生中継が行われます。本日会場に行けない方はDAZNかラジオでヴァンフォーレに声援を送ってください。



【試合会場周辺の天気情報】 goo天気 4月21日 5:00発表
JITリサイクルインクスタジアム(山梨県)
晴れ☀️
最高気温:26℃ 最低気温:7℃
降水確率
6時~12時:0%
12時~18時:10%
18時~24時:10%

一日中晴れの見込み。雨の心配もほとんどないようです。しかし日中と朝晩の寒暖差が激しいので、ナイター開催となる今回は寒さ対策を万全に行いましょう。




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SC相模原戦見どころ紹介

2021-04-20 | Weblog
前節松本相手に激しい試合を演じ、3対3の引き分けに終わったヴァンフォーレ。一時2点リードしてから後半に追いつかれる展開だったので後味が悪かったのですが、アウェーで勝ち点1もぎ取れたことは最低限評価できると思います。なかなか白星に結びつけられないモヤモヤする流れになっていますが、ミッドウィークに行われる今回の試合はホームゲームで今シーズンJ2に昇格したばかりのクラブ相手なので、きっちり勝利して再び勢いを取り戻すきっかけとなる試合にしたいですね。


【SC相模原】
☆今シーズン:1勝4分け3敗(勝ち点7) 18位
☆ここ最近5試合の試合結果
→○×△△×
☆注目選手:ユーリ選手、藤本選手、川上選手
☆予想布陣:3-5-2
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:SC相模原vsジュビロ磐田 明治安田生命J2リーグ 第8節 2021/4/18



【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズン:3勝3分け2敗(勝ち点11) 7位
☆ここ最近5試合の試合結果
→○××△△
☆注目選手:長谷川選手、関口選手、三平選手
☆予想布陣:3-4-2-1
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:松本山雅FCvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第8節 2021/4/17



この試合の注目点は2点。まずは相模原の外国籍選手FWユーリ選手を封じることが第一に挙げられると思います。ユーリ選手は177cmと上背はそれほどないのですが、胸板が厚く強靭なふくらはぎも持つフィジカルモンスター。FC東京所属のアダイウトン選手を彷彿とさせるような風貌で、多少の当たりではびくともしない屈強な体格を活かして前線でボールをキープして溜めを作り、また重戦車のごとくパワーあふれる突破を試みます。その勢いに前節の磐田も対応に苦労していたので、相模原の攻撃の核となる彼に自由にプレーさせないことが重要になってきます。彼にはメンデス選手をマンマークにつけ、それにプラスして常にフォローに行けるようなバックアップのディフェンスが求められると思います。単独で対応するととても危険なので、ユーリ選手がボールを持ったときは複数人で対応したいですね。それほど抑えなければいけないポイントだと思います。

注目点2つ目は、クロスボールを多用していくことがゴール量産に繋がってくると個人的には思います。というのも相模原はこれまでの試合でセットプレーやクロスボールから失点が目立っています。相模原の基本戦術はしっかり守ってからのカウンター攻撃で、今シーズンは縦からの仕掛けには対応できているのですが横からの揺さぶりには苦戦しており、J2のレベルの高さを感じていると思います。また基本フォーメーションがアンカーを置く3-5-2(3-3-2-2)なので配置的にも左右にスペースが生まれやすいかたちになっています。ヴァンフォーレのキーマンである泉澤選手はさすがに警戒されると思うので、その分手薄となる右サイドのシャドーやウイングバックが積極的に攻撃参加することで敵陣深く潜る攻撃ができると思います。松本戦の2点目のような左右に大きく揺さぶって相手守備の中央の隙間を空けてからヘディングで決めるパターンをこの相模原戦でも数多く試してほしいですね。決定機は松本戦以上に多く巡ってくると思うので、三平選手を中心にそのチャンスを決め切ることができるかが試合を優位に進めるポイントになるでしょうね。


…なかなか白星へのトンネルを抜け出せずにいるヴァンフォーレ。たとえ良い内容の試合をしてもホームゲームで昇格してきたばかりのクラブ相手に負けや引き分けは決して許されません。J1昇格を目指すなら取りこぼせない勝たなければいけない条件の試合だと捉えられます。勝利に貪欲な姿勢がみせられるか、今回の試合は勝利に飢えた選手たちのプレーを見たいですね。




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奇襲大成功も後半対応できず甲信ダービーは痛み分け【松本山雅戦】

2021-04-19 | Weblog
17日にアウェーで行われた2021年明治安田生命J2リーグ第8節松本山雅戦ですが、試合結果は3対3の引き分けに終わりました。ヴァンフォーレの得点は長谷川選手の2ゴールとメンデス選手のゴールでした。


☆鳥海選手初先発&ゼロトップ編成
甲信ダービーに臨むにあたってヴァンフォーレは前節の北九州戦から先発を2人入れ替え。野澤英選手と三平選手が外れ、中村選手と今シーズン初先発となる大卒ルーキー鳥海選手を起用。試合中流動的にポジションを入れ替える機会はありましたが、基本は鳥海選手がトップの位置につく、いわゆる ‘ゼロトップ’ の戦術を採用し小柄な3人がトライアングルを形成する機動力重視の前線の構成を組んできました。その戦術をチョイスした伊藤監督の期待に応えるように、試合の序盤からこの3人は積極的に攻守に動き回ります。

☆警戒していた選手に決められる
前線の活動量の影響もあってヴァンフォーレは、序盤から試合のペースを握り積極的な展開をみせていきます。しかし松本は少ないチャンスのなかで前半8分に左サイドからのクロスボールに186cmの鈴木選手が高い打点で頭で合わせて先制点を奪います。事前に鈴木選手がヘディングで2試合連続ゴールを決めているという情報がありその対策も練習のなかでやっていたと思いますが、警戒していた状態で相手の長所が最大限出てしまったので守備陣は相当悔しかったと思いますね。

☆長谷川選手プロ入り初得点で同点
失点時間が早かったためかそんなに精神的なダメージを受けなかったヴァンフォーレ。落ち着いて攻勢を強めていきセットプレーを獲得するチャンスが増えていきます。そして迎えた前半16分、野津田選手のCKのキックが一旦は相手DFにクリアされますが、そのこぼれ球に長谷川選手が反応&トラップしてそのまま豪快な右足シュート。ゴールネット上部に突き刺さり、ヴァンフォーレは早い時間に追いつくことに成功します。長谷川選手は嬉しいプロ初得点を記録。そこから彼は自信をもって自分の良いプレーを次々と発揮していきます。

☆センスのある長谷川選手の入り込み
ヴァンフォーレは相手の3バックの両脇のスペースを泉澤選手が中心となって攻略。それに加えてサイドを大きく使った展開をみせて相手守備の中央のスペースを開けると、最後は荒木選手が放ったクロスボールにゴール前に走り込んだ長谷川選手がタイミング良く頭で合わせて前半35分に勝ち越しとなる2点目を決めます。このシーンは右サイドの関口選手からファーサイドにいた泉澤選手にボールが渡り一旦トラップ。そして左サイドでフリーでいた荒木選手に預けると彼は正確なクロスボールを送りフィニッシュに繋げ、両サイドを使った攻撃が冴え渡っていましたね。それによって相手守備陣は大きく左右に揺さぶられており、ゴール前に入ってくる選手を捉えきれませんでした。そして合わせた長谷川選手のヘディングもそのままボールを当てるのではなく地面に叩きつけるヘディングを選択したことで、GKやDFが密集した状態でもその軌道に反応できませんでした。タイミングの良い入り込みといい効果的なヘディングのチョイスといい、長谷川選手の攻撃センスの数々を感じさせてくれる場面でした。

☆メンデス選手の代名詞ヘディング弾
逆転に成功したヴァンフォーレはその勢いが止まりません。それからわずか4分後に左サイドのCKのチャンスを獲得すると、キッカーの長谷川選手が右足で巻いてくるようなボールを蹴り、ゴール中央でフリーとなったメンデス選手が得意のヘディングを決めて立て続けに得点を奪います。メンデス選手は第3節栃木戦以来今シーズン2点目を記録。そして長谷川選手は前半だけで2ゴール1アシストと大車輪の活躍をみせます。前半のうちに追いつき&追い越して突き放す、ヴァンフォーレにとってまさに理想的な試合を展開します。

☆前半は圧倒
GKから丁寧に回していくスタイルの松本に対して、ヴァンフォーレはトップの鳥海選手を中心に泉澤選手や長谷川選手の機動力のある3人が中心となって積極的な圧力をかけにいきます。そのプレスの動きに後方の選手たちも続いていき、4~5人で相手DFからのショートパスのコースをすべて塞ぐような組織的な前線からのディフェンスを敢行。パスコースを塞がれて一旦立て直そうと後ろを向いた瞬間に鋭いプレスをかけて相手のミスを誘発する ‘追い込む’ 前からの守備ができていました。それによって敵陣深くの高い位置でボールを奪う確率が高まり、少ない手数で決定機を迎えることが可能になっていました。松本はその鋭いプレスに慌ててしまい自分たちがしたいポゼッションができずに、特に前半の終わり際はパニックに陥っていたと思います。注意力が散漫になっていた影響もあって3点目のメンデス選手のフリーな状態が生まれていたと思うので、いつもよりもさらに増したハイライン&ハイプレスで前半から飛ばして奇襲をかけたヴァンフォーレの作戦勝ちといった前半でした。

☆変化の松本に対策できないヴァンフォーレ
理想的な展開で進めることができた前半戦。一方でパニック状態に陥っていた松本山雅の選手たちはハーフタイムに入って落ち着きを取り戻し、柴田監督のもとで立て直し策を練ることになります。まずハイプレスで来るヴァンフォーレの圧力に引っ掛からないようにボールの新たな収めどころを探り、ハイラインの裏のスペースを有効に使うための選手配置を検討。後ろから繋ぐスタイルを捨てて後半始めから投入された阪野選手と鈴木選手にシンプルに合わせていく手段を選択。それによって中盤を押し上げることによって連動したプレスができていたヴァンフォーレは、そこを飛び越えて中盤を省略するような攻撃をされることでプレスがかからなくなり、裏のスペースも使われてピンチを迎える回数が増えていきます。それが数回ならスタイルを変えなくても対応できるのですが、数多く裏を使われていることで守備陣はその対応に自陣に引くことが多くなっていきます。DFラインが常に低くなることにより今まで複数人で連動して前にプレスがかかっていた状態がDFとMF&FW間の距離が広がって間延びしたために、途端に圧力がかからなくなります。そこがヴァンフォーレが後半ペースを掴めなかったポイント。前半完璧なくらいうまくいっていた自信も邪魔をして松本の変化についていけなかったのは痛かったですね。前半とうってかわって松本が後半のペースを握ることになります。

☆パワーが足りない守備陣
試合のペースを握った松本は前線の鈴木選手と阪野選手を中心として競り合いの強さを活かした攻撃を展開してきます。ヴァンフォーレはメンデス選手が長身選手への対応をしていたのですが、後半開始から屈強な阪野選手も入ってきて2人を1人で見なければいけない葛藤が生まれていたと思います。誤算はその点にもありました。競り合いに強い存在がメンデス選手しか守備陣にいなかったため、メンデス選手がいる側のサイドを複数人で攻め上がり彼をそちらのサイドに誘き寄せることを相手はしていましたね。それによりクロスボールを上げられた時点でフィジカルの特長があまり強くない山本選手と新井選手が対応せざるを得なくなり、ゴール前で高さのアドバンテージができていました。松本の2点目のシーンはまさにその流れからのプレーで、肝心のメンデス選手が競り合えずにゴール前に挙げられたクロスボールを弾き返せずにゴール前でこぼれたところを相手に押し込まれました。クロスが入ってくると分かっていながらクリアできなかったパワー不足がヴァンフォーレの守備陣にはありましたね。

☆山本選手痛恨のミスで同点に
2対3と1点差となった松本の選手たちは俄然勢いに乗り、ホームのサポーターの手拍子の後押しを受けてさらにエンジンがかかってきます。ヴァンフォーレの伊藤監督は流れを引き寄せるために有田選手と山田選手を投入し攻守バランスの再編を図ります。しかし動き回っていた鳥海選手や長谷川選手を下げたことで前半みせていた前からの連動した守備の勢いは完全に無くなり、チームの重心が下がり有田選手が前線で孤立するシーンが目立つようになります。そして迎えた後半37分、3バックの脇のスペースに後方からロングフィードを送って選手を走らせた松本。山本選手はスライディングしてクリアを試みますが、足が届かずにその横を走っていた鈴木選手にスルーパスのかたちでボールが渡ってしまいます。たまらず岡西選手が飛び出しますが、鈴木選手はGKを冷静にかわして無人のゴールにシュートを流し込みます。得点を決めた鈴木選手はハットトリックの活躍。終盤に追いつかれ、2点差のリードがあっという間に無くなってしまいます。このシーンでは雨の影響で芝が濡れておりボールが伸びやすくなっていましたが、その影響を山本選手は判断を間違えた感じがありましたね。クリアできそうな球筋がスリッピーなピッチの影響で意外とボールにスピードがつき、慌てて足を伸ばしたものの触れなかった印象でした。もちろんミスを見逃さなかった鈴木選手のしたたかさは見事でしたが、山本選手にとっては勝敗に関わる痛恨のミスとなってしまいましたね。

☆巻き返せずそのままのペースで終了
ついに同点に追いつかれたヴァンフォーレ。交代枠も5人すべて使用しなんとか反撃の機会を作ろうとしますが松本の勢いは止まりません。終盤にCBの浦上選手が入ったことで競り合いに強さは戻ってきたものの、攻撃面はほとんど改善しないで時間が進み、押しこまれた試合展開のまま3対3で試合終了。なんとかアウェーで勝ち点1は獲得できましたが、負けに近い引き分けといった印象が残りました。

☆引き分けの要因は?
この試合2点のリードを奪いながら勝てなかった要因として、前半のチームのクオリティを後半は維持できなかったことが挙げられると思います。機動力優れるタイプの選手を3人使用しスタートから攻守に渡り全力で飛ばしていく姿勢でいわば ‘奇襲’
をかけたヴァンフォーレ。それが相手の意表を突くことに成功して高い位置でボールを奪ってのショートカウンターへ繋げる攻撃ができていました。3点目は完全にその姿勢の副産物だと個人的には思っていて、奇襲で混乱した松本選手たちはセットプレーの守備という最も警戒しなければいけない場面で気持ちが抜け、最も警戒すべきメンデス選手をフリーにしていました。立て続けに3得点を奪いヴァンフォーレにとってまさに理想的な展開の前半となりましたが、松本は巻き返すために交代枠の使用と戦術の変更を選択。その把握と対策が極めて遅くなってしまったことが後半の防戦一方な展開に変わった要因になったと思いますね。そして前半から飛ばしていた影響も選手たちには少なからずありました。後半の早い段階から前線の選手たちの活動量が落ちてきており、前から組織的にプレスをかけにいくクオリティが保てない状態に。途中から入った有田選手や野澤英選手は活動量よりも技術で勝負していくタイプなので、体力的にもメンバー的にも前半のような鋭さはみせられませんでした。この試合3対1で終わらせるためには、変化してきた相手の戦術の狙いをいち早く察知しそこを真っ先に遮断する工夫が必要でした。早めにこの戦術では通用しないと相手に思わせることができれば自信もなくなり勢いもつかなかったと思うので、ヴァンフォーレのベンチも含めて素早く対応できる柔軟性を今後の試合では発揮してほしいと思いますね。


…この引き分けによりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、3勝3分け2敗の勝ち点12で順位は7位に下がりました。今シーズンは開幕からの4試合ですでに3勝していたので最近の足踏み状態が目立ちますが、今一度自分たちのストロングポイントを見つめ直し、引き分けから勝ちに繋げる勇気を振り絞ってほしいですね。

あいにく冷たい雨が降る甲信ダービー第1戦でしたが、11月14日にJITリサイクルインクスタジアムで行われる第2戦では秋晴れのもとで今度は決着をつけたいですね。甲信ダービーお疲れさまでした。



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