私はあなたもご存じのように、
これまで人に言えない
困難な人生を歩いて来ましたが、
そのいつの時でも、
その困難に身心を入りこませることによって、
困難を乗り越えて来ました。
これは病気の時も同じです。
私は病気をしたりけがを起こしたりしましたときに、
反発したり、逃げたり抵抗したりすることがないのです。
病気をしているのも自分です。
今は病んでいるその辛さの中にするりと身を寄せて、
その中に自ら入りこむのです。
すると、辛さは感じられなくなるから不思議です。
どうぞあなたも実行してみてください。
そうです。するりと、気持ちを寄せるのです。
こうして私は病気が治るまでの間を
苦しむのではなく、愉しむのです。
そのための工夫をするのです。
愉しむための工夫をしますと、リハビリさえも、
眠っていた能力が開発されるようで、
いくつも面白い発見をします。
「私 なんだか死なないような気がするんですよ」
宇野 千代 著
苦しむのではなく愉しむのです・・・
なんと素晴らしい表現、
それに「楽しむ」でなく「愉しむ」
愉快にという意味を強く感じ、
千代さんの奥ゆかさがたまらない
苦しみを乗り越えるのではなく、
苦しみを愉しむ・・・
そんな心の深さに引き込まれていく
それに病気さえも
治るまでの間を愉しむとはどんな心境なのだろう
老齢も病気も自分の人生、
その自分の定めとともに生きていく
一切の邪念がなく、心静かに無の境地なのだろう
そしてそれこそが仏の心なのかもしれない
僕も千代さんを見習って、
人生を愉しむ生き方をしたいものだ
そして今の幸せに感謝して
1日1日を愉しもうと思う
毎日美味しいものを食べて、
語る仲間や家族がいて
これ以上の欲や愉しみを
求めようなどと思う必要もない
そして千代さんのこの本を味わっていこう・・・
早起き鳥
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