数年前に亡くなった
歌手の淡谷のり子さんに
私の友人のはかま満緒の
家であったことがあります。
もうかなりの高齢のはずなのに
いたって元気そうな彼女に年を聞いたら、
例の少し東北弁の訛りのある高い鼻声で、
「私? まだ八十三ですのよ」
言われて大いにうなずかされた。
八十三といえばかなりの高齢だろうが、
それを、まだ、というところが
前向きで素晴らしいと思いました。
で私がすこしおもねって、
当時世間で何かと評判だった
百歳を越している
例の双子の姉妹を引いて
「いやあ、その分なら
キンさんギンさんまではいきますね」
いったら途端ににべもなく、
「ああ、あんなのは駄目よっ」
「老いてこそ人生」
石原 慎太郎 著
自分が83歳になった時に
人から年を聞かれてどう答えるだろう
「私、まだ83です!」
と答えられるだろうか
というよりその年まで
生きていられるだろうか不安になる
先日、富山でマスターズ水泳に遠征
自分のレースは
100m平泳の第1組、年長者の組
最高齢は80歳、80歳代が1名
70歳代が3名、
60歳代が僕を含めて2名
そして僕が最年少、
僕のレース結果は1位じゃなく2位
65歳の富山の人に負け
80歳代の爺さんと僕とのタイム差はわずか3秒
愕然とさせられた
同じ水泳仲間に
とんでもない老人が存在するのである
まさに淡谷のり子さんがおっしゃる
「私、まだ83歳ですのよ」
に匹敵する前向きな姿勢
それにキンさんギンさんを
「あんなの駄目よっ!」
と仰った裏には
女性はいくつになっても
美しくなければ駄目よ
という淡谷さんの人生哲学を感じた
僕もせめて80歳になっても
100メートルを完泳できる
マスターズアスリートでありたい
早起き鳥
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