鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

黒猫展、終了いたしました。このような状況の中、ご支援いただき ありがとうございました。

2020-04-13 22:25:17 | 日記
現下の重苦しい気配漂う中、ウチの工房とカフェにて4月2日に開幕した黒猫展も昨日 滞りなくその幕を閉じることが出来ました。一夜明け、黒猫展の会場となったスペースは通常の姿に戻すべく「復元作業」が少しずつ進行して行きます。


かのコロナ禍の影響は世界中、そして日本中、さらには当地にも及んでいますが、今回の黒猫展も例外ではなくお客様の来場はこれまでの実績にははるかに及びませんでした。今回の黒猫展終了にあたり、同展を主催したウチの同居人さんは

「4月2日から始まった黒猫展、昨日を持ちまして終了いたしました。『ぜひ、いらしてください』とは言えない状況の中、いらしてくださった方々に感謝いたします。また、『気になる作品の写真送ってください』などのご連絡をいただき、黒猫展を応援してくださる方々に支えられながら幕を閉じました。

何回も開催中止を悩みましたが、誰もいらっしゃらなくても開けていようと思ったのは、作家さんたちが一生懸命思いを込めて作った作品が並ぶ場所があるというだけで続けることにいたしました。

フリーライター佐竹茉莉子さんの自然体で生きる黒猫たちの写真を眺めながら、昔懐かしい気持ちになりました。黒猫ノスタルジー、題名通りの写真展に魅せられて、素敵な時空へとタイムスリップ。

世の中がこのような状況にあり、考えさせられることがいっぱいですね…」

との言葉を寄せています。

現在のような厳しい状況の中にあっても予定通り静々と展観することができ、多くの方々からも支持と励まし、そして応援をいただいたことも私どもにとってはとても大きな糧となったように思います。あらためまして、ありがとうございました。

そしてふと気がつくと、真冬の氷雨を思わせる雨粒したたる窓の向こうに望む裏のお宅のソメイヨシノも葉桜に…。

今年の黒猫展でも、このソメイヨシノは来場の方々の目を楽しませてくれました。

ウチの工房に入る路地に面したお宅の藤の花も咲き始め

季節は風薫る五月、そしてその後に続く紫陽花の頃へ向けて、確実に歩みを進めています。一年のうちでも最も爽やかで心躍るこれからの数カ月に陰りを及ぼすコロナがまことに忌々しい…。

ともあれかの緊急事態宣言以来、当地も街行く人の姿はよりいっそう閑散としてきています。市内いたるところで鎌倉散策の方々で溢れていたことがまるで遠い夢のよう…。本日午後、常日頃ならば街の人の生活道路として、そして観光客も散策して賑わう御成通りに人影はありません…。


鎌倉駅西口から佐助稲荷神社や銭洗弁財天に向かうメインストリートのひとつでもある扇ケ谷のお屋敷通りもひっそり。

真冬の降雪時でも人影が見られないことはありませんでした…。

常ならば賑わい多いこの街のこの寂しい光景を見るにおよび、「なにか希望につながるものを…」とたどりつつ、ふと思い出したのは、昨日オンエアされていたお気に入りのあの番組のあの人の♪「希望という名の光」。

達郎さんのライナーノートによると「かの東日本大震災の後に、聴き手の皆さんがこの歌に新しい意味付けを加えてくださった。歌とは本当に不思議なもの」と記しています。

あの当時、心の平安を保つ一助としてこの歌がしきりにラジオでオンエアされていました。被災地から離れていた私でも、この歌に慰められていたことを昨日のことのように記憶しています。そして今また再び、この歌に心揺さぶられるとは。

黒猫展を終えた今、あらためて平穏なる日々への思いをあらたにしています…。






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