退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「冷静な筆致が好ましい本と『長さ』を感じさせないSF映画」について

2020-09-08 03:38:43 | Weblog
くもりのち晴れ。スコールが何度か。

荻上チキ「日本の大問題」を読む。

「あとがき」ですれっからしのオッサンが読むべき本ではないことを知る。
この記述ぶりは正直「軽すぎる」。

とはいえ。

「日本の諸問題を俯瞰する本」になっていることは確かで。
「君子は豹変す」という言葉を思わせる著者の柔らかな物言いも好ましい。

「問題の共有と分析、そして具体的な提案の比較」を各地でもっと。
「立場の違い」などどうでもいいものであることを知っておこう。

クリストファー・ノーラン「インターステラー」(’14)を観る。

「メメント」(’00)の描写が宇宙に向かうとこうなるのかといった趣き。
ジョン・リスゴー、マイケル・ケイン、エレン・バースティンが脇を支える「贅沢」。

父娘の物語や天才科学者マット・デイモンのわがままもあり。
巡り巡ってなるほどという結末。

「TARS」や「CASE」の四角いロボットもなかなか。
マシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイの「カップル」も同様に。

ジェシカ・チャスティンのマーフがいい感じ。
幼少期のマッケンジー・フォイの「その後」には説得力があり。

「科学の粋」が結局「モールス信号」という「アナログ」で伝えられる描写よ。
理論物理学者キップ・ソーンが「コンサルタント」ゆえ「本格的な科学」の内容も。

2時間49分という作品の長さを感じさせない出来栄え。
「科学好き」でなくとも観ておいていい作品のはず。
コメント
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