退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

日本らしさあるいは辺境について

2011-01-26 03:12:11 | Weblog
晴れ。昨日より冷える。

「福田恆存評論集 第十四巻」を途中まで読む。

「作家論 二」に採り上げられているのは
萩原朔太郎・伊藤整・石川啄木・小林秀雄・谷崎潤一郎・国木田独歩・田山花袋・大岡昇平・岸田国士。

その考えに賛同するかどうかは別にして
現在のものと比べると「読みが深い」。

それぞれの拠って立つところをまず見定めているところが好ましい。
人は「自分というフィルター」を通してしか他人を見ることができないとして。

中でも小林秀雄についてのものが興味深い。
福田和也が柄谷行人を評したものより落ち着きがある。

大岡昇平の文体についてもわかりやすい指摘。
谷崎潤一郎について「無意識」だというのには首肯しかねるものの。

サッカー「日本 vs 韓国」を観る。

かなり主審に左右された試合模様。
純粋にプレーのみで楽しみたいところだったけれど。

互いにもらったPKが試合展開を盛り上げ
日本のディフェンスの不徹底がさらに試合をドラマチックに。

結局PK戦まで行き着くドラマを引き寄せたのは
おそらく日本チームの「ひよわさ」。

それはおそらくよくも悪くも本田に象徴される。
内田は結局ひとつも成功例を出せなかったし。

「センタリングもまともに上げられないこと」。
彼にとっては今後の成長の糧になることだろう。

一点取られた後の同点劇はたしかに「キレイ」だった。
それを演出した長友がPKをハズしたのも面白いところ。

こうした「物語」の展開を見ると
どうやら「キリスト教」の「神」の匂いがしなくもない結末。
コメント
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