くもり。夜になって晴れる。
中島義道「『哲学実技』のすすめ」を読む。
言いたいことはわからなくもないが気持ち悪い。
まるで好きでもないSMの世界に強引に連れていかれるよう。
おそらく本物のSMはもう少し違ったものだと思うけれど。
沢田允茂「考え方の論理」を読む。
昭和三十四年(1959年)の毎日出版文化賞を受けた作品らしい。
当時の読者はこんなに「ややこしいもの」を好んだということか。
おそらく「むずかしいことがありがたいこと」だという設定だったのだろう。
あるいは記号論理学に人々は「正解」を見ようとしていたのかもしれない。
時代は「60年安保」の1年前なので
学生が「教養」として買いまくったのだという解釈をしておく。
ドイツ語系統の翻訳の生硬さが
ある種の観念を育てるという「徒花」の時代ならでは。
もっとも著者の文体は現代からみると
「上品」で好ましくないわけでもないのが微妙。
中島義道「『哲学実技』のすすめ」を読む。
言いたいことはわからなくもないが気持ち悪い。
まるで好きでもないSMの世界に強引に連れていかれるよう。
おそらく本物のSMはもう少し違ったものだと思うけれど。
沢田允茂「考え方の論理」を読む。
昭和三十四年(1959年)の毎日出版文化賞を受けた作品らしい。
当時の読者はこんなに「ややこしいもの」を好んだということか。
おそらく「むずかしいことがありがたいこと」だという設定だったのだろう。
あるいは記号論理学に人々は「正解」を見ようとしていたのかもしれない。
時代は「60年安保」の1年前なので
学生が「教養」として買いまくったのだという解釈をしておく。
ドイツ語系統の翻訳の生硬さが
ある種の観念を育てるという「徒花」の時代ならでは。
もっとも著者の文体は現代からみると
「上品」で好ましくないわけでもないのが微妙。