退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

戦陣訓

2007-06-23 01:00:49 | Weblog
雨。夜になって上がる。

 恥を知る者は強し
 常に郷党家門の面目を思ひ
 愈々奮励してその期待に答ふべし
 生きて虜囚の辱を受けず
 死して罪過の汚名を残すこと勿れ

以上が「戦陣訓」の「本訓 其の二」、「第八 名を惜しむ」の全文。

最後の2行が「降伏拒否」を表わしていると受け止められ
「敵軍に降伏するより死を選ぶ」という玉砕につながったのだろう。

「郷党家門の面目を思い、捕虜となって恥を晒したり、
捕虜として相手に協力してあとでその罪を問われるようなことが無いように
覚悟している者は強い。だから強くあるためにはそのような覚悟をしておけ」

以上が本当の意味らしいが
たとえばここで映画「大脱走」を思い出そう。

彼らは「捕虜であること」を恥じていたが
「玉砕」はせず「脱走」することを目指した。

結果の如何を問わず
「玉砕しかなかった」のではないことを覚えておきたい。

そしてそれしかないと思わせたものについて
現代のわれわれは注意しなければならない。
コメント
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