きばなの硝子瓶

呑兵衛夫婦の日々の食卓

ひでこさんのビーフシチュー

2017-12-20 | 汁・シチュー・スープ

                  

「人生フルーツ」や「ひでこさんのたからもの。」の中で登場する(※これ
つばた英子さんちのビーフシチューを、拵えてみた............

とてもとても美味しい

たっぷりの野菜のエキスと、美味しい牛肉のエキスが合わさって
とてもコクがあるのにサッパリとしている、五臓六腑に沁みわたる味

栄養になる味

いつもシチュー類は、おっとに食べさせるだけであたしは味見程度
だけどこれなら、あたしが食べてもぜんぜん胃にもたれない

お塩も、こんな大鍋にこの程度?と思うくらい少なくしたけど
おっとは美味しいといって食べていた、それくらい味がでている


ひでこさんレシピは簡単にしか書いておらず、香辛料もハーブもワインもなし
おまけに「塩抜き」を実践されていたので、お塩もなし..........

・・・【ひでこさんのたからもの。】より抜粋・・・

 牛肉1㎏を1.5cmくらいの厚みに切って、鉄のフライパンで表面をこんがりとよく焼く。
 鍋に肉とトマトピューレ、トマトケチャップ、とんかつソースを入れ、ひたひたまで水を加えて煮込む。
 肉がやわらかくなったら、乱切りしたじゃがいも、にんじん、薄くスライスした玉ねぎなどを加えてさらに煮込む。
 ホワイトソースを加えて野菜がやわらかくなるまで煮込んだら、肉を取りだして残りを裏ごし。
 肉を戻し、新しくじゃがいも、にんじん、玉ねぎを加えて再び煮込む。

「もしあれば、セロリなどの香味野菜を加えたり、鰹出汁を入れてもおいしいわよ」


..........ってだけなので、想像力をフル回転させて拵える

多少「うちむき」に追加したけど(塩とか)、極力「ひでこ流」を外さないようにした

最大の注意点は、フォンや固形だしの類をいっさい使わないので、食材は吟味したほうがいい
「野菜はおいしいもの」「牛肉は国産」が必須、輸入物では味がでない.............

とにかくトロ火で「気長に煮る」ことがおいしくするコツなので、ずっと煮込めない場合は
台所にいるときに少し煮込んでは火を止め、また煮込んでは火を止めして2日くらい余裕をもつ

とちゅう保温鍋などを利用してもいいが、仕上げはちゃんとクツクツ煮つめること
圧力なべは論外、あれはムリヤリ柔らかくするだけで「味」がひどい.............

うちはストーブなので、夕方1回消しただけで半日くらい煮込んでいた、おかげで最高♪




◆国産牛すね肉(うちはA4ランク。国産牛の好きな部位でいいと思う)
◆テーブルコショウ

 ・ぶつ切りにしてコショウをまぶす

◆サラダ油

 ・鉄鍋をよく焼き、余分な油を拭きとる
 ・強火で牛肉を、焦げ目がつくまで「よく」焼く



 ・焼けた順番に「厚手の鍋」に入れる(※土鍋や鋳物など・うちは無水鍋)

◆水(ひたひた)
◆粉かつぶし

◆トマトピューレ(うちは1瓶半くらい)
◆トマトケチャップ・中濃ソース(各少しづつ)

◆大蒜(小さいの1粒)
◆ベイリーフ
◆黒粒コショウ(5~6粒)
◆パセリの茎(あったので)

 ・蓋をして「トロ火」でじっくりと煮込む



※うちは高さのある網をストーブに敷いて、その上に鍋を置いて煮込んだ

◆じゃがいも・にんじん・玉ねぎ・セロリ
◆ブラウンオニオン(冷凍してあったのがあった)

 ・30~40分したら、野菜類を追加して煮込む



 ・野菜が煮崩れるまで「ひたすら」煮込む

 ・牛肉が柔らかくなったら取りだす(小さめに切ったので煮崩れ防止)

 ・途中、ベシャメルソースを追加する(ブロンド仕立て)

◆無塩バター・薄力粉・牛乳




※ちょっと入れ過ぎた
※本来はデミやエスパニョールには「ブラウンルウ」を使うとこだけど、ひでこレシピは「ホワイトソース」だった
 なので中間をとって、ルウをブロンドまで炒めソースに仕立てた、これでもクッキーのような香ばしさがある
※煮つまったら、そのつど湯を少し注いだ

 ・野菜を濾す(パセリ茎・ベイリーフは取り除く)

※うちはムーランを使用したけど、柔らかいので目の細かい笊などで簡単に濾せる



 ・鍋に戻し、牛肉も戻す

◆じゃがいも、にんじん、玉ねぎ

 ・野菜をあらたに追加し、ふたたび「トロ火」で煮込む

◆塩

 ・慎重に、ひとつまみづつ加えては煮込み「味見」をする

※煮つまってたので、湯を少し、トマトピューレも少し追加した

 ・野菜が柔らかくなって、味がしみたら出来あがり



うちはこのまま「一晩」休ませた(夕餉なしの日だったので)

翌朝あたためなおし「味見」をして、「控えめに塩コショウ」して味をととのえる



・・・おっと朝餉・・・


◆ごはん(山形つや姫)
◆ひでこさんのビーフシチュ(緑ペッパー)
◆人参甘酢(パセリ)


一皿に、た~っぷりの野菜と肉エキスが詰まっている

殆ど灰汁とりも脂とりもしなかったけど、ギトギトゼロのシチュー
これならお年寄りから幼児までOKだな、滋養もあって本当においしい

「人生フルーツ」のなかで、亡くなったしゅういちさんがシチューを食べながら
「このドミほんとにおいしいね」と、ひでこさんに言っていた................

こ~いうもんを食べさせていたから、最後は眠るように逝けたのかもしれない

うらやましい

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1 コメント

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Unknown (れもん)
2024-02-28 08:08:32
きばなさん、今日はご機嫌いかがですか?
まだ寒い日が続きますね。
寒くなるときばなさんが紹介されていたひでこさんのシチューが食べたくなります。そしてこの日の投稿を検索して作っています。先日ふと、私も本を買ってみよう!と。とても素敵な内容でした。
そして、きばなさんの想像力と世界観が本家を超えている事を知りました(笑)
今回もシチューはとても美味しく出来上がりました。家族にも好評です。もし家が近ければきばなさんにお届けして味見をお願いしたいという思いに駆られました。食欲のない時にこのシチューは滋養にあふれた素晴らしいメニューですね。いつもこんなにキラキラした食事を紹介して頂き感謝しています。もう春は近いです。痛みを乗り越えて元通りの生活が早くできますように。。。と心からお祈りしています。フレーフレー!きばなさん!

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