おはようございます。
今、話題の運慶展。ぼくは、9月29日に行っている。初日が9月26日だから、まだ三日目。午前10時に到着したのに、ああそれなのに、それなのに、ご覧通りの30分待ち。
人気があるのはごもっともなこと。なにせ、運慶作と認定されている仏像は全国で31体、そのうち、なんとなんと、22体がここに集結しているのだ。空前絶後といっていい展覧会なのである。さて、どのように紹介していこうか。そうだ、先だって、テレビで、ふたつの運慶展紹介番組(日曜美術館とぶら美)を見ているので、それらの画像をお借りしながら進めてゆくことにしよう。
まず、運慶のデビュー作。奈良・円成寺の大日如来坐像から。父、康慶のもとで修業し、20歳台で、安元元年(1175)に着手し、じっくり1年かけて制作した。台座内墨書に、自署もある。これまでの定朝風を越えた革新的作品といわれている。
大日如来坐像(円成寺)1176
運慶の自署もある。誰でも初仕事は思い出に残るもの。誇らしげに自署したことだろう。
さて、お次は静岡・願成就院の毘沙門天立像。北条時政の発願によるもの。二匹の邪鬼を踏みつけて、玉眼の眼光が鋭く一点を凝視する。東国武者好みの剛毅な姿。躍動感、緊張感が見事にに表現されている。
毘沙門天立像(願成就院)1186
願成就院には、これを含め国宝5体の運慶作の仏像があるそうだ。ぜひ、訪ねてみたい。神奈川県にも”運慶寺”がある。横須賀の淨楽寺で、阿弥陀如来坐像および両脇侍立像、毘沙門天立像、不動明立像の五体がすべてここに来られている。こちらも、近いのだから是非行かねば。
毘沙門天立像(淨楽寺)
阿弥陀如来坐像および両脇侍立像(淨楽寺)
さて、一番、運慶らしいリアリズムを実感できるのが、高野山・金剛峰寺からやってきた八大童子(うち六つ)。不動明王に仕える童子のことで、矜羯羅(こんがら)童子とか制多迦(せいたか)童子などいろいろな名がついている。その辺りで見つかるような顔ばかり。
勢揃い
制多迦童子
矜羯羅童子
恵光(えこう)童子
長くなりましたので、ここら辺りで、第一巻のおわりといたしまする。(つづく)
それでは、みなさん、今日も一日、寒さに負けず、お元気で!
グーグル検索すれば無料で読めます。
少し難解ですが面白いです。
読ませてもらいます。