
今日は、3月3日。お雛祭ですね。
お雛祭といえば、菱餅(ひしもち)。これは、結構気になるアイテムやった。
好物の花見団子と色合いが同じやったせいかも。密かにかじってみたことがある。

その時のは、餅ではなく砂糖を固めて作ったやつやった。
小学校の時、お伊勢さんに修学旅行に行った時(京都の子は小学校の修学旅行というとお伊勢さんやった)、お土産に買った、熨斗(のし)形した「しょうがいた」(ごぞんじですか?)と同じ状態。がっかりしたもの。

本当は、やはり餅でつくるのが正式のようです。そやけど、ひな祭りが終わってから、どうやって食べるのかな?やっぱり焼いて食べるんかな。謎が多い食品やな。

菱餅の由来は、なんだかかわいそうです。
昔々、インドで川に橋をかける工事をしていた時、洪水で工事がなかなか進行しなかった。
みなが困っていたら、天狗(?)が出てきて
「これは、この川に住む龍の怒りである。それを静めるために、かわいい女の子をいけにえに捧げなさい」と伝えた。毎年、その通りにしていた。今年もとなった。

天狗がかわいい女の子をみつけました。「この子を捧げよ」となった。
この女の子は、姉妹の末の子でした。その家は、もう7人の女の子を龍に捧げていましたので、「もうかんにんして」と懇願し、代わりに菱の実を差し出しました。
菱の実は子供と同じ味がするという食べ物でした。天狗は、これなら龍も満足するやろう(最初からそうしたらええのに)と行って持って行ったそうです。
その後、川も静かになったそうです。このことから女の子の守りとして菱をかたどった餅を供えるという風習は、このインドの説話からきたということです。緑・赤・白の三色は、健康・魔よけ・清浄を表すのだそうです。
ちなみに緑はヨモギを使い、赤はエビを使い、白はそのままプレーンという作り方だそうです。
漢方的作り方からいうと、赤は解毒作用のあるクチナシ、緑色は厄除けの力があるヨモギ、白は血圧降下作用のある菱(ひし)の実を用いるのだそうです。
どっちにしても、しょうがいた風のは、邪道のようです。
積み重ね方は、ベースが緑、真ん中が白、上が赤。他に四段や五段がある。

今日は、講釈が長くなってしまいました。
オリジナルに近い菱餅ということで、お餅屋さんの代表格の「鳴海餅本店」に買いにいきました。
3月1日~3日まで作っているそうです。

中身は、みなお餅です。これってつくるのは結構むつかしいんだそうです。のびても縮むし、乾燥したら反ってくるし。
でも「ひちぎり」と違って食べれそう。
焼くしか方法はないかも。
そんな言い伝えがあったんですね。
インドで龍も困っていたでしょう。
毎度、深い話に
静かにうなずいています。
が、
お餅を登る人、こわい。
鳴海に買いにいったっけ。
ひとつひとつのものにもチャンといわれがあり、調べると面白い。
それを京風に味つけするのもこのあたりからやっているのかな。
お餅を登る人いいでしょ。
遊んでみました。