↑パッケージとピンセットの白い十字が連動しているのがいい
ピンセットは、古代エジプト時代からあるらしい。
用途は、人間が掴みにくい小さなモノを掴むのに使う。
医療、工業、理化学分野の実験に多く用いられ、また化粧、趣味などにも幅広く利用されている。
京男も昔からお世話になっている。
写植の切り貼り作業になくてはならないものだった。
「写植?」と思う人もいるでしょうね。
印刷原稿は、昔、版下という白黒で構成されたものでした。
その文字部分が写真植字というものでした。
文字の大きさ、書体を指定して、写植屋さんに発注し、印画紙状態のものをもらい、原稿に貼る作業をしておりました。
その時、切り貼りでピンセットはなくてはならない道具でした。
↑確実につかまえてくれる
油砥石(懐かしい、私はアーカンサス油砥石を使っていたな)で刃物を研磨するように、烏口やピンセットを手入れしていた。
印画紙の表面一枚だけ切れるようにしていたりしましたね。
ヘッドライン(見出し)の部分をアナログ的にカーニングしておりました。
写植は人間が原稿を見て作成するから誤植もあり、それを一文字だけ切り貼りして修正したりする作業もやりました。
切り貼りだらけの原稿で印刷屋さんに渡す時、剥がれたりする事故も多々ありました。
↑指ではSDカードがつかめそうでつかめない。本当は右手でピンセットを持ちます。
話しがそれてしまいまいた。
本題に戻ります。
今回、新型のカメラのSDカードを抜く時、カメラケースが使用でしょうね。もう少しで指が掴めるのに掴めない。
そこでピンセットが必要となった。
昔のピンセットも各種あるけど、小型のものを新しく買うことにした。
↑爪を伸ばしたらいいのかも
この赤いピンセットは、スイス・rubis(ルビス)社製です。
精密ピンセットメーカーのものです。
ピンセットという無機質なものなのに妙にかわいい。
用途は、エステや美容に使うピンセットらしい。
きっと女性の耳毛や鼻毛を抜くのでしょうねぇ・・・。(笑)
性能はすごくいいのだそうです。
いま抜いてみました。
確かにしっかりつかめる。
欠点が一つだけあります。
値段が高い!
↑金木犀の花が咲いてきた
和菓子 | |
中村 肇 | |
河出書房新社 |
↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
Twitter→@kyo_otoko
その仕事、まさにやっておりました。その時に使ったピンセットを今も持っており、使っています。
写植が間に合わず、雑誌から活字を切り抜いて貼ったこともあります。書いたこともあります。
高島屋の「」には泣かされた。縦の線は手書きで入れておりました。(笑)
自分好み、手に合うように砥石で研いだものです。手で持つ部分のギザギザも無くなってしまうほど使い込みましたよ。(^_^ゞ
こんな高級感のあるピンセットじゃなかったものね。
それにしてもSDカード抜き取り、面倒ですね。
印画紙の表面を切ったりしていましたよね。
いまならカスタムナイフをつくる鋼材でつくったら素晴しいものが作れるでしょうね。
SDカードを抜き取りは、野外でやらないからいいようなものですが。ケースを外せば問題ないです。