名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

稲の倒伏

2011年09月05日 | セカンドルーム

 

今日も雨降りで、ここしばらくは太陽の姿を見ていない。
長雨で籾の成長が心配だが、天気だけはどうしようもないし、水に浸かった被災地の田を思うと贅沢はいえない。


上手く受粉が出来なかった白穂や、カメムシに吸われて黒変した籾が多少混じっているが、見た目には去年より出来は良さそうだ。


今日の午後、飛騨古川へ行く途中で、国府町を通りかかったら、一面にそば畑が広がっていた。
ここは飛騨の穀倉地帯で、山国としては珍しく大きな田畑が広がっている。
最近は米からそばへの転作が増えて、年々そば畑が増えている。
白いそば畑と黄金色の稲田が交互に並ぶ風景は、背景の山の緑が映えて美しい。


近づいて田んぼを見ると、稲があちこちで倒伏していた。
原因はいろいろあるようだが、日照不足や肥料のやり過ぎで稲の成長バランスが崩れ、茎が徒長した結果だと言われている。
重くなった籾を、徒長した茎が支えきれずに倒れてしまうが、それに追い討ちをかけるのが激しい雨や風である。
稲が倒れると、穂が田んぼの泥で汚れたり、水につかって発芽したりして品質が低下するし、稲刈りも難しくなる。
去年はこの集落でも多くの田が倒伏して、取り入れに苦労したり、等級を落とされて嘆いていたが、幸い今年はそうした姿は見ないで済みそうだ。
米作りは、一瞬の自然の気まぐれで、春先からの努力が水の泡と帰すこともしばしばある。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
収穫 (ryo)
2011-09-06 07:35:55
おはようございます。

収穫を前に、いろんな問題がありますね。

でも自然には勝てません~
台風の爪痕も酷いですが、そちらは被害はなかった
ですか?
おかげ様で無事でした (山里の住人)
2011-09-06 08:06:17
ryoさん
そうですね。 自然を相手に、いつも人間の非力さを思い知らされます。
昔は恐れおののいて天や地の神に祈ったけど、今もそれほど変わりはないですね。

おかげ様で、こちらは被害もなく無事でした。
Unknown (志帆)
2011-09-06 09:35:47
自然の脅威は計り知れませんね。
人間は太刀打ちできずなされるままですね。

昔の人たちが、神さまに祈った所以が分かります。いまも祭りや風習として受け継がれているのですね。

被害がなくて良かったです。
稲の倒伏 (Rei)
2011-09-06 16:26:29
「実るほど頭をたれる・・・」ならいいのですが、そうではないようですね。
山里の朝晩はもう寒いでしょうね。
飛騨の里は被害がなくてよかったですね。
肥料のやりすぎ? (keiko)
2011-09-06 17:20:42
先日、大雨の後、退院の折道路沿いの隣り合った田んぼの稲が片方がしゃんと立っていたのにもう一方が全てなぎ倒されていたので不思議に思っていました。持ち主が違って肥料のやりすぎの田んぼの稲が倒れていたのですかね?
自然の脅威 (山里の住人)
2011-09-06 19:22:19
志帆さん
災害のたびに人間の非力さを思い知らされて、ほんとうに切ないですね。

人智の上を行く自然の脅威に対しては、神頼みしかないのでしょうか。
程々が (山里の住人)
2011-09-06 19:29:49
Reiさん
たれ過ぎも良くないし、程々が一番難しいところですね。

今日は、家の中や木陰では寒かったです。
秋が無くてすぐ冬が来ると、飛騨の人が言っていたけど本当ですね。
頭でっかち (山里の住人)
2011-09-06 19:38:19
keikoさん
水や肥料、天気、田んぼの状態など、いろいろな条件が整わないと稲は丈夫に育たないようです。
勉強のやり過ぎの頭でっかちは、挫折しやすいのと同じかな・・・

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