ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

まいめの池 ~紅葉~

2015-10-18 16:20:22 | 風景写真/湖沼

 まいめの池は、長野県松本市安曇・乗鞍高原の中央部を占める一の瀬園地(標高1,500m)にある小さな池。周辺には、「あざみ池」「どじょう池」「偲ぶの池」等、幾つかの池があり、トンボの撮影には「あざみ池」が良いが、紅葉を撮るならば「まいめの池」だろう。
 トンボやチョウではなく、久しぶりに自然風景との真剣勝負。見頃の時期を待って、フルサイズ機種の Canon EOS 5D MarkⅡ を持って出掛けた。

 10月17日雨の土曜日。午後から会議のために出勤。自宅から車で会社に向かい、退勤後は自宅に戻らずにそのまま長野へ向かった。
 中央道諏訪SAで夕食をとり、松本ICで降りて乗鞍高原へ。国道158号線(野麦街道)は、傾斜のある急カーブが多く、またトンネルが狭い。この2~3年で何回走ったか分からないほど通い慣れた道だが、真っ暗な夜道は、いつも怖さを感じる。前後を走る車はなく、時々対向車とすれ違う程度。闇に吸い込まれていく。
 乗鞍高原の一の瀬園地に22時に到着。車を降りて見上げれば、快晴の空に満天の星。乗鞍岳の右方向に流れる天の川。写真に撮ろうと思ったが、気温7℃。寒さと疲労に負けて断念。4時半にアラームをセットして就寝。
 朝、目覚めると、駐車場には全部で3台。想像していたよりも、かなり少ない。気温は3℃まで下がっていた。5時。準備を整え、懐中電灯を頼りに池まで歩く。先客は4名。挨拶を交わした後、とりあえず池のほとりに三脚を立て夜明けを待った。

 まいめの池の全貌が明らかになり、撮影可能になった午前5時半。撮影開始である。快晴無風で冷え込んだ朝ならではの池から湧きたつ靄が、幻想的な雰囲気を醸し出している。さざ波一つない水面は、水鏡となって柔らかな秋の色彩を映している。
 6時55分。池のほとりの紅葉に朝陽が当たり始める。今度は、キラキラと輝く秋の色彩が水鏡に映し出された。

注意:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

まいめの池の紅葉

まいめの池(紅葉)
Canon EOS 5D MarkⅡ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 4秒 ISO 100(撮影地:長野県松本市・乗鞍高原 2015.10.18 5:50)
写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

まいめの池の紅葉

まいめの池
Canon EOS 5(紅葉)D MarkⅡ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F6.3 30秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県松本市・乗鞍高原 2015.10.18 5:33)
写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

まいめの池の紅葉

まいめの池(紅葉)
Canon EOS 5D MarkⅡ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 0.3秒 ISO 100(撮影地:長野県松本市・乗鞍高原 2015.10.18 6:59)
写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

まいめの池の紅葉

まいめの池(紅葉)
Canon EOS 5D MarkⅡ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 0.4秒 ISO 100 CPLフィルター使用(撮影地:長野県松本市・乗鞍高原 2015.10.18 7:07)
写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

 乗鞍岳の紅葉は、シャトルバスで乗鞍スカイラインを通ると赤いナナカマドが美しい。一方、乗鞍高原では、ダケカンバやミズナラの黄色が ほとんどを占めるため、色彩的には物足りなさを感じてしまう。ただ、一の瀬園地には、紅一点の絵になる「大カエデ」があり、丁度、見頃と思われたが、おそらく、どのように撮っても他の方々と対して変わらぬ絵になるので、今回は、「まいめの池」だけに集中した。

 これまで、四季を通じて各地の池湖風景を撮影してきたので、参考までに以下に記す。

御射鹿池
水鏡
大田切池
木戸池と一沼
小田代湖
中綱湖(水鏡)
田代池の霧氷

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (多摩NTの住人)
2015-10-19 07:42:47
低地では紅葉はまだまだですが、山ではもうこんなに綺麗な紅葉が見られるんですね。素晴らしい写真を見せていただき有り難うございました。
返信する
多摩NT の住人様 (ホタル)
2015-10-19 20:21:23
こんばんは。
コメントありがとうございます。
久しぶりに自然風景を撮ってきました。あちこち流し撮りするのではなく、
今回は、まいめの池に絞っての撮影です。
乗鞍高原は、すっかり秋色に染まっておりました。
東京奥多摩や多摩NT の紅葉が待ち遠しいですね。
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乗鞍高原の紅葉 (granma)
2015-10-20 20:51:57
こんばんは。
もう乗鞍はこんなに黄葉しているのですね。
いつもの様に朝早く撮影なさると
こんなに幻想的なお写真になるのですね。
写真というより絵画のように趣きのある
作品になっていてとても素晴らしいです。
乗鞍には10年程前の夏に行き、一ノ瀬園地やあざみ池辺りを歩きました。夏と秋では
全く異なった印象です。
これからは風景の写真を見せて頂くようになるのですね。楽しみです。
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こんばんは (ホタル)
2015-10-20 22:59:23
granma様、こんばんは。
久しぶりに昆虫ではなく、風景だけ、
しかも「まいめの池」に絞って真剣に撮ってきました。
水鏡と秋の色合いを日本的色彩にまとめました。
この秋から冬は、これまで撮っていない場所へ行ってみるつもりです。
綺麗な風景を紹介できると良いのですが・・・
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水平垂直を死守するのが鉄則 (ホタル)
2015-10-24 23:42:26
自然風景写真の場合は、水平垂直を意識し、水準器を使って水平垂直を死守するのが鉄則だ。
特に池・湖等の水鏡を写すときは、どんなに綺麗な写真でも、水面に傾きがあれば不自然になってしまい残念なものになってしまう。
しかしながら、水準器を使ってカメラを水平垂直にしても、構図によっては、人間の目の錯覚によって傾いて見えてしまう場合もある。
フィルムでは修正ができないが、デジタルの場合は、現場でモニターに映して「見た目」の自然さを重視したり、RAW現像の際に微妙な修正を加えることもある。
この「まいめの池」も写真も修正を加えている。つまり、実際は水準器に逆らって、カメラは傾いているのである。
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