ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

ホタルの蛹と羽化

2016-04-29 21:04:20 | ホタル

シリーズ「ホタルの写真を撮る」その3

 ゲンジボタルの幼虫が、長い水中生活を終えて上陸する様子は「ホタルの幼虫上陸」(追記あり)で紹介したが、今回は、蛹化から羽化までを紹介したい。
 上陸した幼虫は、数メートルから数十メートルも歩いて土に潜る。その後、幼虫は体を回転させて土繭を作り、前蛹を経て蛹化し、羽化して成虫になる。前蛹期間は、温度で決定される。観察と実験から机上計算した結果、

発育零点8.02℃、有効積算温度408.4日度

つまり、上陸後、(毎日の温度-8.02)が408.4を越えると蛹化する計算になる。その後、蛹は、ほぼ10日で羽化し成虫になる。 単純計算では、幼虫が上陸してから50日くらいで成虫が飛び回る様子が見られる。

 ホタルの蛹と羽化の様子を自然界で観察することは不可能に近い。写真を撮影しようとするならば、必然的に撮影用のセットに幼虫を上陸させて、その後、丁寧に土を掘り起こして土繭を見つけるしかない。以下に掲載した写真は、すべて人工飼育により撮影したものである。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ホタルの土繭

ゲンジボタルの土繭
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / FUJICHROME Provia400F Professional

ホタルの前蛹

土繭の中の前蛹
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / FUJICHROME Provia400F Professional

ホタルの蛹

ゲンジボタルの蛹
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / FUJICHROME Provia400F Professional

発光するホタルの蛹

発光するゲンジボタルの蛹
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / FUJICHROME Provia400F Professional

発光するホタルの蛹

発光するゲンジボタルの蛹
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / FUJICHROME Provia400F Professional

ホタルの蛹

ゲンジボタルの蛹
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / FUJICHROME Provia400F Professional

ホタルの羽化

ゲンジボタルの羽化
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / FUJICHROME Provia400F Professional

ホタルの羽化

ゲンジボタルの羽化
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / FUJICHROME Provia400F Professional

ホタルの羽化

ゲンジボタルの羽化
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / FUJICHROME Provia400F Professional

羽化したホタル

羽化したゲンジボタル
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / FUJICHROME Provia400F Professional

羽化して地上に出てくるゲンジボタルホタル

地上に出てくるゲンジボタル
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / FUJICHROME Provia400F Professional

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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アキリデス

2016-04-27 22:31:47 | チョウ/アゲハチョウ科

 アキリデス(Achillides)。あまり聞き慣れない名前かも知れないが、アゲハチョウ属のカラスアゲハ亜属をそう呼んでいる。 これは分類学上の学名等ではなく、樹上性シジミチョウの一群であるミドリシジミ族をゼフィルス(Zephyrus)と呼ぶのと同じ呼称である。
 アキリデスは、日本国内には2つのグループ、カラスアゲハとミヤマカラスアゲハが生息しており、アゲハチョウ属の中でも、青緑色に輝く美しさを持っている。カラスアゲハは、亜種(地域的変異)で分けると6亜種生息しており、一方、ミヤマカラスアゲハは1亜種のみが生息している。

アゲハチョウ属(Papilio)/アキリデス・グループ

  1. グループⅠ
    • カラスアゲハ原名亜種(Papilio dehaanii dehaanii C. Felder et R. Felder, 1864 )
    • カラスアゲハ 八丈亜種(Papilio dehaanii hachijonis Matsumura, 1919 )
    • カラスアゲハ トカラ亜種(Papilio dehaanii tokaraensis Fujioka, 1975)
    • オキナワカラスアゲハ 原名亜種(Papilio ryukyuensis ryukyuensis Fujioka, 1975)
    • オキナワカラスアゲハ(Papilio ryukyuensis amamiensis Fujioka, 1981)
    • ヤエヤマカラスアゲハ(Papilio bianor okinawensis Fruhstorfer, 1898)
  2. グループⅡ
    • ミヤマカラスアゲハ(Papilio maackii Menetries, 1858)

注意:形態、交配実験、染色体調査、分子系統研究による結果により2010年に学名変更されている。
用語解説
亜種:種よりさらに細かい分類単位。同じ種でも生息地域が異なり(分布が重ならない)、形態的な差が顕著な場合に用いられる。
原名亜種:記載された種がいくつかの亜種に分けられたとき、学名は「属名+種小名+亜種名」となる。このうち、最初に記載されたものを亜種名=種小名とし、基準として原名亜種と呼ぶ。

 これまで、分類は成虫の形態、幼虫の形態と食草、蛹の形態、地理的分布などにより行われてきたが、昨今、活発に行われているDNA分析 (ミトコンドリアDNAの塩基配列(ND5遺伝子789塩基)の解析)では、ミヤマカラスアゲハ(Papilio maackii)と中国のシナカラスアゲハ(Papilio syfanius)が同一種であることが 分かっている。また、カラスアゲハ(Papilio dehaanii dehaanii)と中国大陸西部に分布するクジャクアゲハ(Papilio polyctor)も同一種であることが判明している。こうした分子的手法を用いたDNA分析やアロザイムレベルからの分子系統学的研究は、これまで別種とされてきた種が同種であったことが判明するなどしているが、進化や移動の過程も 分かる。ミヤマカラスアゲハは、100万年以内に多型をもつ変異集団が中国大陸に生じ、氷河時代に日本列島に進入したと考えられている。

 カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの違いは、形態的には、後翅裏面に黄色い帯が現れるのがミヤマカラスアゲハでカラスアゲハでは帯がないので 区別できる。幼虫の食草は、カラスアゲハがコクサギ、キハダ、サンショウ、カラスザンショウなどで、ミヤマカラスアゲハはキハダ、カラスザンショウなど。生息域はどちらも山地が主であるが、食草の関係でカラスアゲハは市街地に近い所でも見ることができる。
 ミヤマカラスアゲハは1亜種であるが、地域変異や個体変異が多く、翅の色や模様が異なっている。トンボにおいては、カワトンボ属の地理的変異個体群、ミナミヤンマのメスの翅の模様の地域変異、チョウトンボの翅の模様に個体変異がある。一生を通じた生態写真の撮影も重要なテーマであるが、地域変異や個体変異をテーマにして撮影するのも有意義である。
 掲載の写真は、カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの春型でオスである。オスの前翅の一部にはビロード状の長毛があるが、これは発香鱗という鱗粉が変化して香り(性フェロモン)を 分泌するものである。他のチョウでは、発香鱗は翅全体に万遍なく混在して肉眼では確認できない種が多いが、アキリデスなどは翅の一部に集中していてオスの性標紋ともなっている。

注釈:本記事は、過去に様々な地域や場所において撮影し個別に公開していた写真を、時節柄の話題として提供するために再現像し 編纂したものです。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

カラスアゲハ(春型)

カラスアゲハ(春型オス)
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F22 0.8秒 ISO 100 +1/3EV(2012.5.20)

ミヤマカラスアゲハ(春型)

ミヤマカラスアゲハ(春型オス)
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 640 +1EV(2012.5.27)

カラスアゲハ(春型)

カラスアゲハ(春型オス)
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 1000 +1/3EV(2011.5.8)

ミヤマカラスアゲハ(春型)

ミヤマカラスアゲハ(春型オス)
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 1600 +1EV(2012.5.27)

カラスアゲハ(夏型メス)

カラスアゲハ(夏型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.0 1/320秒 ISO 640 -1/3V(2012.8.11)

参考文献ほか

日本産蝶類和名学名便覧

松村 行栄 五十嵐 聖貴 松岡 教理
日本産アゲハチョウ科の分子系統学的研究
Bull. Fac. Agric. & Life Sci. Hirosaki Univ. No. 8 : 1 - 8, 2005

八木 孝司 佐々木 剛 尾本 惠市
ミトコンドリアDNA解析によって明らかになったカラスアゲハ亜属(アゲハチョウ科アゲハ千ョウ属)の系統,生物地理,斑紋の収斂現象
蝶と蛾 Trans. Iqpid .Soc. ,Japa n57 (2) 1:37-147 ,March 2006

八木孝司・佐々木剛
東アジア各地産カラスアゲハ亜属の系統関係
蝶類DNA研究会ニュースレター(3):7-9.

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一本桜

2016-04-25 22:47:44 | 風景写真/桜

 日本各地には桜の名所が多くあり、東京都内においても、千鳥ヶ淵や私の自宅近くの国立駅から伸びる大学通りも見事である。ただし、それらは桜そのものの美しさよりも景観全体の美しさに感動しているとも言える。一方、たった一本の桜でも心打つ名木もある。雄大で力強く、圧巻の存在感でそびえたつ孤高の一本桜。生命感に溢れ、威風堂々と鎮座するその姿には、独特の貫禄と風情がある。
 一本桜は、全国に何本もの名桜があるが、これまで以下の4本を収めたので、ここでまとめて紹介したいと思う。いづれも樹齢は300年以上で、日本の歴史と文化を感じる名桜である。 過去にブログ記事として掲載した桜については、詳細を記した記事にリンクを張っているので参照していただきたい。

駒つなぎの桜

駒つなぎの桜
Canon 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F3.5 8秒 ISO 100 -1 1/3EV(撮影地:長野県下伊那郡阿智村 2011.4.29)

駒つなぎの桜

駒つなぎの桜
Canon 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F1.4 1/1600秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県下伊那郡阿智村 2014.4.19)

上発地のしだれ桜

上発地のしだれ桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/100秒 ISO 50(撮影地:群馬県沼田市上発地町 2014.4.26)

上発地のしだれ桜

上発地のしだれ桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/40秒 ISO 50 -1/3EV(撮影地:群馬県沼田市上発地町 2014.4.26)

発知の彼岸桜

発知の彼岸桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/1250秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:群馬県沼田市中発地町 2014.4.26)

天王桜

天王桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.2 1/13秒 ISO 100(撮影地:群馬県片品村 2016.4.24)

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天王桜

2016-04-24 20:21:24 | 風景写真/桜

 天王桜は、群馬県片品村の里山に咲く一本桜で、樹齢推定300年、樹高が13.65m、樹冠幅は18.6mのオオヤマザクラの巨木である。桜の根本に石の祠「天王神様」が奉られていることから、「天王桜」と呼ばれている。平成23年には、群馬県指定の天然記念物になっている。

 今年の「桜撮影」は、千葉県の「今井の桜」と、この「天王桜」に絞っており、また「天王桜」は初見であるため、是が非でも撮っておきたかった。毎日、開花情報を見ていると、4月21日に開花。その後、気温の高い日が続いたためゴールデンウイークでは遅いと判断し、24日の早朝に撮ることにした。
 朝5時から撮影するためには、4時には到着しておきたい。逆算すると遅くとも午前0時半に自宅を出発しなければならない。それはキツイ。結局、23日(土)の17時半に出発し、 現地に21時半着。車内で寝ることにした。
 4時半起床。前夜は一番乗りであったが、朝には他に2台。一人と挨拶を交わして、無料駐車場から数分の距離にある「天王桜」に向かった。「大きい!」しかも、ほぼ満開である。 桜の周囲360度どこからでも撮れるが、柵にロープ、建物に看板、そしてお墓・・・天気はあいにくの曇りで白い空。できれば、それらは入れたくない。一番良いと思わる撮影場所は、 私有地の畑で当然のことながら立ち入り禁止。構図が難しい。素晴らしい桜を前にして、全体を収めることができないもどかしさ。色々と悩んでいると、カメラマンの数も増えてきた。 写真に写る邪魔者にならないため、皆、必然的に同じ場所に集まる。おそらく、もっと時間が経って観光客などが大勢来たら、撮影どころではないだろう。
 天気も曇りでロケハンなしの初訪。満足度が低いまま6時に現地を引き上げた。日曜日6時半、上りの関越道はガラガラ。自宅には8時半到着であった。

 これまで、いくつかの「一本桜」を見て撮影してきたので、次の記事においてまとめて紹介し、本年の「桜撮影」を終了したいと思う。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

天王桜

天王桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 0.3秒 ISO 100(撮影地:群馬県片品村 2016.4.24 5:13)

天王桜

天王桜
Canon 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F6.3 4秒 ISO 100(撮影地:群馬県片品村 2016.4.24 4:54)

天王桜

天王桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.5 0.3秒 ISO 100(撮影地:群馬県片品村 2016.4.24 5:10)

天王桜

天王桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/8秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:群馬県片品村 2016.4.24 5:43)

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クロハネシロヒゲナガ

2016-04-21 22:47:12 | その他昆虫と話題

 クロハネシロヒゲナガNemophora albiantennella Issiki, 1930)は、ヒゲナガガ科(Family Adelidae)のNemophora属の小さな蛾の仲間である。本州、四国に分布し、4月下旬から5月にかけて明るい草原や林縁で多数見られる。
 本種の特徴は、何といっても長い触角である。ことにオスの触角は鱗翅目のなかでもっとも長く、その長さは体長(約14mm)の4倍にもなる。昼飛性で、草の間をぬって上下にゆっくりとヒラヒラと飛ぶ様は、愛嬌があって一度見たら忘れられない。連結した2つの弓なりの白い糸が、草の上をピョンピョンと跳ねるように見えるから面白い。
 本種を含め日本産として知られているヒゲナガガ科は26種であるが、未発見種もいると推定される。また、生態も詳細には解明されていない。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

クロハネシロヒゲナガ

クロハネシロヒゲナガ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 500(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.5)

クロハネシロヒゲナガ

クロハネシロヒゲナガ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 250(撮影地:東京都あきる野市 2012.5.12)

クロハネシロヒゲナガ

クロハネシロヒゲナガ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 1600(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.5)

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ウスバシロチョウ

2016-04-20 21:25:28 | チョウ/アゲハチョウ科

 ウスバシロチョウParnassius citrinarius citrinarius Motschulsky, 1866)は、シロチョウという和名であるが、
  アゲハチョウ科(Papilionidae)
   ウスバアゲハ亜科(Parnassiinae)
    ウスバアゲハ族(Parnassiini)
     ウスバアゲハ属(Parnassius)
に属するチョウで、文字通り白く透けた翅(薄翅)が魅力のチョウである。学名のParnassiusは、ギリシャ神話のアポロが住む山、Panassos(パルナッソス)山からきている。以前、学名は(Parnassius glacialis)が使用されていた(海外では現在も使用されている)が、現在の日本では(Parnassius citrinarius)としている。尚、glacialisは「氷の」という意味である。花言葉のように蝶言葉があれば、「清楚、可憐・・・」などが当てはまるだろう。
 分類額上、アゲハチョウ科であるにも関わらず「ウスバシロチョウ」では紛らわしいことから「ウスバアゲハ」という別名も近年に付けられているが、私個人的には昔からの「ウスバシロチョウ」という名に馴染みがあり、また日本昆虫学会・日本昆虫目録編集委員会・鱗翅目分科会作成の「日本産蝶類和名学名便覧」においても「ウスバシロチョウ」と記載していることから、当ブログ本記事でも「ウスバシロチョウ」として記載し、今後も統一したいと思う。
 ウスバアゲハ属は、世界に約40種ほど知られており、そのほとんどが寒地か高山地帯にだけ分布しているが、日本のウスバシロチョウは最も南に分布し、平地にも生息している。日本には、ウスバアゲハ属が3種生息しており、本種の他2種(ウスバキチョウ、ヒメウスバシロチョウ)は北海道特産種で、ウスバキチョウは大雪山系固有で国の特別天然記念物に指定されている。

 ウスバシロチョウは、年1回、暖地では4月下旬~5月上旬、寒冷地では6月下旬~7月中旬に姿をみせるスプリング・エフェメラルであり、約150万年前の氷河期を生き延びて来たと言われており、北海道の一部、本州、四国にかけて分布し、樹林に隣接した草地等に生息している。
 本種は、様々な特異な生態をしていることで知られている。1つは、交尾を終えた雌の腹端に雄が分泌する「交尾付属物(sphragis)」と呼ばれる付属物がつけられる点である。交尾後のメスが付属物をつけられる理由は不明だが、メスが何回も交尾するのを防ぐためであると考えられている。2つ目は、成虫は、食草であるケシ科のムラサキケマンやヤマエンゴサクには産卵せず、近くの木の下枝などに産卵することである。卵のまま夏、秋、そして冬を越して、翌年の1月下旬~3月上旬頃に孵化するが、新芽が展開する前に孵化した幼虫は、食草の芽をかじりながらゆっくりと成長し、暖かい日は石の上等で日なたぼっこをするのも面白い。また、終齢になった幼虫は、地表や石の下などで枯葉をくるんで糸で繭を作って蛹になる。これらの生態は、ウスバシロチョウ特有であり、少なくとも他アゲハチョウ科ではみられない。
 また、ウスバシロチョウは分布域のどこにでも見られるわけではなく、局所的に個体群が存在してる。そのため、それぞれの地域個体群の間で遺伝的な変異が存在すると考えられており、翅が白いものから、かなり黒いもの、或いは黄色に近いものまで存在し、地理的変異・個体変異が多い種である。
 近年、数を減らすチョウが多い中、ウスバシロチョウは全国的に分布を拡大し、個体数も増えている。ただし、環境省RDBに記載はないが、茨城県RDBでは絶滅危惧Ⅰ類に選定されている。

注釈:本記事は、過去に様々な地域や場所において撮影し個別に公開していた写真を、時節柄の話題として提供するために再現像し編纂したものです。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.2 1/2000秒 ISO 200(撮影地:群馬県桐生市 2012.5.13)

ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.2 1/1600秒 ISO 200(撮影地:山梨県上野原市 2012.5.4)

ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/2500秒 ISO 200 (撮影地:東京都あきる野市 2010.05.22)

ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 320(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.5)

ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.5 1/250秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.5)

ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 640(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.5)

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クロスジギンヤンマ

2016-04-18 22:41:11 | トンボ/ヤンマ科

 クロスジギンヤンマ(Anax nigrofasciatus nigrofasciatus Oguma, 1915)は、ヤンマ科ギンヤンマ属のトンボである。日本国内のギンヤンマ属は以下の4種が知られており、未撮影のオオギンヤンマ以外は写真を掲載した。

  1. ギンヤンマ属
    • ギンヤンマ(Anax parthenope julius Brauer, 1865)
    • クロスジギンヤンマ(Anax nigrofasciatus nigrofasciatus Oguma, 1915)
    • オオギンヤンマ(Anax guttatus Burmeister, 1839)
    • リュウキュウギンヤンマ(Anax panybeus Hagen, 1867)
クロスジギンヤンマ

クロスジギンヤンマ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200 +1EV(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.22)

ギンヤンマ

ギンヤンマ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.5 1/800秒 ISO 200(撮影地:東京都八王子市 2012.09.30)

リュウキュウギンヤンマ

リュウキュウギンヤンマ
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F6.3 1/200秒 ISO400(撮影地:沖縄県宮古島市 2012.09.08)

 クロスジギンヤンマは、ギンヤンマに似ているが、胸側に2本の黒条があり、オスの腹背に青色紋が発達しているので見分けがつく。
 本州、四国、九州に分布し(北海道で採集例があるが、飛来したものであり定着は不明)年1回、4月下旬頃~5月中旬頃に一斉に羽化する春のヤンマである。オスは6月中旬頃まで見られるが、メスは7月まで産卵のため生き残っている。ギンヤンマは、平地から低山地の池沼、水田などに生息するが、本種は、丘陵地の雑木林内の抽水植物、浮葉植物、沈水植物が茂るやや薄暗い池沼などに生息している。尚、生息環境や羽化時期も異なり、本来棲み分けをしているギンヤンマとクロスジギンヤンマの交雑個体も稀に存在し、スジボソギンヤンマという通称で呼ばれている。
 クロスジギンヤンマは、羽化から2週間ほどで成熟し、オスはメスを探して水面上やその周囲を飛び回るが、縄張り意識が非常に強く、他のオスが侵入するとかなりのスピードで追いかけまわし、相手が退散するまで攻撃をやめない。産卵はメスが単独で行い、浮葉植物など水面に近い植物組織の中に卵を産み付ける。環境省RDBには記載されていないが、千葉県、長野県、高知県、長崎県のRDBにおいて準絶滅危惧種として選定されている。

注釈:本記事は、過去に様々な地域や場所において撮影し個別に公開していた写真(産卵、羽化、飛翔、幼虫)を、時節柄の話題として提供するために再現像し、編纂した。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

クロスジギンヤンマ

クロスジギンヤンマ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 320(撮影地:東京都立川市 2011.5.21)

クロスジギンヤンマの産卵

産卵するクロスジギンヤンマ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 640 -1/3EV (撮影地:東京都あきる野市 2011.7.2)

クロスジギンヤンマのヤゴ

クロスジギンヤンマのヤゴ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F4.0 1/125秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2010.06.26)

クロスジギンヤンマの羽化

クロスジギンヤンマの羽化
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 800(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.5)

クロスジギンヤンマの羽化

クロスジギンヤンマの羽化
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 640(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.5)

クロスジギンヤンマの羽化

クロスジギンヤンマの羽化
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 640(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.5)

クロスジギンヤンマの羽化

クロスジギンヤンマの羽化
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F11 1/125秒 ISO 2000(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.5)

クロスジギンヤンマの羽化

クロスジギンヤンマの羽化
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/250秒 ISO 200(撮影地:静岡県磐田市 2011.5.3)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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しだれ桜の魅力

2016-04-17 10:12:42 | 風景写真/桜

 しだれ桜(Cerasus spachiana f. spachiana)は、枝が柳のように垂れ下がって生えている桜の総称である。エドヒガンの変種が多く、八重紅枝垂、紅枝垂、清澄枝垂、仙台枝垂、一重紅枝垂、枝垂彼岸、菊枝垂、糸枝垂、吉野枝垂、雨情枝垂、枝垂彼岸など様々な品種がある。ピンクや赤、白の花を枝にたくさん付け、糸を垂らしたような花姿であることから、別名イトザクラとも呼ばれ、京都府では府花に指定している。
 桜の花言葉は、「精神の美」「優美な女性」「純潔」「淡泊」「心の美しさ」などで、満開の艶やかな眺めと散り際の潔くもはかない美しさは、ただの表面的な美ではなく、凛とした芯の通った内面からにじみ出る美を感じさせる。フランスでは、「Ne m’oublie pas 私を忘れないで」という。はかない美しさから連想された花言葉だ。しだれ桜にも花言葉がある。「優美」「ごまかし」である。「優美」は、しだれ桜の見た目の華やかな美しさからつけられたそうで、また、「ごまかし」は、垂れ下がった枝に隠れてごまかすことに由来しているという。
 これまでいくつかの有名な「しだれ桜」を見てきた。それぞれ違った趣があるが、ここでは、全体像ではなく、あえて切り取った絵ばかりを集めてみた。場所を明記しなければ、どこの「しだれ桜」か分からないものばかりだが、枝垂の効果であろうか?下手な写真でも、それなりにごまかせる。
 今年の桜撮影は、群馬県の一本桜を残すのみ。初めて訪れる場所でロケハンもしていないので一発勝負だ。毎日、開花情報と睨めっこである。

注釈:本記事は、過去に様々な地域や場所において撮影し個別にブログにて公開していた写真を、時節柄の話題として提供するために再現像し編纂したものです。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

龍珠院の枝垂桜

龍珠院の枝垂桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/15秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:東京都あきる野市 2014.4.13)

貞麟寺の枝垂桜

貞麟寺の枝垂桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 100 +1 1/3EV(撮影地:長野県白馬村 2013.4.29)

龍珠院の枝垂桜

龍珠院の枝垂桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/80秒 ISO 100(撮影地:東京都あきる野市 2014.4.13)

久遠寺の枝垂桜

久遠寺の枝垂桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 30秒 ISO 100(撮影地:山梨県南巨摩郡身延町 2011.4.02)

久遠寺の枝垂桜

久遠寺の枝垂桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.0 52秒 ISO 200(撮影地:山梨県南巨摩郡身延町 2011.4.02)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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ホタルの幼虫上陸

2016-04-13 23:04:10 | ホタル

シリーズ「ホタルの写真を撮る」その2

 ホタルは、世界に約2,500種類も生息しているが、幼虫が水中で生活するホタルは10種類しかいない。そのうち日本には、ゲンジボタル、ヘイケボタル、クメジマボタル(久米島のみに生息)の3種が生息している。10種以外のホタルは、一生を陸地で過ごす陸生のホタルである。ここでは、ゲンジボタルについて解説しておきたい。
 ゲンジボタルの幼虫は、卵から孵化した後、翌年の初夏に成虫になるものもいるが、多くは2年~4年ほどかかって成虫になる。一生のほとんどを水中で生活しているわけだが、その間カワニナ等(地域によっては様々なものを食べている)を食べて成長し、春に終齢まで成長すると、蛹になるために岸辺を上がり土に潜るのである。ゲンジボタルの幼虫は、春になればいつでも上陸するわけではなく、次の条件が合致しなければ上陸しない。

  • 日長時間が12~13時間以上であること。
  • 当日の気温が水温と同等かそれ以上であること。
  • 初回は、降雨時であること。

 ホタルをはじめ昆虫は体内時計を持っており、気温や日長時間の変化によって季節を感じ取っており、ゲンジボタルの場合は、上記条件を満たす 時に上陸を開始する。
 上陸は、周囲が暗くなる19時過ぎから始まる。水中から出た途端に発光をはじめるが、成虫のように明滅はせず、数分間、光り続ける。写真では、光が途切れ途切れに写っているが、 幼虫は腹部先端を曲げ尾脚を使って尺取虫のように這うため、腹部先端にある発光器が見え隠れするために、このように写るのである。(発光器は腹部の両脇にある。)
 西日本型の遺伝子を持つゲンジボタルは集団性が特徴の1つであるから、上陸もまとまった数の幼虫が一斉に上陸を開始する。一方、東日本型の遺伝子を持つゲンジボタルは集団性がなく、多くの幼虫が一度に上陸する行動は見せず、数週間にわたって、条件が合致する日にバラバラと上陸をする様子が観察できる。
 幼虫は、潜土に適した場所まで垂直な壁でも登って行く。場合によっては、数十メートルも歩いて行く。中州を通り越し、その先のコンクリートの護岸を登っていくこともある。また、上陸する川岸は、両岸ではなく、どちらか一方であることが多く、ほとんどすべての幼虫が同じ側の岸に上陸するが、その決定要因は何であるかは不明である。

 さて、ゲンジボタル幼虫の上陸光景の撮影は、基本的には「成虫の乱舞光景」の場合と同じである。フィルムの場合は長時間露光で、デジタルの場合は、30秒から60秒程度露光したカットを合成すればよいが、撮影そのものよりも、上陸時に生息地に出向くタイミングの方が難しいかもしれない。上陸の条件は同じでも、各地域や場所によって時期が異なるから、それぞれの生息地の状況をあらかじめ把握しておく必要がある。概ね、ゲンジボタルが毎年飛び始める時期の二か月前と思っていれば良いだろう。ただし、昨今の異常気象で上陸時期になっても雨が降らない場合は上陸が遅れる。上陸後の温度が高ければ例年の時期に成虫が発生するが、上陸後も温度の低い日が続く場合は、成虫の発生も遅くなる。

 ゲンジボタルの幼虫が上陸するときの光景は、成虫の乱舞とは違って神聖な趣がある。関東及び関東以北の地域は、現在~ゴールデンウイーク頃がピークであるから、是非、観察していただきたい。

注釈:本記事は、過去に撮影しそれぞれ個別に公開していた写真を、時節柄の話題として提供するために再現像し編纂したものです。また、掲載写真は、すべて同じ場所で撮影したものです。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ゲンジボタルの生息地風景

ゲンジボタルの生息地風景
Canon 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
絞り優先AE F20 1/20秒 ISO 1600(撮影地:千葉県勝浦市 2011.3.19)

ゲンジボタルの幼虫(水中撮影)

ゲンジボタルの幼虫(水中撮影)
Canon 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
絞り優先AE F20 1/20秒 ISO 2500 +2/3EV(撮影地:千葉県勝浦市 2011.3.19)

ゲンジボタルの幼虫(水中撮影)

カワニナを食べるゲンジボタルの幼虫(水中撮影)
Canon 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
絞り優先AE F20 1/25秒 ISO 3200 +2/3EV(撮影地:千葉県勝浦市 2011.3.19)

上陸しながら発光するゲンジボタルの幼虫

上陸しながら発光するゲンジボタルの幼虫
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 90秒×10カット多重 ISO 400(撮影地:千葉県勝浦市 2011.4.9)

上陸しながら発光するゲンジボタルの幼虫

上陸しながら発光するゲンジボタルの幼虫
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 139秒 ISO 400(撮影地:千葉県勝浦市 2011.4.9)

上陸しながら発光するゲンジボタルの幼虫

上陸しながら発光するゲンジボタルの幼虫
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 7秒 ISO 400 ストロボ使用(撮影地:千葉県勝浦市 2011.4.9)

上陸しながら発光するゲンジボタルの幼虫

上陸しながら発光するゲンジボタルの幼虫
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 3秒 ISO 400 ストロボ使用(撮影地:千葉県勝浦市 2011.4.9)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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金山落し「今井の桜」

2016-04-10 17:09:14 | 風景写真/桜

 金山落し「今井の桜」。一週間前に訪れた時は、曇りで3分咲きだったため、撮り直しの再訪である。場所や桜の詳細については、掲載済みの記事「今井の桜」を参照いただきたい。
 4月9日の天気予報は、朝から晴れ。午前2時半に自宅を出発し、中央道、首都高、常磐道(柏IC)経由で現地に4時着。まだ、誰も来ていなかったが、30分ほど車内で待機していると、次から次へと車がやってきた。皆、目的は同じである。桜は満開で、一輪も散っていない。まさに見頃である。私を含めて10人ほどが橋の上に三脚をセットし、金山落しの 下流方向(日の出方向)へレンズを向ける。前回のロケハンで、「今井の桜」の特徴である土手と菜の花、そして川面に伸びた桜に朝靄を加えて逆光で撮るには、この橋が一番良い撮影ポイントであることは分かっていたが、他にも行くことができない。なぜなら、下流方向へ農道を歩いて行く者は邪魔者になり、上流に行けば橋の上の者が邪魔者になるからだ。それでも、無神経な人は歩いて行く。皆のフレームに収まった所で三脚を立てようものなら大変である。すぐに呼び戻されるのだ。
 集団の中にいても、上下左右の違いでレンズ越しの絵はかなり変わるので、限られたスペースにて少しずつ移動しながら構図を決め、日の出を待つ。日の出時刻は、5時16分。5時を過ぎると、空がピンク色に染まり始めた。朝焼けとまではいかないが、川面に映る光景が美しい。日の出後は、また光景が違う。幾分、朝靄も発生して柔らかな光となる。前日が雨ならば霧も出て幻想的になるのだろうが、先週の曇り空にはない感動がある。やはり「光」は重要だ。
 6時頃になると、皆、思い思いの場所に散らばってパシャパシャ。私は6時半に引き上げ8時には帰宅した。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

今井の桜

今井の桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/8秒 ISO 100(撮影地:千葉県白井市 2016.4.9 5:39)

今井の桜

今井の桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/20秒 ISO 100(撮影地:千葉県白井市 2016.4.9 5:52)

今井の桜

今井の桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/60秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:千葉県白井市 2016.4.9 6:13)

今井の桜

今井の桜
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.0 1/250秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:千葉県白井市 2016.4.9 6:13)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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