ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

星峠と美人林(初秋)

2017-10-09 15:52:13 | 風景写真

 星峠と美人林は、新潟県十日町市松之山ある棚田とブナ林である。季節的には、ちょっと中途半端ではあるが、久しぶりの自然風景撮影。松之山を代表する2つの景勝地を訪れた。

 星峠は、「にほんの里100選」に選ばれ、2009年のNHK大河ドラマ「天地人」のオープニング映像にも使用されたことで広く知られるようになった。2013年の5月に「水鏡の水田と朝霧」そして「光芒」、2015年12月には「雪景色」を撮影している。今回、新潟県内においてトンボの撮影がメインであったが、前日が雨で翌日は晴れ、しかも南風が入って気温が高い天気予報であったため霧が発生すると思い、トンボ撮影の前に訪れてみることにした。
 現地の駐車場に午前1時に到着。天気は晴れで、予想通りの霧。仮眠後、午前3時より撮影開始。夜霧と棚田が月明りに照らされていたが、その後は何と雨!棚田から霧が消えていく・・・。夜明け時刻になると雨は止み、霧も復活。しかしながら、今度は濃霧で棚田が見えない状況に。景色は刻々と変化していく。まさに一期一会である。
 棚田は、まだほとんど稲刈りがされておらず、従って水田の水鏡はを写すことができなかったが、初秋の星峠の光景も移りゆく四季の一部であり、日本の原風景に違いはない。

 美人林は、樹齢約80年ほどのブナの木が一面に生い茂っている丘陵。昭和初期、木炭にするため、この辺りのブナはすべて伐採され原野となったが、その後、ブナが一斉に育ち、すらりとした立ち姿が美しい林になった。ゆえに「美人林(びじんばやし)」と呼ばれるようになったという。美人林も2013年の5月と2015年4月に訪れ、残雪から伸びるブナの木と新緑、そして根本の「根開き」を撮影している。
 夜明け前から撮影していた星峠の棚田が濃霧で何も見えなくなってしまったので、急遽、美人林に移動。やはり霧に包まれ幻想的な光景が広がっているに違いないとの思いで車を飛ばす。途中の道にも霧。期待が膨らむが、現地には霧が発生していなかった。プラスアルファの要素が欠けることに多少の残念さは残るが、こういったことは、風景写真を撮る遠征では、よくあることである。後は、目前にある風景と対峙して、その中で感じた自らの感動を整理し、感じたことを写真に表現するしかない。

 星峠と美人林は、今回は珍しく撮影者がとても少なかった。時期的なものなのだろう。ゆっくりと時間をかけて撮りたいところではあったが、メインは、あくまでもトンボ撮影。美しい景色に後ろ髪を引かれながら、トンボの生息地へと向かった。
 棚田は、12月に初雪が降った時に、美人林は11月の紅葉の季節に再び訪れる予定である。

参照:星峠の棚田星峠の光芒星峠(冬景色)
美人林美人林(4月)

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

星峠の棚田の写真

星峠の棚田
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F8.0 13秒 ISO 6400 -1EV(撮影地:新潟県十日町市 2017.10.08 2:56)

星峠の棚田の写真

星峠の棚田
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F11 1.3秒 ISO 100(撮影地:新潟県十日町市 2017.10.08 5:39)

星峠の棚田の写真

星峠の棚田
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 4秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:新潟県十日町市 2017.10.08 5:35)

星峠の棚田の写真

霧にむせぶ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/15秒 ISO 100(撮影地:新潟県十日町市 2017.10.08 6:04)

美人林の写真

美人林
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F8.0 0.4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:新潟県十日町市 2017.10.08 6:34)

美人林の写真

美人林
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F8.0 1/4秒 ISO 100 -1EV(撮影地:新潟県十日町市 2017.10.08 6:45)

美人林の写真

美人林
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F8.0 1/5秒 ISO 100(撮影地:新潟県十日町市 2017.10.08 6:49)

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カラマツ林

2017-08-21 21:50:06 | 風景写真

 カラマツ林は、ほとんど戦後の植林によって作られたものだ。山地帯や亜高山帯など比較的寒冷な土地や火山灰の痩せ地などスギの植林が困難な地域でも十分に育つため大規模な植林が行われ、人工のカラマツ林が広く分布している。自然林は、上高地なし本州中部の標高1,500mほどの山岳地帯に限られる。
 カラマツは日本原産で、唯一落葉する針葉樹である。春の芽吹きの緑や、秋の黄金色に輝く紅葉・・・北原白秋は、詩「落葉松」で軽井沢のカラマツ林の美しさを詠んでいる。

  • カラマツの林を過ぎて
  • カラマツをしみじみと見き
  • カラマツはさびしかり
  • たびゆくはさびしかり

 この時期は、昆虫の撮影を主として出かけているが、撮影できずに心が折れることがしばしばである。そんな時、ふと自然風景に目を向けると癒される光景に出会う。
 カラマツ林は、四季を通じて表情を変える。その光景は、見る人によって見方や感じ方に相違があるだろうから、主観的な意見はここでは避け、私が感じて撮影したカラマツ林の写真を掲載するに留めたい。
 以下の写真は、カラマツ林の緑、紅葉、そして霧氷であるが、春先の新緑をまだ撮っていない。来年には「カラマツ林の四季」としてまとめたいと思う。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

カラマツ林(緑)の写真

カラマツ林(緑)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F5.6 1/160秒 ISO 1000 +1/3EV(撮影地:長野県富士見町/入笠湿原 2017.8.13)

カラマツ林(紅葉)の写真

カラマツ林(紅葉)
Canon 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F22 1秒 ISO 100(撮影地:山梨県甲州市/一之瀬高原 2011.11.5)

カラマツ林(霧氷)の写真

カラマツ林(霧氷)
Canon 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F16 5秒 ISO 400 +1EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰 2013.1.27)

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森の朝

2017-07-21 22:07:30 | 風景写真

 森に朝日が差し込む様は、眠っていた森が目覚める瞬間であり、生命感溢れる時である。
 森を散策中に撮影したスナップ写真ではあるが、旅の思い出として残しておきたいと思い掲載した。

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森の朝の写真

森の朝
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 2000(2017.7.17)

森の朝の写真

森の朝
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 1250(2017.7.17)

森の朝の写真

森の朝
Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM / 絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO 250 -2/3EV(2014.7.26)

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東山魁夷に学ぶ

2017-06-21 22:22:03 | 風景写真

 東山魁夷(1908年~1999年)は、昭和を代表する日本画家の一人で、作品の多くに青い絵の具を使うことから「青の画家」とも呼ばれた。平明な描写のなかに深い精神性と豊かな叙情を湛えた風景画は、日本人の自然観や心情を普遍的に表現したものとして高く評価され、私の好きな画家の一人である。お会いしたことはないが、戦後から千葉県市川市に住んでおられ、やはり画家であった私の叔父に親友でもあった。

 私は、会社員であるがホタルを長年研究しており、写真撮影を趣味としている。ホタルをはじめ、多くに昆虫類の図鑑写真や生態写真を撮ることを楽しんでいるが、美しい自然の風景写真の撮影にも信念を持って取り組んでいる。
 私が撮影した自然風景写真のいくつかは、多くの方々から「東山魁夷」の日本画のようだと評価を頂く。画伯が描いた日本画のモデルとなった場所にて撮影することもあるが、勿論、画伯の作品を真似るつもりはなく、当然、画伯の芸術性や精神性に及ぶはずもない。しかしながら、画伯の自然風景との対峙を無意識の内に学び、影響を受けているのかも知れない。
 「写真」は写実であり「絵」とは違う。しかしながら、自然風景写真は、自然という芸術に対して、ただ闇雲に感覚だけに頼ってシャッターを切っていたのでは、皆が美しいと感じ、それぞれ色々な思いを馳せて頂ける「作品」にはならず、単なる「記録」で終わってしまう。自然風景写真は、美しい光景を目の前にした時に、「美しい」という抽象的で漠然とした感覚を「1枚の写真」というものに具体化することであり、それには、自分は一体、何に感動し、何を美しいと感じているのかを明確に認識し、そしてそれをどう表現すればよいのかを考え、構図、露出を決定して、シャッター・チャンスを狙って撮ることだと思っている。

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御射鹿池の写真

御射鹿池
Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM / 絞り優先AE F11 4秒 ISO 200 -1EV(撮影地:長野県茅野市 2010.6.20 4:26)

美人林の写真

美人林
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F10 1/5秒 ISO 100 +1EV(撮影地:新潟県十日町市 2015.4.25)

カラマツとソウシカンバの写真

カラマツとソウシカンバ
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F14 0.5秒 ISO 100(撮影地:栃木県日光市 2012.5.19)

駒つなぎの桜の写真

駒つなぎの桜
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F1.4 1/1600秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県下伊那郡阿智村 2014.4.19)

龍珠院の桜の写真

龍珠院の桜
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F5.6 1/4秒 ISO 100 +1 1/3EV(撮影地:東京都あきる野市 2012.4.14)

九十九谷の写真

九十九谷
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AEF11 1/5秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2016.2.21)

九十九谷の写真

九十九谷
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 1/100秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2016.2.21)

城ヶ崎海岸の写真

城ヶ崎海岸
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 20秒 ISO 1600 -1/3EV(撮影地:静岡県伊東市 2015.1.03)

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ネモフィラ(みはらしの丘)

2017-05-05 16:04:10 | 風景写真

 ネモフィラは、ムラサキ科ネモフィラ属(Nemophila)に分類される植物の総称で、カナダ、アメリカ、メキシコに11種が分布していると言われている。属名の「Nemophila」は、ギリシャ語で「小さな森」を意味する「nemos」と「愛する」を意味する「phileo」を語源とし、ネモフィラの原種が森周辺の明るい日向に生息することに由来している。
 代表的な種には、青い花で中心部が白い Nemophila menziesii Hook. & Arn. があり、多く栽培もされており、インシグニス・ブルーとも言われる。英語では「Baby blue eyes(赤ちゃんの青い瞳)」と呼ばれ、和名は瑠璃唐草(ルリカラクサ)。花言葉は「可憐」「あなたを許す」「清々しい心」「どこでも成功」などがある。

 ネモフィラは、茨城県ひたちなか市の「国営ひたち海浜公園」に、日本一のネモフィラ畑「みはらしの丘」がある。約450万本のネモフィラが丘一面を埋め尽くし、「青の絶景」や「空と繋がる丘」として各メディアでも紹介され、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」として、海外からも注目されているという。
 数年前から存在は知っていたが、今回、運良く行くチャンスに恵まれた。開花から時間が経っていたため、ネモフィラの色が少し薄くなっており、また、初訪でロケハンなし、イメージトレーニングもなしでの撮影のため、単なる観光写真で終わってしまった。

 ゴールデンウイーク2日目の30日は、前の記事で紹介した奥四万湖を撮影したが、後半の3日と4日は知人と車中一泊二日の中遠征。
 3日午前2時半に自宅を出発して、途中で知人を乗せて茨城県へ。話題のネモフィラを撮影後は、ムカシヤンマのヤゴと羽化を撮影。その後、栃木県に移動して、ツバメシジミ、ギンイチモンジセセリ等を撮影。それから、長野県の白馬村へ移動。まずは、中綱湖をロケハンをし、ファミレスで夕食を済ませて無料の大駐車場で就寝。
 4日は、午前2時に起床し、まずは完璧に近い条件のもとで中綱湖のオオヤマザクラを撮影。その後、ヒメギフチョウを撮影し、昼に撤収。知人を送り届けて、18時に無事帰宅。走行距離 938km。予定していたのに撮れなかった種もあるが、まずまずの遠征であった。撮影した写真は、順次掲載の予定である。

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ネモフィラの写真

ネモフィラ(みはらしの丘)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F16 1/13秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:茨城県国営ひたち海浜公園 2017.5.03)

ネモフィラの写真

ネモフィラ(みはらしの丘)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F16 1/13秒 ISO 100(撮影地:茨城県国営ひたち海浜公園 2017.5.03)

ネモフィラの写真

ネモフィラ(みはらしの丘)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F16 1/8秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:茨城県国営ひたち海浜公園 2017.5.03)

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濃溝の滝

2017-03-18 21:05:16 | 風景写真

 濃溝の滝は、千葉県君津市にある洞窟(というよりもトンネル)である。洞窟(トンネル)は、大きく迂回していた川の流れを水田耕作のために変える目的で江戸時代に人工的に掘られたもので、地元では、「川廻しのトンネル」「亀岩の洞窟」などと呼ばれていたそうである。「濃溝の滝」は、近くにある「濃溝温泉千寿の湯」から付けられた最近の呼び名らしい。
 以前は、あまり訪れる人がいなかったようだが、2015年の秋にインスタグラムに写真が投稿されると「神秘的で、まるでジブリの世界!」と話題になった。周囲の緑に洞窟と澄んだ流れ、何より洞窟の奥から日光が差し込む情景が幻想的で、光が水面に反射してハート型に見えることから、カップルや片思い成就、恋愛に良いことがありそう・・・と瞬く間に人気観光スポットになったのである。昨今では、旅行会社で「日本の秘境・絶景ツアー」が組まれ、関西方面からもバスツアーで来るほどの人気ぶりである。

 濃溝の滝。話題の場所ならば1枚は写真を撮っておきたい。それも、洞窟(トンネル)の奥から日光が差し込む光景を狙いたい。
 そのチャンスは、日の出の方角から春分の日と秋分の日の前後数日しかなく、日の出から1時間半後の数十分だけである。実は、昨年の3月にも訪れているが、東の空に低い雲があって朝日が 臨めなかった。9月は天候が悪く断念。そして、今年。3連休とも晴れの予報。太陽の方角的には20日が良いが、初日の朝は快晴の予報なので迷わず決行である。
 18日。午前3時前に自宅を出発し、アクアライン経由で館山自動車道の君津ICで降り、房総スカイラインで現地へ。深夜に雨が降ったようで、君津ICを降りてから濃霧である。なかなかの好条件である。現地駐車場に4時半到着。なんと、すでに30台ほどが駐車している。名古屋ナンバーの車もあり、車中拍の方もいるようだ。ゆっくりしていたら撮影場所がなくなると思い、懐中電灯を照らしながら滝まで向かった。
 撮影ポイントに着くと、驚いたことにもう三脚がズラリと立ち並んでいる。しかも、昨年は無かったロープが張られていて、撮影できる場所がとても狭い。何とかポジションを確保しカメラをセットした。気温は2℃。少しだけ川の中に入っているので足が凍りそうである。
 自然風景の撮影で様々な場所へ行くとカメラマンの多くは同年代以上だが、この場所は、若者が多い。SNSの拡散で人気が広まったからだろうか。隣の若者と会話をしながら夜明けを待つこと2時間半。ようやく朝日が差し込んできた。人も増え、最終的に50人以上はいたのではないだろうか。まるで山手線の通勤電車の中のようだ。最前列は三脚組。後方は手持ち、スマホ、観光客。

 この日は、1月29日に山梨県の精進湖より富士山を撮って以来、久しぶりに気合を入れた小遠征。話題の場所のそれなりの光景も撮ったが、私的には、「まるでジブリの世界!」であるとか「日本の秘境・絶景」と言われるほどの感動はなかった。SNSに躍らせれた若者達とそれにあやかる地元の観光客誘致戦略の産物なのか。あるいは、 「モネの池」を訪れた時と同様に、私の感性が鈍いのであろうか。
 感動が薄くても、条件の良い日に気合を入れて行ったからには、キッチリと撮影した。そして見て頂くからには 丁寧に現像し仕上げている。例えば、洞窟(トンネル)の向こう側見える護岸壁が、いかにも人工的で雰囲気を壊してしまうので、 朝日の光芒を白とび覚悟でハイキーにして隠している。また、そのことによって、洞窟(トンネル)の向こう側が別世界のように感じる。
 これから写真を撮ろうと思われる方で、横向きの綺麗なハート型を狙うのであれば、3月と9月の20日~23日の間で、雲のない晴れの朝に行かれると良いと思う。 当然、撮影者も多いので、午前3時くらいから三脚とカメラをセットして待機する覚悟は必要だろう。

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濃溝の滝の写真

濃溝の滝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F13 1/4秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2017.3.18 7:20)

濃溝の滝の写真

濃溝の滝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F16 1.3秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:千葉県君津市 2016.3.20 7:09)

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横田升吾 著作権法違反で逮捕、起訴

2017-03-02 22:33:54 | 風景写真

 横田升吾という人物は、2014年に写真事務所を開業し、自称プロネイチャーフォト・アーティストとして活動していたが、このほど、他人が撮影した風景写真を無断でNHK長野放送局のサイトの投稿コーナーに送って公開したほか、他人が撮影した風景写真を盗用した写真集を販売したなどとして、 長野県警生活環境課に著作権法違反(公衆送信可能化権侵害など)の容疑で逮捕された。

 横田升吾は、Facebook、mixi、TwitterなどのSNSにおいて、大量の写真を盗用し、更には、盗用した写真を用いて 「Nature in my Heart」、「flower stylish 花の真」、「Winter true」という3つの写真集と作品プリントを作成し販売をしていた。盗用した写真の多くは、左右反転し、 必要に応じて画像処理・トリミングをするという手口で使われていた。また、横田升吾は月刊誌フォトコンで盗用による入選をしていたり、NHK長野放送局の「撮るしん。」という写真投稿サイトにも盗用作品を掲載していたのである。

 実は、私が撮影した風景写真も4点が盗用され、その内2点は「Nature in my Heart」という写真集に盗用されて販売されていたのである。写真はすべて左右反転し、サンピラーの写真は画像処理とトリミングを施し、さも自分が撮ったようなコメントまで書いていた。 サンピラーは、4年間で何十回と通い詰めた末に出会えた光景で、この時は前夜から車中泊で待機し、氷点下15度の中での撮影。冷たさや厳しさを抑えて、ファンタジックな表現にするために、色温度をデイライトに設定し、絞りを開放にしてダイヤモンドダストが丸くボケるようにピント位置も調整して撮った1枚である。
 この事件を知ったのは、ある個人の方からのメールであった。【横田升吾 写真盗用・販売事件】まとめサイト というWebサイトも立ち上げていた。被害者は私だけでなく、大勢いらっしゃる。インターネットで拡散されたことと、写真集の購入者の一人である長野市議会議員が被害届を出したことにより、長野県警が動き出す。私の自宅に長野県警サイバー犯罪対策室の刑事が2名来られ供述調書を作成した。二度目に来られた時に私は告訴状を提出し、逮捕に至った。

 そして被疑者である横田升吾は、3月1日付けで著作権法違反の罪名で起訴処分(略式命令請求)を受けている。検察官による起訴に対して、 簡易裁判所が公判手続を経ることなく、非公開で100万円以下の罰金または科料を科すものである。

 著作権侵害は、犯罪である。無知ゆえに気軽に他人の撮影した写真をブログ等の使ってしまうことが多く見受けられるが、これも犯罪である。私は、私が撮影した「ホタルの写真」を無断で使われることが多く、場合によっては損害賠償請求や慰謝料請求の民事事案として扱っている。悪意がないにしても、他人が撮影した写真を無断で使用することは、教科書や論文の引用等の他は違法になるので、注意していただくようお願い申し上げたい。

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お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。 Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

★ 盗用された私の風景写真

サンピラーの写真

サンピラー
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/250秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2013.01.27)

カラマツ霧氷の写真

カラマツ霧氷
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F16 10秒 ISO 400(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2013.01.27)

有明の月

有明の月
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 0.4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2011.2.19)

岳樺霧氷と雲海の写真

岳樺霧氷と雲海
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F7.1 0.8秒 ISO 1250 +1EV(撮影地:長野県松本市/美ヶ原高原 2012.11.25)

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★ 横田升吾写真集「Nature in my Heart」および Facebook でのプリントの販売(証拠資料)

 

 

 

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紅葉と緑葉

2016-11-17 22:21:29 | 風景写真

「まとめシリーズ第九弾」~紅葉と緑葉~

 今年は、撮影目標とした昆虫をギリギリまで追いかけているので、なかなか自然風景写真まで気が回らない。標高の高いところでは、すでに紅葉が終わってしまっているが、南房総は今月下旬から来月上旬が見頃であるから、その頃を目途に風景に目を向けていきたいと思う。
 昆虫を追いかけていると言っても、あと2種類のチョウを撮るだけなので、当然、撮影できるまでは記事が書けず、また風景も撮っていないので新しく紹介できる写真もない。そこで、それぞれ個々に記事にして紹介していた写真を色々と組み合わせる「まとめシリーズ」として、今回は、第九弾「紅葉と緑葉」を掲載したい。

 掲載した写真は4か所で撮影したもので、それぞれ撮影位置やアングルが若干違ってはいるが、同じ場所で紅葉と新緑を撮影した写真である。 人によって感性や好みが違うし、季節の違いでどちらが美しいか等を比べること自体がナンセンスかも知れない。どの季節においても、趣が違うし、それぞれの特徴を持った美しさがある。しかし、それをしっかりと写真に表現できていないので恥ずかしい。

参照

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まいめの池

まいめの池(乗鞍高原)/紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 30秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県松本市 2015.10.18)

まいめの池

まいめの池(乗鞍高原)/新緑
Canon EOS 7D / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F5.0 1/160秒 ISO 200 -1 1/3EV(撮影地:長野県松本市 2016.8.14 6:15)

般若の滝

般若の滝(日光)/紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F22 1.6秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:栃木県日光市 2011.11.3)

般若の滝

般若の滝(日光)/新緑
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 30秒 ISO 100 -1EV(撮影地:栃木県日光市 2012.5.19)

方等の滝

方等の滝(日光)/紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F22 1.6秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:栃木県日光市 2011.11.3)

方等の滝

方等の滝(日光)/新緑
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 1秒 ISO 100 -1EV(撮影地:栃木県日光市 2012.5.19)

御射鹿池

御射鹿池/紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F8.0 1/10秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県茅野市 2010.6.2)

御射鹿池

御射鹿池/新緑
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 25秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県茅野市 2012.10.2)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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竹林

2016-03-28 22:42:31 | 風景写真

 竹林の織り成す景観は、日本の風土を象徴するもののひとつであり、日本三大美竹林の「錦川の竹林」「京都の嵯峨野」「岐阜の揖斐川」を はじめ、管理された竹林では、まっすぐ天高く伸びる無数の竹から、日本古来の美意識や風情を感じ取ることができる。
 しかしながら、近年「放置竹林問題」として邪魔者のように報道されている。荒れた竹藪が増えているのである。この最大の要因は、我々の暮らしと意識の中から竹が消え、竹への無知や無関心が広がったことにあると言われている。密集した竹藪は栄養分を求めて外に広がり、周辺の田畑や宅地を使えなくする。森を侵食すると光が遮られ、樹木は枯れてしまう。茎が地下30cm以下の浅い所に集中するため、大雨で地滑りを引き起こしやすくなるという。
 こうした状況を踏まえ、竹林再生プロジェクトに取り組む自治体が増えている。良好な里山環境の整備及び生物多様性の保全再生を図るとともに、竹林資源の有効活用を図ることを目的とした 「竹林整備事業補助金」を交付する自治体もある。
 竹は、「古事記」や「万葉集」或いは「竹取物語」に見るように、古くから親しまれていた日本文化に欠かすことができない存在である。また、日本画、水墨画のモチーフとしてもしばしば用いられ、風が竹林を通り抜ける際のざわめきは日本人の耳には心地よく響き、風情を感じさせるものとして俳句や和歌などに歌われ、多くの文学者、画家などの想像力を刺激してきた。春に筍(タケノコ)を掘るのも日本の風物の一つであるし、竹製品や工芸品も多い。日本の伝統色にも「煤竹色」「銀煤竹色」「藤煤竹色」「柳煤竹色」「肥後煤竹色」「若竹色」「老竹色」「青竹色」と様々な竹の色がある。
 私たちは、今一度、日本の伝統文化を見直し、竹から美意識や風情を感じ取るだけではなく、竹に関心を持って消費することも必要であろう。

 今日の我が家の夕食は、旬の日本料理「筍ご飯」。とても美味しく、酒の量も多くなってしまう。竹の花言葉のように「節度」を守った食事や飲酒にしないといけないのだろうが、こればかりは、節操が無い。

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竹林

竹林
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F16 0.4秒 ISO 100(撮影地:東京都青梅市 2012.4.14)

竹林

竹林
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO 800(撮影地:千葉県勝浦市 2012.3.20)

竹林

竹林
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 0.8秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:千葉県勝浦市 2016.3.20)

竹林

竹林
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F16 6秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:千葉県勝浦市 2016.3.20)

竹林

竹林
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F16 4秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:千葉県勝浦市 2016.3.20)

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九十九谷

2016-02-21 19:42:56 | 風景写真

 九十九谷は、その幾重にも連なる房総の山並みが墨絵のように霞むさまを、近代日本の随筆家である大町桂月(1869-1925)が「鹿野山の九十九谷の眺めは天下の奇観なり」と絶賛し、昭和63年には「房総の魅力500選」に、平成19年には「ちば眺望100景」にも選定されている景勝地である。また、日本画家の東山魁夷(1908-1999)の出世作「残照」は、この眺望を基に描いた作品で、「夕暮れ近い澄んだ大気の中に、幾重もの襞(ひだ)を見せて、遠くへ遠くへと山並みが重なっていた。」と述べている。
 私は、夕暮れではなく雨後の早朝を選んだ。九十九谷の連なりを美しく強調するものは、山肌から沸き立つ靄、または朝霧だと思ったからである。2月7日にロケハンを済ませ、タイミングを待っていたところ、この週末にチャンスが訪れた。21日。午前2時半に自宅を出発し、4時半に一番乗りで到着したが、なんと濃霧で何も見えない。天気予報では、朝から晴れマークであるから、それを信じて車内で夜明けまで仮眠することにした。
 午前6時。空も白々してくると程よい風が霧を少しずつ流し、眼下の山並みが薄っすらと見え始めた。時間とともに変化する景観。上総(かずさ)の里山を感じる現実的な風景と九十九谷らしい日本画的な光景を撮ろうと、あちこち走り回る。少々残念なことに、千葉県は日本で二番目にゴルフ場が多く(ゴルフダイジェスト社刊によると159コース)しかも上総に集中しているため、山を切り開いて造ったコースとクラブハウス、そして舗装道路が景観を損ねてしまうが、動く霧が上手に隠してくれる瞬間を狙ってシャッターを切った。 あいにく東の空に雲があり、太陽がなかなか顔を出さなかったために光芒は見られなかったが、一期一会の光景に感謝しなければならないだろう。

 東山魁夷は、九十九谷について次のようにも述べている。
「刻々に変わってゆく光と影の綾を、寒さも忘れて眺めていると、私の心の中にはいろいろな思いが湧き上がってきた。喜びと悲しみを経た果てに、見出した心のやすらぎともいうべきか、この眺めは、対象としての、現実としての風景というより、私の心の姿をそのまま写し出しているように見えた。」

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

九十九谷の写真

九十九谷
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/5秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2016.02.21)

九十九谷の写真

九十九谷
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/100秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2016.02.21)

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