ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

ホタルの幼虫放流に関して

2008-03-23 20:24:32 | ホタル
 今年も相変わらずホタル幼虫の放流が各地で行われている。ただ、新聞報道だけを見れば、今のところ1つの大きな特徴がある。それは、小学校の校庭や公園などに造った人工の河川やビオトープに、2~3cmまで育った幼虫、数百匹~数千匹を放流しているということである。専門家によるホタルの生態説明の後、コップに入った幼虫を「無事に大きく成長してね。」と放流する。

 ここで私は疑問に思う。これら人工水路に放流する数千匹のホタルの幼虫は、どこから来たのだろうか?「地元のホタル保存会が養殖した幼虫」という説明がある記事もあるが、何も書かれていない場合もある。自然発生地から種ホタルを採集して養殖したものか、それとも養殖販売業者から購入したものではないのか。人工的施設で閉鎖的な環境だから、移植による遺伝子攪乱の問題はないとはゆえ、ホタルの出所に大きな疑問が残る。
 また、子供達は「大きく成長してね。」と願いながら放流しているが、幼虫はすでに終齢に達するまで成長している。後はカワニナを数個食べて上陸するだけである。8月に1~2mmの1齢幼虫を放流するなら多少は理解できるが、これでは子供達に間違った知識を植え付けてしまっている。いったい専門家は、どんな説明をしているのだろうか。
 結局、今この次期に放流しなければ、ホタルは飛ばないのだろう。そして、6月に飛んでも、その場所では交尾して産卵することはできない。放流場所の写真を見る限り、そんな環境だ。

 なぜ、里山や自然河川の再生など本来の自然環境や生態系を取り戻すことに努力せず、多額の資金を投入してホタルのビオトープを造るのか。そこは、3月に放流しなければホタルは出ることもなく、自然繁殖など到底できない箱物だ。そんな環境でホタルを飛ばすことに満足してよいのか。「ホタルの生息環境の再生、自然環境に興味を持たせるため・・・」などというのは、間違った思いこみで単なる言い訳でしかない。ホタルを食い物にする養殖業者の思うつぼである。
 ホタルの養殖業者は、自然発生地から乱獲をしている。昨今では、ヘイケボタルに似たホタルを東南アジアから輸入し、既に放流しているという話も聞く。ホタルの売買に関しては、養殖業者と自治体の担当者や関係団体との癒着も噂される。

 今、日本のホタルは泣いている!

人々のためではなく、ホタルのために 東京ゲンジボタル研究所/古河義仁
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ホタルはなぜ光るの?どうやって光るの?

2008-03-22 08:29:40 | ホタル
-日本ホタルの会 談話会開催のお知らせ-

「ホタルはなぜ光るのか?」という疑問に対して,生物学的な意味と化学的な仕組みについて、小学生以上を対象に実験を通して体験していただきます。

期 日  2008年3月22日(土) 午後1時から受付 談話会1時30分から3時

場 所  多摩動物公園 昆虫館2階 ホール

主 催  日本ホタルの会・多摩動物公園共催

テーマ 「ホタルはなぜ光るの?どうやって光るの?」

内 容 ・スライドによるいろいろな発光する生き物の紹介と,光ることの意味の解説
      ・ホタルの発光物質を使った発光実験を体験

参加費  無料(ただし動物園の入園料は必要となります。)

募集対象 小学生以上

お問合せ・お申し込み 日本ホタルの会事務局

TEL&FAX 042-530-2111
e-mail mail@nihon-hotaru.com

人々のためではなく、ホタルのために
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